ETCで実用化されたDSRC技術の高度化に関する講演会

カテゴリ:講演・セミナー / 2009年04月25日

 
 
 

4月24日(金)、名古屋市中区・名古屋ガーデンパレスにて、DSRC技術の現状と今後に関する講演会(主催:総務省東海総合通信局)が開催された。井筒郁夫氏(総務省東海総合通信局長)、片山正昭氏(東海情報通信懇談会電波部会長)による開会挨拶の後、以下のテーマによる講演が行われた。

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総務省/井出真司 氏

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沖電気工業株式会社/鈴木三法 氏

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阪神高速道路株式会社/古川潔 氏

「DSRC技術や車車間通信技術等に関する総務省の取り組み」
総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課 課長補佐/井出真司(いでしんじ)氏

総務省では、地上アナログテレビ放送の終了に伴って利用可能となる700MHz帯の有効活用を推進している。たとえば車車間通信、路車間通信などの場合、路上障害物を回り込んで情報伝達できる700MHz帯の電波特性が紹介された。また、2012年以降は高級車を皮切りに700MHz帯を使った車載器の導入が進み、同時に事故多発地帯には路側用無線機システムが順次導入される、といった普及シナリオも紹介された。
他にも、ユビキタス特区におけるITS関係プロジェクト推進等、様々なITSの実用化・高度化に向けた総務省の取組みが解説された。

「DSRC技術の現状と将来への展開」
沖電気工業株式会社 官公事業本部 SE第一部 担当課長/鈴木三法(すずきみつのり)氏

ITSの高度化・実用化を支えるもっとも重要な技術のひとつがDSRCである。よく知られるDSRC技術として「ETC」が挙げられるが、他にも様々な用途・分野におけるDSRC取組み事例が紹介された。車車間通信、路車間通信のみならず、DSRCユニットの小型化による歩車(歩行者と車)間通信の可能性や、ユビキタス特区のひとつ、沖縄での観光ドライバー支援などが報告された。

「阪神高速道路のITSとETC多目的利用への取り組み」
阪神高速道路株式会社 ETC活用事業推進室 マネージャー/古川潔(ふるかわきよし)氏

阪神高速道路では、交通安全、渋滞対策、快適・利便性の向上を狙ったITSの具体的活用が進んでいる。ETCの利用車番号を使い、複数の事業者の会員登録や認証、クレジットカード決済手続き等を一括登録・管理した「まちかどeサービス」や、高速道路の外にある民間施設駐車場を利用できる「路外パーキング」サービス等が紹介された。

いまやクルマのドライバーにはすっかりお馴染みとなったETCだが、それはDSRC(Dedicated Short Range Communication・専用狭域通信)の技術仕様のひとつに過ぎない。ETCに限らず、DSRCが今後活躍するステージは多岐にわたっており、実用化に向けた実証実験も進行中だ。より利便性の高い高度なサービスの実用化に向けて、DSRC技術の重要性と可能性を改めて感じる講演であった。

【安原武志(DAYS Inc.)】

 
 
 

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