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愛知県ITS推進協議会・第43回セミナー「ASV(先進安全自動車)」がテーマ

カテゴリ:講演・セミナー / 2007年09月14日

 

愛知県ITS推進協議会は2007年9月14日(金)、ASV(Advanced Safety Vehicle=先進安全自動車)をテーマに、政府の取り組み、およびASVの車両技術の進化について名古屋市・栄ガスビル会議室にてセミナーを行なった。

国土交通省の取り組み-第1期から第4期まで-


国土交通省 自動車交通局・田路 龍吾氏

まず初めに壇上に立ったのは、国土交通省・自動車交通局の田路 龍吾氏。冒頭で、減少傾向にあるものの交通死者数が依然として平成18年度(2006年度)に年間6000人を越えている現状や、これを平成24年度(2012年度)までに5000人以下とする政府目標に触れ、続けて同局のASV推進計画への取り組みを説明。この中で、社会問題ともなった大型車の追突事故による被害を防ぐべく、事業用大型トラックにプリクラッシュセーフティ技術の1つである「衝突被害軽減ブレーキ」の装着を促進する補助金制度(装置価格のおおよそ1/2)の新設などについて紹介した。

また、第1期(1991~95年度)、第2期(96~2000年)、第3期(01~05年)、そして第4期(06~10年)に及ぶ、過去から将来への運転支援システムの流れを紹介。第1期は「自立検知型」(車両側システム)の実現可能性を探った段階、第2期は「路側情報利用型」(道路側システム)の実現可能性を、第3期は「情報交換型」(車々間通信)の可能性を探った段階とし、第4期はこれらの普及促進、実用化の段階であると続けた。

その中でASVの基本理念である「ドライバー支援の原則」、「ドライバー受容性の確保」、「社会受容性の確保」の3原則が紹介されたが、これらはASVを考える上で重要なポイントと言っていいだろう。

トヨタ市販車のASV技術と今後の展開


トヨタ自動車 第1車両技術部・松尾芳明氏

続いてトヨタ自動車・第1車両技術部の松尾芳明氏が立ち、同社のASV技術の進化や展望について語った。

前半は、初期の運転支援システムであるABSから、TRC(トラクション・コントロール)、同社のVSC(=ESP。ブレーキやスロットル制御によりアンダー/オーバーステアを抑制)、同じく同社のVDIM(VSCの発展系でステアリング、サスペンションまでを統合制御)、そしてプリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールといった、すでに市販車に搭載されている先進技術を紹介。

しかしこうした「自立型安全システム」による交通死者の低減には限界があるとし、今後は交差点や信号機といったインフラとの情報交換(路車間通信)、車々間通信、さらに歩行者との「歩車間通信」などによって事故の低減を検討中という現段階を紹介。こうしたインフラ協調システムによって、車対車の交差点事故は半減するという予測を述べた。

ただしこれらがすべて機能したとしても、2輪車や自転車、歩行者事故への対策は不十分である点も指摘。死傷者事故ゼロという目標に向かっては人や交通環境を含めた多角的な対策が必要であると締めくくった。

【丹羽 圭(DAYS Inc.)】

 

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