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「環境にやさしい交通まちづくり国際シンポジウム」レポート

カテゴリ:講演・セミナー / 2007年07月09日

 

「交通」という観点から、まちづくりや環境にやさしい都市について議論する「環境にやさしい交通まちづくり国際シンポジウム」が、2007年7月9日、愛知県豊田市・JAあいち豊田ふれあいホール(主催:(財)豊田都市交通研究所)にて開催された。

基調講演は、太田勝敏((財)豊田都市交通研究所副理事長兼所長)、中村ひとし(ブラジル・クリチバ市元環境局長)、ジョージ・ヘイゼル(英国ロバート・ゴードン大学名誉教授)の3名が登壇。それぞれ以下のテーマによる講演を行った。

「環境的に持続可能な交通まちづくりへの日本の動き(太田氏)」
「クリチバ(ブラジル)における環境・交通まちづくりの実践(中村氏)」
「統合的交通まちづくり-まちの機能を高める-(ヘイゼル氏)」


パネルディスカッションは観客からの質疑応答時間も設けられた

その後、基調講演の中村氏、ヘイゼル氏に加え、愛知県豊田市長・鈴木公平氏、トヨタ自動車(株)技監・渡邉浩之氏の2名を交え、豊田都市交通研究所・太田氏の司会によるパネルディスカッションが行われた。

豊田市の鈴木氏からは、2025年を見据えた豊田市の町づくりビジョンとして、具体的な目標掲示と実現計画が示された。(株)トヨタの渡邉氏からは「豊田市交通物流ルネサンスプロジェクト」と題された交通社会の負の課題を解決するための指針と、数々の具体的な提言が行われた。

ディスカッションの中では、各パネリストによる様々な意見が紹介された。「サスティナブル・モビリティを実現する上で、弊害の多い縦割り行政を打破することと、小さな成功事例を積み重ねることが重要(ヘイゼル氏)」、「壮大な目標を掲げるだけでなく、『明日、我々がやれることは何なのか』を考え、実行すべき。行政はそれを受け入れる存在であるべき(中村氏)」といった意見も出され、多くの聴衆が耳を傾けていた。

地球環境や交通環境を改善する、といった長期プロジェクトに取り組む場合、その目的や意義について一般市民が明快に理解できるかどうか、という点がたいへん重要になってくる。豊田市に代表される日本の地方都市における次世代交通のありかたを考える上で、示唆に富んだ貴重な意見が数多く出された国際シンポジウムであった。

【安原武志(DAYS Inc.)】

 

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