第67回 どこかわからないオンラインの彼方か、心許ないオフラインの手元か、さあどっち?

カテゴリ : コンピュータ・ネット / 日時: 2007年07月06日

 

▲とんでもないことをしでかして、すっかり血の気が引いた。先日、調子が悪くなってきたPCのデータをバックアップしようと、丸ごとハードディスクをコピーした際、誤ってデータ満載のバックアップ用ハードディスクを一つ、すべてフォーマットしてしまったのだ。そういうことがないようにわざわざバックアップととっていたのだが、そのバックアップハードディスクを消してしまうという愚挙。その中に何が入っていたのか、未だに判然とはしていないのだが、はっきりしていることは大量のMP3データがあったこと。あの曲もこの曲ももう聴くことはできない(涙)。

▲そのほかにどんなデータがあったのか、それすらわからないが、今後ダメージは強まりそう。たぶん分散していたデータをそこへ集約したはずなので、捜せばあちこちのハードディスクから元データが出てきそうな気もするが、それにはまた膨大な時間が必要となる。とにかく今後はデータ検証をマメにするしかない。面倒なことである。丸ごとバックアップなどという慣れないことをやろうとしたゆえ、ハードディスクフォーマットなどという通常あり得ないことをしてしまったわけだ。コピーソフトのメーカーにはこのあたりの操作性をもうちょっと何とかして欲しいとつくづく思う。

▲こういうことをしでかすとデータはすべてオンラインの彼方に置いておく方が安全だと思えてくる。しかしどうしてもそれに踏み切れない。例えばアウトルックをやめてスケジューラをヤフーかグーグルのサービスに移行したいのだが、それらのデータがオフラインには残せないことが問題。もしサービスが停止した場合に、過去のスケジュールが見られなくなるととんでもない痛手だ。今の世の中、こうしたサービスはもちろん、世界の平和だっていつまで続くかはすごく不安。社会保険庁のようにデータを消しちゃうようなことは、さすがに昨今のIT会社にはないとは思うが、いつ止まるかはやっぱりわからない。

▲どこかはるか彼方にデータを置いておくことは、そんな風にちょっと不安と不都合がある。といって、ローカルに置くと今回のような事故も起きてしまうし、何よりバックアップや管理、そしてローカル検索が面倒だ。グーグルのディスクトップ検索は、もはや無しでは生きていけないが、それでもまだまだ完璧にローカルを検索できない。ましてハードディスクを入れ替えたり、順番を変えたりするとローカル検索はボロボロになる。はるか彼方にデータを置いた方が検索は確実だ。

▲今回ももともとはウィルスソフトのトラブルから始まっている。長年使ってきたノートンが不調でメールが上手く動かず、最近流行のウィルスセキュリティZEROに変更したら今度はアウトルックが同期しなくなってしまった。そんなこんなでどんどん泥沼にはまっていったのだったが、OSをXPにして以降、PCが妙に意外に安定していただけに、最近は心に油断が、操作に不慣れが生じていたようだ。PCとつきあうのは常に緊張感が必要だった。それを忘れかけていたことに対する警鐘だったと、今回のことは前向きに考えよう。

▲とにかく、どこかわからないオンラインの彼方か、心許ないオフラインの手元か、どちらに自分自身ともいえる「過去のデータ」を置けばいいかの結論を出さないといけない。本当はグーグルにすべてゆだねたいのだが、心理的にはものすごい葛藤がある。そんなに信じていいのか、グーグル? ではどうしたらいいのだろう。そういえば消してしまったMP3もアナログなCD(もちろんデータはデジタルだが)で持っているものならすぐ復活できる。もしかするとアナログなDVD焼きこそが一番確実か?(検索はできないけど) 10年以上昔のスケジューラはシステム手帳で「紙」に残っていて、これを見るのがまた楽しかったりする。久々のトラブルは、デジタルに頼りすぎずアナログの力をもう一度評価した方がいい、と教えているのかもしれない。

 
 

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