トヨタ 新型エンジンやプラグインハイブリッドなど環境対応の新技術を発表

カテゴリ:ITS技術 / 2006年06月06日

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トヨタ自動車は6月13日、都内で記者会見を開き、環境対応技術の開発とエコカーの市場投入を今後一層強化していくことを明らかにした。

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会見する渡辺捷昭社長

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新技術の説明をする瀧本正民副社長

環境対応技術の開発に当たっての基本的な目標は以下の3つ。

  • 地球温暖化の原因のひとつとされるCO2の削減に向けた燃費の向上
  • 大気汚染防止に寄与する排出ガスのクリーン化
  • 石油を中心とした化石燃料の消費抑制を視野に入れたエネルギー多様化への対応

具体的な新技術としては、より燃費を向上させ、さらなるクリーン化を実現した新型パワートレーンやトラスミッションの開発、「プラグインハイブリッドカー」をはじめとするハイブリッド車の普及促進、アルコール系燃料や天然ガスをはじめとする代替エネルギーに対応した車両の開発、などを挙げた。

プラグインハイブリッド——家庭用コンセントから充電、EVモードでの走行距離を大幅延長

今回の会見でとりわけ大きな注目を浴びたのが、家庭用のコンセントから充電・給電が可能な「プラグインハイブリッドカー」だ。現行プリウスにもバッテリー電源のみで走行できる「EVモード」があるが、車載バッテリーの容量を拡大することで、より長い距離でもバッテリー電源のみでの走行ができるようにするというもの。短距離での使用ではバッテリーのみで走行し、長距離に及ぶ移動の際は通常のハイブリッドと同じように内燃エンジンとバッテリーを組み合わせて走行する。

また、逆に車両側から家庭への給電も可能とのこと。なお、トヨタが昨年つくった実験住宅「夢の住宅PAPI」(愛知県長久手町)においても、災害時を想定してプリウスから家庭への給電が可能となっていた。

次期プレミオ/アリオンに搭載か?新型の直列4気筒1.8Lエンジン&CVTも披露

トヨタでは、ハイブリッドや代替燃料の研究と並行しつつ、今後しばらくは化石燃料を使用した内燃機関が自動車のパワートレーンの主流を占めるとの認識から、より環境に優しいパワートレーンへの一新を急ぐという。今回発表されたのは、直列4気筒・1.8Lの新型ガソリンエンジン「2ZR-FE」型。排気量と型式名から察しが付くように、プレミオ/アリオンやMR-S、ウィッシュ等に搭載されているZZ系エンジンの後継だ。

新型2ZRエンジンは、従来の1ZZ-FEとほぼ同じ乾燥重量を維持しながら、出力で4PS 上回る136PS、トルクでは0.5kg-m上回る17.8kg-mを発揮。さらに燃費では5%以上向上できる見通しという。会見では具体的な搭載車種名は明らかにされなかったが、説明員は「搭載車種はだいたい想像が付くでしょう」と語っていたことから、アリオン/プレミオの後継モデルに搭載する可能性が高そうだ。

ハイブリッドをコア技術として、化石燃料の代替燃料についても幅広く研究開発

車両開発・環境対策のコア技術として据えているハイブリッドについては、「2010年代の早い時期までに車種を倍増」(プレスリリース)し、早期の100万台達成を目指すという。

また、近い将来のバイオエタノール混合ガソリンの導入を想定して、混合率10%までの燃料を使用しても通常のガソリン使用した場合と同等のエンジン信頼性・耐久性を確保したという。またバイオエタノールの普及がいち早く進んでいるブラジルで、エタノール100%燃料に対応するFFV(Flex Fuel Vehicle)を07年春をメドに投入するほか、「究極のエコカー」として期待されている燃料電池車についても、-30度という超冷間時での始動が可能になるなど、着々と実用化に向けた開発が進んでいることをアピールした。

(ITS DAYS 北島友和)

【関連サイト】
トヨタ自動車 プレスリリース 「環境対応技術の開発とエコカーの市場導入を強化」

 
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