駅伝の応援スタイルを変えるワンセグ・データコンテンツ速報実施

カテゴリ:社会実験・各種検証 , ワンセグ / 2006年12月08日

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 去る12月2日(土)、静岡県静岡市で、しずおか市町村対抗駅伝(参加42市町村/47チーム/470名)が開催された。静岡放送株式会社(以下、SBS)では、この模様をテレビ・ラジオで生中継した他、地上デジタル放送の「ワンセグ」では番組に連動するデータ放送を実施した。今回のSBSの取り組みは、ITSスマートモール検討会静岡部会に連携して行われた。

 ワンセグデータコンテンツの開発を担当したSBSの金原正幸氏は『今回のワンセグデータコンテンツの狙いは、より詳しく、より分かりやすく、それを手元で(確認できる)、ということ。沿道での応援に最適なコンテンツを提供できたと思う。また、市町村合併で再構成を迫られる故郷に思いを馳せてもらえるような内容を提供することで、SBSとしても市町村対抗駅伝の持つ意味を伝えることができたのではないかと思う』と語った。

 総務省・東海総合通信局の松山和馬氏は今回のSBSのワンセグデータコンテンツについて『沿道で駅伝を観戦する人のニーズや行動パターンに応じたタイムリーな情報提供を、今までにない高いレベルで実現できた』と語り、ワンセグを使ったデータコンテンツ配信の先進性や利便性の高さが裏づけられた、という認識を示した。

 金原氏は『今回の実施は第一段階。今後は、欲求の違う視聴者の皆さんそれぞれに応じたコンテンツをどのように提供していくか、というコンテンツのカスタマイズ化がポイントとなる。パーソナルメディアとなるワンセグでならではの工夫を、通信の活用を含めて検討していき、コンテンツの完成度をより高めていきたい。』と今後の抱負を語った。

 松山氏は『ナビゲーション技術を応用した現在位置表示機能の必要性など、新たなニーズも見えてきた。より質の高いサービス提供のために、総務省としても協力していきたい。』と述べ、さらに高度なデータ配信システムの開発や、コンテンツ拡充への期待を表した。

応援選手の順位や途中タイムを自在に表示

 しずおか市町村対抗駅伝は今回で7回目となる。静岡県内各市町から選出された総勢470名の代表選手が、10区間・全42.195キロを走破する人気の市民駅伝だ。SBSが生中継を行い、従来のアナログ放送のほか、今年からはワンセグ端末向けのサイマル放送も実施された。ワンセグ端末ユーザーは、SBSによる音声付き生中継映像を見ながら、同時に各選手たちの順位や区間タイム、コース解説など、いままでの中継放送では伝えきれなかった詳細情報が見られるようになる。これにより駅伝の沿道観戦をより重層的に楽しむことができるようになった。

公共交通機関を使った移動をナビゲートするコンテンツも

 観戦ポイントが広範囲に渡る駅伝のようなイベントの場合、観戦者は観戦ポイントで応援した後、すぐにゴール地点まで移動する、という行動を取るケースがよくある。そこで今回のコンテンツでは、沿道観戦者がスムーズに移動できるよう「沿道応援ガイド」という公共交通機関へのアクセスガイドが配信された。いくつか用意された応援コースごとに、徒歩や電車のルート、所要時間などが示される仕組みだ。

 さらにはクルマのドライバーに向けた、駅伝に伴う道路交通規制情報を確認できるコンテンツも用意された。これは特にワンセグ対応カーナビの利用者にとって、有益な情報となったはずだ。

 他にも、応援スポット近くの街歩きガイド情報や、素敵なプレゼントが抽選で当たる駅伝クイズなど、様々なユニークなコンテンツが配信された。

 ちなみに今回のワンセグデータコンテンツと同様のコンテンツは、SBS公式モバイルサイトでも提供された。ワンセグに対応していない携帯電話でも駅伝コンテンツを楽しめる配慮がなされていた。

 ワンセグを使ったデータ配信は、あらゆる場面で活用が期待される次世代型情報配信サービスの筆頭といっていい。今回のような市民対抗駅伝という地域に密着した人気イベントを舞台にしたデータコンテンツ配信は、ある一定の成功を見たといえる。今後はワンセグ対応端末の普及や配信コンテンツの拡充が課題となるだろう。

【安原武志(DAYS Inc.)】

しずおか市町村対抗駅伝は午前10時にスタート。10人の選手がたすきをリレーする。優勝したのは「静岡市静岡」。タイムは2時間15分13秒。

ワンセグデータコンテンツ配信の模様は、スタート直前の静岡放送で放映された。

電車などの公共交通機関を使って次の観戦ポイントに移動する時などで、ワンセグ携帯は威力を発揮。乗り合わせた周囲の応援客もワンセグ携帯に興味津々の様子。

ITSスマートモール研究会・静岡部会長を務める、静岡県立大学・渡部和雄教授。今回のデータコンテンツの有効性検証では、渡部教授の研究室から学生を十数名動員。各中継ポイントでワンセグデータ配信状況が検証された。

 
 
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