関係者に聞く 「CBCのワンセグサービスとは?」(後編)

カテゴリ:ワンセグ / 2006年03月23日

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――地域情報配信システムというと商店街を想像するが、今回の実験で松坂屋名古屋本店の協力を仰いだ理由はどこにあるのか。

本丸「地域情報といってもあまりにローカルすぎては多くの人から興味・関心を得るのは難しい。あくまでも放送はマスに対してのものだからだ。松坂屋本店に協力をお願いした理由は、クルマでも電車でもアクセスしやすい栄(さかえ)にあるという立地条件と、全国規模の知名度というマスな面の双方を備えている、ということが大きな決め手になった。マスと中心、パーソナルとローカルの中間的な位置にある松坂屋さんにご協力いただいて、地域情報を落とし込む。それでまずは様子を見て、これから地域情報配信のあり方を探っていきたい」

■車載用途はカーナビと通信の連携が不可欠

――カーナビなどの車載端末への配信も考えていると思うが……。

和田「現在の多くのクルマに搭載されているカーナビのほとんどは、通信機能がほとんどついていない」

――確かに、通信が標準でセットになっているのはトヨタG-BOOKくらいだ。携帯電話をbluetoothで介してナビと通信するものもあるが、接続方法が非常に煩雑だ。

水谷「車載の用途を考えた場合、カーナビと連携して行き先に向けた情報が取り込めればいちばんいいと思う。またドライバーは画面を凝視できないので、データ放送部分もラジオのように音声で伝えられるような仕組みがあってもいいのではないか」

■機種依存の解消やコンテンツ制作・チェック体制をどう構築していくかが課題

――現状での課題はどこにあると考えるか。

水谷「テレビ画面の広告と、その下のデータ放送部分の情報とで競合する企業が同時に出てくるとまずいことになる。営業的なバランスを保ちながらテレビ放送とデータ部分のコンテンツを作りこんでいく必要がある」

和田「ひとことでワンセグ対応携帯電話といっても、BMLブラウザの表示は機種によってまちまちで調整が大変だ。現状のところ全機種チェックしている。今後端末が増えていったときにどうやって調整していくかがひとつの課題だろう。表示速度はキャリアの通信速度や処理能力に依存しており、なかなかスムーズに表示されないこともある」

本丸「コンテンツを提供してもらう側、今回は百貨店のスタッフだったが、その担当者にもある程度の知識とスキルを持っていることが必要。また膨大に増えていくコンテンツの制作・チェックの体制をどう構築していくかも重要だ」

――最後に今後の抱負を。

和田「2005 年6月にITSスマートモール検討会を立ち上げたが、そのときはワンセグ対応端末がまだなかった。そんなプアな環境から作り上げていくことの難しさがあったが、関係者の調整や協力が良好で、スムーズに開発が進められたと思う。今後は、データと連動したワンセグならではのコンテンツを研究していきたい」

水谷「今回の実験では、直近のビジネスよりもまずはワンセグを広めていくことを念頭に置いている。ワンセグが役に立つものだと知ってもらい、生活のステータスになるようにしたい。もちろん、放送局としての伝える義務やメディアとしての役割も重要だ。ワンセグがこれからどれほど伸びていくか、私たちとしても大変楽しみにしている」


取材協力:総務省東海総合通信局、中部日本放送、ジクー・データシステムズ
聞き手:水野誠志朗
構成・まとめ:北島友和(ITS DAYS)

 
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