【ここがポイント】
価格の違いは戦略の違い。安い保険は安いなりの内容だ。
保険会社は10年ほど前から外資系が参入したことにより、保険内容も販売方法も変化し、多様化してきた。外資系保険会社のほぼ全てと、一部の国内保険会社は代理店を通さずにインターネットなどで直接保険を販売するため、代理店のコスト、マージンが不要となり、それだけ安くなっている。また、リスク細分型保険により、条件の合う人なら、さらに保険料が安くなる。
リスク細分型とは、走行距離が少ない人、ゴールド免許を持っている人などは事故を起こす可能性が少ないので、保険料を安くするという保険。数年前まではリスク細分型であることが外資系保険会社の大きな武器になっていたが、現在では程度の違いはあっても、国内の大手保険会社を含めたほとんど全ての保険会社がリスク細分型を取り入れている。
リスク細分型が一般化している現在、それでもなお外資系、直販系が安いのは、“代理店を通さない”という理由だけではない。外資系、直販系が保障内容よりも低料金を重視した戦略であるのに対し、国内大手保険会社は、リスク細分型を取り入れても価格を下げるのではなく、その分、さまざまな特約、サービスを充実させる戦略をとっている。この戦略の違いが、大きな価格差となって現れているのだ。
保険料重視で保険を選べば、直販系が安いことは明らかなので、自動車の維持費を少しでも安くしたい人には、迷わず直販系を勧める。しかし、代理店で販売する国内の大手保険会社も無意味に高いのではなく、高いなりに充実した内容になっていることは知っておくべきだ。例えば、示談交渉がまとまらなかったり、相手が悪質な人であったような場合に、300万円までの弁護士費用を出してくれる特約のある保険もある。低価格な直販系ではこうした手厚い補償は望めない。
【これが結論】
安さ重視なら外資系、直販系を勧めるが、保障内容は必要最低限と覚悟しよう。
<次回へ続く>


