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著者:山田正昭(Masaaki Yamada)


快適カーライフ実践アドバイス 3-1 保険編 -序章-

カテゴリ : 保険編 / 日時: 2007年07月19日

 

自賠責保険と任意保険

自動車の保険には自賠責保険任意保険がある。自賠責保険は別名強制保険ともいわれ、加入は義務。一般的には更新のタイミングが車検と同じで、更新して保険料を支払わないと車検を受けられない。また、自賠責保険に加入していない状態で公道を走行するのは違法だ。

自賠責保険は任意保険と比較して、さまざまな違いがある。補償されるのは対人だけで、対物や車両保険はない。また、保険の内容は一律で、支払限度額は死亡時3000万円となっている。保険料は数年ごとに改定されるがやはり一律で、被保険者の年齢などの条件で上下することはない。

いずれにしても、自賠責保険は保障内容が最低限。事故を起こし、例えば被害者を死亡させれば、3000万円以上の損害賠償をしなければならないことはざらにあるし、他人のものを壊せばその弁償もしなければならない。自賠責保険は最低限というより、それ以下でしかないのだ。そこで、足りない分を補うのが任意保険ということになる。任意保険はその名の通り任意加入だが、それは加入しなくても違法ではないというだけ。実質的には絶対に加入すべき保険だ。


保険の仕組み

自賠責保険は対人賠償のみでシンプルだが、任意保険の内容はかなり複雑で、保険会社によってもさまざまな違いがある。

任意保険といえば基本的には対人賠償対物賠償は必ず含まれており、さらに被害者ではなく自分や同乗者のための補償として搭乗者賠償も含まれるのが普通。この3つが任意保険の最低限の内容といっていい。もうひとつ、自分の自動車の損害を補償する車両保険もあるほか、さらにさまざまな特約もある。

料金体系も複雑で、運転者をどこまで限定するか(本人のみ、家族限定などがある)、年齢を制限するか(35歳未満の人が運転しても保険が効かないなど)によって、保険料が大きく違う。さらに、任意保険には等級というものがあり、等級が上がれば保険料は安くなる。等級は1年ごとに上がっていくが、保険を使うと下がってしまう。つまり、長いあいだ保険を使わなければ、次第に保険料が安くなる仕組みだ。こういった料金体系に加えて、最近では年間の走行距離や自動車の安全装備の有無など、さまざまな要因で保険料が違ってくる。もちろん、保険会社によっても保険料が違う。


車両保険の必要性

任意保険の中でも加入すべきかどうか意見が分かれるのが車両保険だ。保険料が高くなってしまうので必須とまではいえないのは確かだが、車両保険に加入しない人には「乱暴な運転はしないから」という意見が多いのも事実。つまり、自分で電柱にぶつかるような自損事故はしないから車両保険は不要というわけだが、これはちょっと認識不足といえる。

車両保険でカバーされるのは自損事故だけではない。車対車の事故でも、自分の過失分は車両保険で賄うことができる。例えば自分の過失割合が3、相手が7の事故で、自分の自動車の修理費が100万円としよう。車両保険を契約していなければ、100万円のうち70万円は相手の保険から出るが、残り30万円は自腹を切らなければならない。ここで重要なのは、日本では実質的に自分に過失が無い事故、いわゆるもらい事故でも、過失割合がゼロにならず、3:7とか2:8になってしまうこと。例外は追突事故くらいだ。側道から飛び出した自動車が側面につっこんできたというような、どう考えても自分が全く悪くない事故でも自己負担が発生してしまうという理不尽な現実がある。こんな事故で自腹を切って修理するのは誰でも納得行かない。こんなときに、車両保険に加入していれば、自己負担分は車両保険から出るので安心だ。

契約によるが、車両保険では飛び石によるガラスの破損や、盗難などにも対応できる。前述のもらい事故も、また、飛び石や盗難も、気を付けていれば完全に防げるというものではなく、避けようがない。避けようがないからこそ、車両保険で備えておく必要があるといえる。


特約や付帯サービス

任意保険にはさまざまな特約や付随するサービスがあり、最近ではその守備範囲も非常に広くなっている。

特約では、他人の自動車を運転したときにも使える他車運転特約、原付バイクの保険が非常に安くなるファミリーバイク特約などが代表的。保険によって異なるが、ほかにも無保険車特約代車費用特約弁護士費用特約などがある。一方、付帯サービスでは、故障時などに駆けつけてくれるロードサービスが有名だが、ホテルや娯楽施設が割引になるといったサービスを付帯している保険もある。

こういった特約やサービスのうち、重要なもの、一般的なものはどの保険でもたいていサポートしており、そのほかのサービスなどは保険選びの際に決め手になるほど重要なわけではない。しかし、自分の加入した保険にどんな特約、サービスがあるかをよく覚えておき、有効に利用することは大切だ。実際、特約で保険が使えるのに、使えないと思いこんで損をすることはよくあるのだ。

<次回へ続く>

著者:山田正昭(Masaaki Yamada)
著者ブログ:http://y2garage.sblo.jp/

 
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