愛知県ITS推進協議会 第76回会員セミナー開催

カテゴリ:講演・セミナー / 2017年12月22日

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12月22日(金)、ウィンクあいち(名古屋市中村区名駅)にて、愛知県ITS推進協議会の会員限定となる第75回会員セミナーが開催された。各講演と登壇者は以下のとおり。

【1】交通事故データとプローブデータの分析による交通安全対策

講師:名古屋大学 未来材料システム研究所 教授 山本 俊行 氏

 
名古屋大学 未来材料システム研究所 教授 山本 俊行 氏

日本国内における交通事故件数は減少傾向にあるものの、高齢者の事故が微増しており、また高齢者は死亡事故の割合が高いことも明らかになっている。これまでの交通事故を分析し、交通安全につながる施策のひとつとして、過去の交通事故現場をマップに落とし込んだ「交通事故注意喚起アプリ」が紹介された。

また、交通事故の発生時、迅速な救命行動に欠かせない救急車の活動をスムーズにするべく、プローブデータに基づいて道路改善箇所を明示し改善を図る、といった取組も紹介された。

最後に、ドライバーが運転中に感じるストレスを実際に計測し、特にストレスを感じやすい箇所を特定する取組が紹介された。

【2】次世代交通シミュレータと交通事故に対する注意喚起アプリケーションの研究開発について

講師:名古屋工業大学 大学院工学研究科 特任研究員 今枝 輝義 氏、林 政行 氏

   (名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授 伊藤 孝行 氏 代理)

 
名古屋工業大学 大学院工学研究科 特任研究員 今枝 輝義 氏

今枝 輝義 氏

名古屋工業大学 大学院工学研究科 特任研究員 林 政行 氏

林 政行 氏

過去に起きた交通事故を地図上にプロットし、事故データを見える化したスマートフォン(iPhone)用アプリ「あい ち~ずっ!」が紹介された。このアプリは、ユーザーの移動スピードと視野角からもっとも近い事故情報のアラートが出る、というもの。今後は、事故(衝撃)を感知したら緊急連絡先に状況を報告する機能や、Android版のリリースも視野に置いているとのこと。

次に、「マルチエージェント未来交通予測による渋滞緩和」として、同研究室の林政行氏が登壇。都市における交通状況をはじめ、気象情報や災害情報など、様々な異質な情報を集約して最適な都市交通モデルをシミュレートする、という取組が紹介された。例えばカーナビの目的地設定情報なども、それを集約することで、いつ、どこが渋滞するか予測できるようになる。これに基づきナビゲーション案内を最適化して渋滞を避ける、といったメカニズムと、それを支える分散コンピューティングの基本原理等が紹介された。

【3】IoT技術を利用した新たなバスロケーションシステムの開発と災害時情報配信システムへの展開について

講師:名城大学 理工学部 情報工学科 准教授 鈴木 秀和 氏

   (名城大学 理工学部 教授 松本 幸正 氏 代理)

 
名城大学 理工学部 情報工学科 准教授 鈴木 秀和 氏

全国における乗合バス事業の収支状況は依然として悪く、特に山間部等では不採算路線の廃止に伴い近隣住民が不便を強いられるケースが問題となっている。地域交通研究ITSチームでは、現在世界的に注目を集めているIoT向け無線通信技術LPWA(Low Power Wide Area)と電子ペーパーを活用した、ローコストで使い勝手の良いバスロケーションシステムが紹介された。

次に、バスロケーション情報を世界標準フォーマットである「GTFS」形式にしてオープン化する取り組みについても紹介。GTFS形式によりGoogleマップ等のアプリケーションとの連携が容易になる等、バスの利便性向上を目指す上でたいへん重要な取組であることが紹介された。すでに整備が完了した日進市のコミュニティバス「くるりんばす」をはじめ、導入を検討中の自治体もいくつかあるそうで、今後のさらなる普及が期待できそうだ。

【DAYS Inc.】

 
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