愛知県ITS推進協議会・第64回会員セミナー開催

カテゴリ:講演・セミナー / 2014年03月19日

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3月19日(水)、名古屋国際センター(名古屋市中村区)にて、愛知県ITS推進協議会・第64回会員セミナーが開催された。

「安心・安全ビジネスモデル ~適切な規制とインセンティブによる需要創造~」
名古屋大学大学院国際開発研究科特任教授 西村 眞 氏

名古屋大学大学院国際開発研究科特任教授 西村 眞 氏

いわゆる「環境問題」や「省エネ問題」「介護問題」など、社会にとって重要な問題であるにも関わらず、ビジネスとして成立しにくいが故に、解決が立ち遅れてしまいがちな分野がある。西村氏は、適度な規制とインセンティブの設定により、持続的な収益構造を持ったビジネスモデルを構築できるとし、その実例が紹介された。「交通事故死亡者数ワーストワンの愛知県だからこそ、その数を劇的に減らす『愛知モデル』の創出が期待されている」と締めくくった。

平成25年度ITS安全・安心グループ活動報告
名古屋大学大学院環境学研究科教授 森川 高行 氏

名古屋大学大学院環境学研究科教授 森川 高行 氏

ITSを活用して交通社会における「安心」「安全」を実現する具体策について、愛知県ITS推進協議会の「ITS安全・安心グループ」が取りまとめている。今回は、その座長である森川氏により、平成25年度の同グループ活動報告が行われた。報告の最後には、文部科学省革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)拠点事業の支援を受けた名古屋大学が取り組む、高齢者向けモビリティ社会の研究概略も紹介された。

交通安全のためのITS活用方策提案紹介

(1)「右折時衝突防止支援システムの効果評価」
トヨタ自動車(株)IT・ITS企画部ITS開発室第1開発グループ長 菅沼 英明 氏

トヨタ自動車(株)IT・ITS企画部ITS開発室第1開発グループ長 菅沼 英明 氏

交差点での右折時、対向車が途切れたタイミングを見計らって進む際、ヒヤリとした経験が誰しもあるのではないだろうか。トヨタ自動車(株)では、交差点に設置された画像解析カメラの情報を元に、対向車の情報を車内モニタに表示させるシステムを開発中だ。被験者を集めて行った実験では明確な効果が確認されており、近未来の車載デバイスのひとつとして可能性を感じさせるシステムと言えそうだ。

(2)「車速センサーと電光掲示板を用いたゾーン30での速度超過対策」
公益財団法人豊田都市交通研究所研究部主任研究員 三村 泰広 氏

公益財団法人豊田都市交通研究所研究部主任研究員 三村 泰広 氏

生活道路を走り抜ける車のスピードを抑制する「ゾーン30」がいま、注目されている。豊田都市交通研究所では、豊田工業高校、(株)キクテックと共同で、走行する車のスピードを電光掲示板に表示してドライバーに伝えることでスピード抑制効果を狙うシステムを開発中だ。ハンプ(路面障害物)の設置が難しい道などで特に効果が期待されており、今後愛知県内での実証実験も行われる予定とのこと。

(3)「『指差し呼称』による安全教育システム・安全確認支援システム」
愛知県立大学情報科学部教授 小栗 宏次 氏

愛知県立大学情報科学部教授 小栗 宏次 氏

交通事故の約85%は、ドライバーのよそ見や判断ミス等の人的要因である。小栗氏は「交通事故死者数のさらなる減少を目指すには、無人運転を指向するか、ドライバーをより適切にサポートするか、どちらかしかない」とし、ヒューマンエラー防止法として長く日本で親しまれている「指差し確認」に注目。様々な可能性とともに、基礎的な研究報告が行われた。課題は多くあるものの、非常にユニークかつ興味深い講演内容であり、ともすればデバイス&インフラ至上主義になりがちなITSの分野において、『人(ドライバー)が主役』とする新たなアプローチを提示したとも言える。今後も小栗氏と同システムに注目していきたい。

【安原武志(DAYS Inc.)】

 
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