歩行者の安全性を高める「歩行者ITS」実証実験

カテゴリ:社会実験・各種検証 / 2008年01月31日

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総務省東海総合通信局では、駐車場での歩行者の安全を確保することを目的とした安全歩行支援システムの有効性を検証するための実験が、豊田市役所にて行われた。


車の接近を歩行者に知らせるシステム


歩行者の存在を車両(ドライバー)に知らせるシステム


駐車場出入り口に設置されたカメラ付きポール


歩行者の姿はカメラ映像を通じて車載モニタに表示される

この実証実験は、昨年7月から開催されている「ITS安全歩行支援システム検討会(座長 森川高行名古屋大学大学院教授)」で検討されている「見通しの悪い公道に面した駐車場等における歩行者の安全についての検討」の一環として実施されたものだ。

今回の実証実験は、主にふたつのシステムで構成されている。
【1】車の接近を歩行者に知らせるシステム
【2】歩行者の存在を車両(ドライバー)に知らせるシステム
このふたつのシステムを統合して、歩行者の安全性をより高めていこうとする試みだ。

【1】車の接近を歩行者に知らせるシステム
実験車両に搭載されたETCシステムを使い、駐車場出口に設置されたDSRCがクルマの出庫を感知すると、無線LANで「カメラ付きポール」の警告音が鳴り、回転灯が灯火することで、歩行者の注意を促す。

【2】歩行者の存在を車両(ドライバー)に知らせるシステム
「カメラ付きポール」からの映像を解析し、人が近づいてくることを感知すると、無線LANで車載モニタに映像を転送し、ドライバーの注意を促す。

実験を通じて、車載モニタに表示される画像の視認性やタイミングの問題、「カメラ付きポール」の警告音や回転灯の視認性などが検証された。はじめての実証実験ということもあり、カメラ付きポールの設置場所等も限られたものだったが、システムの有効性はある程度確認できたと言えるのではないだろうか。また、今回の実験車両では無線LAN接続のポータブルPCが使われたが、これも将来的にはカーナビシステムとの一体モジュール化を視野に置く必要があるだろう。

今回明らかになった課題はITS安全歩行支援システム検討会を通じて整理され、今後の歩行者ITSシステムの展開・発展に活かされる予定だ。

【安原武志(DAYS Inc.)】

 
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