愛知県ITS推進協議会主催のITSあいち県民フォーラム2016開催

カテゴリ:講演・セミナー / 2016年06月01日

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情報通信月間行事で愛知県ITS推進協議会主催のITSあいち県民フォーラム2016が、5月31日に名古屋市中区、栄ガスホールで開催された。この日の主題は協調型ITS。



ITSJapan専務理事の天野肇氏

まず基調講演はトヨタ自動車出身でITSJapan専務理事の天野肇氏による「自動走行の実用化に向けた研究開発の進展と国際動向」。自動車誕生から現在までの、世界の自動運転への取り組みが格調高く説明された。
自動運転は車両組込の自立型だけでは完結せず、路車・車車通信による協調型との合体した方向に進むことになるというのが話の主題。そのための技術、米国、欧州各国の動向、倫理、課題が話され、自動運転により運転する時間を人が別に使える、無駄な駐車をなくして都市問題が解消される、高齢者の事故が防げる、さらには人口減少に伴う大都市と地方都市の格差が解消できるといったメリットが紹介された。自動車メーカーとIT系企業による実用化へのアプローチの違いはあるが、「ITSによる未来創造の提言」で描かれた将来像に向け、捉え方を少し変えて20年度までの第三期中期計画を進めるとした。

 


トヨタ自動車の堀尾一也氏

次にトヨタ自動車コネクティッドカンパニーITS企画部の堀尾一也氏が、15年10月からすでに4万2000台を受注したという協調型ITS装備である「ITSConnect」に関して、その技術、狙いと効果について話をした。路車間通信によって、交差点の情報を伝えるこのシステムは新型プリウスを中心に装着されている。路側装置は関東にも若干あるが、最も多いのは愛知県で、県内24の交差点に整備され、特に右折事故防止に効果をあげようとしていることが報告された。協調型ITSは愛知から全国へ広がっているのだ。

 


名古屋大学特任教授の手嶋茂晴氏

最後は名古屋大学未来社会創造機構の革新的イノベーション創出プログラムCOI交通・情報システム研究部門特任教授手嶋茂晴氏が、みんなで測る「まちの動き」、人とクルマの流れを知りミライのまちづくりへ、というテーマで、豊田市で行われている交通社会ダイナミックマップ社会実験に関して報告した。
協調型ITSによる自動運転の世界では「街がその気になる」ことが重要で、技術はもちろん、共にビジョン実現に向け街と人が成長する必要がある。そこで、街で移動する様々なものを情報として集め、交通社会ダイナミックマップを作るための実証実験を行っているという報告だった。
実証実験はアプリを開発して中学生にスマホをもたせ、小学生には移動タグをつけ、ケーブルテレビの沿道ライブカメラ画像を解析し、送迎バスの位置情報を集め、と無理なく集められる実際の生活者からの情報でダイナミックマップを作ろうというもの。自動走行車が走る時代になると、自分の位地をアップすればクルマにひかれないという共通意識を醸し出そうとし、市民の理解を求めている。今後さらに情報を集めて地域で価値を共創していけば、協調型ITSによる市街地での自動走行が豊田市で初めて可能になるかも、とした。

DAYS Inc.

 
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