豊田市で安全運転支援システム(DSSS)を公道体験

カテゴリ:社会実験・各種検証 / 2009年04月27日

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社団法人新交通管理システム協会の主催により、4月21日から3日間、愛知県豊田市で安全運転支援システム(DSSS)の公開デモンストレーションが開催された。ここではトヨタ自動車がメインとなって公道試乗会も実施され、機器の搭載されたレクサスLSに乗り、市内各所に設置されたシステムを体験できた。



正面のポールに歩行者センサと光ビーコンが設置されている


「この先、追突にご注意ください」とアナウンスされ同時に画面表示


「この先、赤信号です」とアナウンスされ同時に画面表示


待ち時間残量が5秒ごとに更新され表示


アナウンスはないが、発進を促す画面

これらのシステムは2008年12月から2009年3月まで行われた実証実験のもので、2010年度のインフラ協調システム実用化に向けテストされてきたものだ。今回のシステムは一時停止規制見落とし防止、(右折時・左折時)歩行者横断見落とし防止、追突防止、信号見落とし防止とそれの応用である発進遅れ防止、という5つの支援システム。レクサスLSのカーナビにプログラムが載せられ、様々な表示はカーナビディスプレイ上で行われるため、実験と言うよりすでに商品化されたシステムのようだ。

試乗車はまず一時停止見落としを防ぐシステムへ。一時停止ポイントの手前にある光ビーコンから先方にある一時停止の存在と停止線までの距離などの情報が入り、それを自車のプログラムが走行の状態変化から演算し、停止できない可能性が判断して、警告音と合成音声、および画面(写真)で警告が出た。

次は右折先の横断歩道の歩行者を感知するシステム。交差点には画像センサがあり、横断者を認識している。その情報と信号の変わるタイミングが光ビーコンに伝えられ、クルマがまず第一ビーコンを通過するとシステム稼働を判断し、第二ビーコンが情報をクルマへ伝達。その情報を走行状態からクルマ自身が判断して歩行者がいる場合に警告を出す。左折も同様だ。ただしこのシステムは試乗時には不調となっていたため、体験はできなかった。

追突防止支援システムは、先にある信号の変わるスケジュール、路上センサが確認した前方車両の状態、停止線までの距離などがビーコンから伝えられ、前方に停止・低速車両がいる場合に警告が出されるもの。停止車両がいなくても赤信号の場合ならば信号見落とし防止支援システムとしても使われる。

この信号見落とし防止支援システムは、ビーコンから得た情報(先にある信号の変わるタイミングや距離など)と自車の速度や動きを元にクルマが演算して警告を出すもの。青信号で抜けられるタイミングの場合には当然何も警告は出ないが、赤信号に突っ込みそうという判断がなされた場合のみに警告が出されるものだ。

トヨタが2010年度の実用化を目指しているのがこの信号見落とし防止システムで、さらにこのシステムはトヨタが独自性として打ち出す発進遅れ防止支援システムも兼ねている。ビーコンからは信号の変わるタイミングの情報が入っているので、停止中も赤信号の残り時間が音と共にナビ上に表示され、青になっても発信しない場合は前方確認して発信することが促される。よく横断歩道などでみる、あと何秒という表示のクルマ版だ。発信遅れは渋滞を引き起こす原因でもあるのだが、そうした効能以前に、これが単純になかなか便利なものに思えたので、ぜひすぐにでも実用化してもらいたい。

光ビーコンを使った路車間の通信はすでにVICSとして実用化されて久しく、またクルマ側も純正ナビにプログラムを組み込むことで対応できそう。一機設置に数百万円かかるという光ビーコンだが、早くインフラの整備を進め、こうした安心便利な仕組みの実用化をすすめてもらいたいものだ。なお、今回設置された豊田市のシステムの一部は実験後もそのまま残され、利用される予定だ。

《水野誠志朗・デイズ》

 
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