「情報通信セミナー(ホワイトスペースの有効活用)」レポート

カテゴリ:講演・セミナー / 2010年06月17日

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6月17日(木)、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)にて「情報通信セミナー」が開催された(総務省東海総合通信局と東海情報通信懇談会の共催)。

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総務省東海総合通信局 局長 鈴木茂樹 氏

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総務副大臣 内藤正光 氏

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慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授 中村伊知哉 氏

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株式会社シー・ティー・ワイ 代表取締役社長 塩冶憲司 氏

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株式会社コミュニティネットワークセンター 事業開発部 上級研究員 須田広志 氏

■基調講演
総務副大臣・内藤正光氏による「ホワイトスペースの活用など電波の有効利用の促進に向けて」。2011年の地上デジタル放送開始(アナログ停波)に伴なって生まれる“ホワイトスペース(空き周波数帯)”を、いかに有効活用するかを検討している旨が紹介された。具体的には、公開ヒアリングにより提案された100件以上の案から有望な案を選び、2010年7月からの「ホワイトスペース特区」にて実証していきたい、とのこと。なお、ホワイトスペース有効活用に関する提案は今後も受け付けるそうである。

■講演1
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・中村伊知哉教授による「メディア融合時代の電波利用」。2008年の北海道洞爺湖サミットで行われたスポット型マルチワンセグや、放送プロトコルにインターネットのIPデータを載せるIPDC(IPデータキャスト)、放送波による新聞・雑誌等、紙メディアのデジタル配信を行うAMIO(All Media In One)、等が紹介された。また、ホワイトスペースの開放(有効活用)により一気に具体性が高まったデジタル教科書についても、2015年の実施を目標に準備が進められている、とのこと。

■講演2
(株)シーティーワイ・塩冶憲司氏による「ケーブルテレビの地域ワンセグ利活用」。地域情報から各地区別情報へ、より細かいエリア別に分けたワンセグ情報発信の活用提案が紹介された。

■講演3
(株)コミュニティネットワークセンター・須田広志氏による「CATVにおけるコミュニティFMのデジタル化について」。エリアワンセグを使ったコニュニティFMの放送で、地域防災情報等の有益な情報を配信する実証実験等が紹介された。


昨年(2009年)夏の政権交代に伴ない、政治主導で設置された「新たな電波の活用ビジョンに関する検討チーム」の存在が、これまでの日本の電波行政を大きく変える契機になった、と見ていいだろう。
とはいえ巷の声の中には「利用頻度や公共性に応じて帯域の再割り当てをすべき」といった指摘や「ホワイトスペースの割り当てをオークション制にして、その利益を新たな国の財源にすべき」といった様々な意見がある。
ホワイトスペースの有効活用について、現時点ではドラスティックな変革は難しいかも知れないが(様々な利害関係が複雑に絡んでいる)、国民の興味や関心は、少しづつだが深まりつつある。ホワイトスペースの有効活用が新たなイノベーションを生み出し、日本が元気を取り戻す『基礎』となることを期待したい。

【安原武志(DAYS Inc.)】

 
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