愛知県ITS推進協議会 第51回セミナー開催

カテゴリ:講演・セミナー / 2010年02月09日

 
 
 

内閣府 政策統括官付参事官付 参事官補佐 林 健一氏


豊田市 都市整備部 交通政策課長 石川 要一氏


財団法人豊田都市交通研究所 研究部長兼主幹研究員 安藤 良輔氏

2月9日(火)、名古屋市中区・名古屋ガーデンパレスにて、愛知県ITS推進協議会・第51回セミナーが開催された。今回の講演では、東海地方で唯一「環境モデル都市」に認定された愛知県豊田市における取り組みを機軸にする形で、国と豊田市、そして豊田都市交通研究所というそれぞれ3つの視点から、以下のテーマで講演が行われた。

【講演1】
社会還元加速プロジェクト「情報通信技術を用いた安全で効率的な道路交通システムの実現」について

内閣府 林 健一氏

社会還元加速プロジェクトとは、イノベーションの種を生み出す基礎研究から実証実験へと進む研究開発体制をサポートし、確立された技術やサービスを国民へ向けて還元していこうとするプロジェクトだ。そのためには、異分野技術の融合や官民協力、といったアクションが不可欠である。ITSを含めた日本のイノベーション戦略の調整役となる政府・参事官補佐の林氏からは、プローブ情報の統合へ向けた取り組み、物流システムに関する取り組み等の活動が紹介された。

【講演2】
『ハイブリッド・シティとよた』~人と環境と技術が融合する環境先進都市~

豊田市 石川 要一氏

豊田市では、西暦2030年にCO2の排出量を1990年比30%削減を「必達目標」に掲げている。産業分野と交通分野、それぞれにおけるCO2の大幅削減に加え、森林事業の強化によるCO2吸収量の拡大、この3つが目標達成の要となる。特に交通分野において、エコカーの普及や公共交通システムの進化といったインフラ整備に力を入れていくほか、エコドライブの普及促進にも力を入れていることが紹介された。

【講演3】
グリーンモビリティプロジェクト「エコドライブの実証実験」について

(財)豊田都市交通研究所 安藤 良輔氏

「人と環境にやさしい交通まちづくり」を研究の主な視点に置く豊田都市交通研究所の今回の講演は、エコドライブに関する運転診断システムの紹介と、エコドライブ走行実験の実施結果が報告された。GPSによる位置情報や加速dセンサー、ジャイロセンサー等を内蔵する『BCALs』というエコドライブ計測機器を車内に取り付け、エコドライブ診断結果をドライバーに携帯メールで知らせる、というシステムが紹介された。さらに、15台の隊列走行によるエコドライブ実験では、エコドライブを意識するドライバーが増えるほど、走行車両全体の燃費が向上する、というユニークな実験結果が報告された。

豊田市では、人と環境、技術を融合させた環境先進都市(「ハイブリッド・シティとよた」と呼称する)を目指している。西暦2030年にCO2の排出量を1990年比30%削減、という非常に野心的な目標を「必達目標」と言い切っている点は賞賛に値するのではないか。日本のみならず、世界中の工業都市のモデルケースとなれるよう、今後の活動が期待される。

【安原武志(DAYS Inc.)】

 
 
 

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