「ITSあいち県民フォーラム2013」開催

カテゴリ:講演・セミナー / 2013年05月24日

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5月24日(金)、名古屋市中区・名古屋ガーデンパレスにて「ITSあいち県民フォーラム2012」が開催された。テーマは「地域におけるこれからのITS活用策」。高知工科大学・熊谷靖彦教授による講演に加え、ITS活用事例報告として埼玉県のカーナビ活用事例、山梨県甲州市のオンデマンドバスシステム、それぞれの最新事例が紹介された。


【講演】
「草の根ITSの推進」
~高知で進める地域ITS~
高知工科大学地域連携機構連携研究センター 教授 地域ITS社会研究室長、地域公共交通研究室長 熊谷靖彦 氏
高知工科大学 熊谷靖彦 氏
地域ITSの新たなあり方として「草の根ITS」を提唱する熊谷教授は、高知県という地域が持つ固有の道路交通問題を、ITSを使って解決するための様々な取り組みを行なっている。具体的には、1車線道路の幅を拡張することなく白線改良を施す「1.5車線的道路整備」クルマ同士のすれ違いが困難な狭い道に進入する車両を察知して反対側の道路に警告を出す「中山間道路走行支援システム」、「交差点記号化標識」、「地域バス情報システム『Chi-Bus』」等々、紹介された施策はどれも極めて実践的だ。
たえず地域の現状を見据えながら、その地域ならではの喫緊の課題を解決することが地域ITSの役割である。熊谷氏は、こうしたいわば“当たり前”の基本理念をつねに重視していることがよく分かる、実に印象的な講演であった。


【事例報告1】
「カーナビデータを利用した交通安全対策」
埼玉県県土整備部道路政策課副課長 野呂瀬貞隆 氏
埼玉県 野呂瀬貞隆 氏
ホンダがサービスを行うカーナビ「インターナビ」のプローブ情報を元に、減速時の距離と時間を解析することで“急ブレーキ発生箇所”を特定し、ピンポイントで道路を改善するという埼玉県の事例が紹介された。
特定された急ブレーキ発生箇所を調査した上で、たとえば見通しを妨げる街路樹を選定したり、道路標識を追加するなどの対策を実施。その結果、約1ヶ月間の“急ブレーキ総数”は約7割も減少し、さらに、当施策の改善効果と思われる数字として、過去1年間の人身事故が約2割減少したという驚きの報告が行われた。
今後の課題として、カーナビのプローブ情報だけに頼らず、別のビッグデータをどう活用していくかについても、さらなる検討が必要である、とした。スマートフォンやSNSを効果的に使った新たな展開の可能性にも期待したい。


【事例報告2】
「山梨県甲州市におけるオンデマンドバスシステム」
山梨県甲州市市民課長 飯嶋喜志男 氏
山梨県 飯嶋喜志男 氏
“高齢化”という、日本の地域が抱える典型的な課題を解決するべく導入された「甲州市デマンドバス」について、現状報告が行われた。いわゆる“団塊世代”が後期高齢者となる2025年を見据え、高齢者の移動手段の確保は喫緊の課題のひとつだ。だが、こうした地域サービスについては、絶えず収支の問題がつきまとう。甲州市のように、デマンドバス導入が高齢者の活発な社会参加を促し、ひいてはそれは医療費の削減につながる、という考え方も一理あるだろう。むろん、今後は最適な利用率を模索しながら、料金体系もつねに見直す必要があり、広告収入の拡大も重要な課題のひとつと言える。
また、甲州市に導入されたオンデマンドバス導入を手がけた順風路(株)担当者も登壇。利用者からの細かい要望を拾い上げる「フルデマンド」運行と、定期路線バス的な運行体制を取り入れた「セミデマンド」運行、その双方をミックスした地域順応型の運行体制についての簡単な紹介が行われた。

 
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