「プローブ」と「PDS」が変える、都市の姿と私たちの暮らし

カテゴリ:講演・セミナー / 2009年05月15日

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愛知県ITS推進協議会・第48回セミナー

5月15日(金)、名古屋市中区・名古屋ガーデンパレスにて、愛知県ITS推進協議会・第48回セミナーが開催された。その内容は以下の通り。

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国土交通省中部運輸局 藤原 威一郎 氏
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株式会社日建設計総合研究所 森島 仁 氏
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名古屋大学大学院教授 森川 高行 氏

【1】「トラック事業者の運行効率化支援による都市圏の環境改善調査」の取り組みについて
国土交通省中部運輸局 自動車交通部長 藤原 威一郎 氏
株式会社日建設計総合研究所 主任研究員 森島 仁 氏

名古屋大学やNEC、デンソーなどが参加する「P-DRGSコンソーシアム」が開発した「PRO-ROUTE(プロルート:プローブ情報を活用した動的経路案内システム)」を使い、佐川急便のトラックに装着して行われた実証実験が紹介された。
目的地までトラックを運転する際、ベテランドライバーの経験による選択経路と、「PRO-ROUTE」による選択経路選択が比較され、プローブ情報の活用による所要時間の短縮(すなわちCO2やNOXの削減や、燃料の節約)が実際に確認された。
トラック業者においては、プローブ情報システムを利用すれば経費削減やCSR活動につながることが証明された形となり、有意義な実証実験となった模様だ。

【2】駐車デポジットシステム(PDS)社会実験報告 ~ PDSの効果と課題について
名古屋大学大学院環境学研究科 教授 森川 高行 氏

都市中心部への自動車の流入量を減らす「駐車デポジットシステム(PDS)」研究開発の取り組みが紹介された。
PDSとは、都市中心部に設けられた課金エリア内に進入した自動車から課金し、自動車がエリア内駐車場等を利用した際、課金の一部(または全額)をドライバーに返還するというもの。
森川氏からは、PDSに対する市民の意識調査やシミュレーション効果分析、妥当な課金・返還額の設定や運用方法等、様々な角度から見たPDSの検証結果が紹介された。また実際にモニタースタッフを動員した実証実験も行われ、都心部を通過するだけの車が減少するなど一定の効果が見られたという。今後は、さらに大規模な社会実験を通じた効果検証や、道路課金に関する法整備が課題とのこと。

プローブ情報の活用やPDSは、私たちが住む都市のありようを根本から変える可能性を秘めたシステムである。名古屋市のような自動車交通が発達した都市を実験場とすることで、さらなる研究の進展に期待していきたい。

【安原武志(DAYS Inc.)】

 
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