JARI ITS自動決済システムのデモ走行を体験

カテゴリ:社会実験・各種検証 / 2005年12月16日

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12月7日および8日、名古屋市内の2カ所の駐車場で日本自動車研究所(JARI)によるDSRCを利用したITS自動決済システムの体験デモ走行会が行われた。

7日は中村区名駅の名古屋MID下広井駐車場で、8日には東区代官町の名古屋リパーク代官町駐車場(写真)で、それぞれデモ車によるITS決済が披露された

このITS自動決済の社会実験は、DSRC(狭域無線通信)を利用することで駐車場の入出庫やガソリンスタンドの料金支払いをキャッシュレス決済できるというもので、2005年3月25日から12月20日までの予定で実施している。システムの内容についてはこちらのレポートで掲載しているので参照いただくとして、今回は実験の終了を前に、現時点で明らかになっているITS自動決済の評価と課題、そして今後の展望について報告する。

「割引サービス」「ノンストップ」など、ETCと同様のサービスを望む声が多数

7月に実施したモニターおよび専門家へのアンケート(総回答者数124名)によれば、「小銭の用意が不要」「入出庫時の窓空け不要」といったメリットが挙げられた一方で、「割引サービスへの非対応」「入庫時間が分からない」「左ハンドル車での利用が容易」等の不満点が明らかになった。ただ、割引サービスについては現在対応を検討中で、割引サービスを組み合わせたITS自動決済の実験デモ(12月9日に中村区椿町の「オータケパーキング」で実施)も行われているとのことだ。

また今回の実験では、路側機との通信を行うDSRC車載器は無償で提供・取付けされたが、今後本格運用が始まった際にいくらまでなら購入するか、という質問については「2万円未満」との答えが全体の8割以上を占めた。現状のETC車載器並みの価格ということになるだろう。

入出庫時の通過時間については、ETCを意識してか「ノンストップ」を望む声が4割弱と比較的多いが、「3秒以下」という回答も4割あり、意見が分かれた。ETCの便利さを体感してしまった身としては、ノンストップでの入出庫がもたらす心理的な優越感は、ITS自動決済普及の重要な条件になると思うのだが、意外にも「待てる」人は多いようだ。


DSRC車載器。写真の車載器は三菱電機製で、本体・リモコン別体タイプ(上は本体、下がリモコン)

■実験結果をふまえて2007年をめどに事業化へ
 JARI のITSセンター主任研究員誉田安秀氏によれば、「今回の社会実験で、ITS自動決済のセキュリティやシステムの信頼性が確認できた。またモニターから生の声を聞けたことに加え、路側機の取付けノウハウなど大きな収穫が得られた。12月20日の実験終了後に行う追加調査の結果をふまえて、ITS自動決済の事業化に向けて取り組んでいきたい」とのこと。JARIとしては2007年度をめどに事業をスタートさせたいとの意向を示している。

【関連サイト】
日本自動車研究所 プレスリリース(PDFファイル)http://www.jari.or.jp/ja/kenkyu/kenkyu-3/pdf/news051202.pdf

【「ITS自動決済」関連記事】
【ITS EXPO】ITS視察・体験ツアー(1) DSRCで決済もできる駐車場(2005年7月14日)

【JARI】ITS自動決済システムのモニター登録促進イベントを実施(2005年9月9日)

【JARI】ITS自動決済システム実験がガソリンスタンドにも拡大(2005年11月3日)

 
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