愛知県ITS推進協議会・平成23年度講演会

カテゴリ:講演・セミナー / 2011年07月27日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • mixiチェック
 
 
 
 
20110727.jpg

東北大学大学院情報科学研究科・桑原雅夫教授

7月27日(水)、名古屋市中区・名古屋ガーデンパレスにて、愛知県ITS推進協議会の平成23年度総会が開催された。開催に先立ち、東北大学大学院情報科学研究科・桑原雅夫教授による講演が開催された。講演テーマは「これからのニーズ・オリエンテッドITS:減災・省エネ・安全」。


ETCやVICSをはじめ、高速道路に設置されているループ式車両感知器や超音波車両感知器、AVI(自動車番読み取り装置)などの各種センサー情報を統合することができれば、実際の道路の上で起きている様々な事象をよりきめ細かく知ることができる。ユーザーにとって真に有用な情報を提供するための考え方がここで紹介された。また、センサー情報の融合によって得られた交通モデルとCO2排出モデルの双方を連携させ、エコドライブの評価を行う手法なども披露された。


桑原教授は先の東日本大震災を仙台市内で体験しており、そのことをきっかけにロジスティクスのあり方や避難の方法についての提言を行うための情報収集活動をスタートさせている。前列のない未曽有の規模で起きた今回の災害時に、緊急支援物資などの物流はどのような実態であったのか。できるだけ正確に記録して後世に伝えたいとする桑原教授の信念が込められたプロジェクトだ。
緊急支援物資を円滑に被災地へ届けるためには、「NODE」と呼ぶ物流仕分け・荷積みを行う物流拠点の円滑な活動が非常に重要である、とする提言の他、緊急時の様々なオペレーション・アイデアが紹介された。


講演終了後は、愛知県ITS推進協議会の平成23年度総会が開催された。愛知県・大村秀章知事はじめ、総務省、経済産業省、国交省、ITSジャパンの各代表が列席する中、平成22年度事業報告と、平成23年度活動方針が満場一致で承認された。


2011年の今年は、名古屋モーターショーとの併催で「あいちITSワールド2011」が開催予定で、すでに数多くのITS関連企業の出展が予定されている。特に今年は、東日本大震災からの復旧・復興を踏まえ、ITSが果たすべき役割を『ニーズ・オリエンテッド』に問い直す動きが活発に見られることを期待したい。
たとえば、大震災の約10日後に、東北地方の道路交通状況をGoogleMap上でリアルタイム表示させたITS Japanの素早い決断と行動に感銘を受けた方は多かったのではないだろうか。
2013年に東京で開催される「ITS世界会議」も見据えながら、日本のITSのさらなる発展に期待したい。


【安原武志(DAYS Inc.)】

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • mixiチェック
 
 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.motordays.com/days/adm_tools/mt/mt-tb.cgi/1524

 

現在の位置:ホーム > ITS DAYS > 愛知県ITS推進協議会・平成23年度講演会