財団法人豊田都市交通研究所の「設立15周年記念講演会・研究発表会」が9月22日、豊田市内で開催された。同研究所は、豊田市がトヨタ自動車などと共同して設立したシンクタンクで、主に地方都市の交通問題に関わる調査・研究やセミナー・シンポジウム、出版事業などを行っている。1991年の設立から今年で15年を迎える節目ということで、記念講演・研究発表会が催された。
研究所研究成果発表
10分の休憩を挟んで、同研究所の研究員4名による成果発表が行われた。
田中智麻氏は「豊田市民の交通問題意識」をテーマに、アンケートや聞き取り調査などから市民の交通に関する問題意識を明らかにした。
増岡義弘氏は、「事故データを基本とした交通事故対策について」という題で発表。事故地点のGISデータ化や市民の協力による「ヒヤリハットマップ」の作成を通じて、事故様態を把握し、交通安全対策に活用していく実践例を紹介した。
瀬尾和寛氏は「企業TDM事例調査」を報告。国内の大手輸送機器メーカーやBMW、フォルクスワーゲンといった海外の企業におけるTDM(交通需要調整)の実践例を紹介。通勤渋滞を抑制するためには、都市計画段階で交通分散を図るハード面での対策と、交通手段の転換や相乗り・共同バス運行といったソフト面での対策の両面が必要だとした。
最後に「通勤者を対象としたモビリティマネジメント『チャレンジECO通勤』の概要と評価」の題で報告したのは山﨑基浩氏。これまで市で実施したTDM施策の成果と課題を明らかにし、「チャレンジECO通勤支援システム」の導入を関連事業所に積極的に働きかけていくという。
この後、質疑応答が行われ、原田昇同研究所研究機各委員調による全体総括と、村井清同研究所専務理事の閉会あいさつで幕を閉じた。
原田昇氏

村井清氏
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財団法人豊田都市交通研究所
