▼最近、名古屋地区ではセルフ式のガソリンスタンドが増えている。これが従来のスタンドより経営的に調子がいいらしい。価格が大きく違うのなら納得もいくが、さほど違わないにもかかわらず、クルマを降り、喜々として自分でガソリンを入れている人が多いのだ。寒い時期はさすがに辛かったが、暖かくなってきて、さらに利用者は増えているようだ。
▼利用者からは「持ち合わせが少なくても少額を気楽に入れられる」「サービスマンに気を使わなくてもいい」「今までが過剰サービスだった」といった声が聞かれる。要は勝手にやれる、ということが一番の魅力らしい。実際、私も最近はセルフスタンドを優先して利用してしまう。今までのスタンドでは窓を拭かれてもきれいにならないことが多く、それならいっそ自分でやった方がまし、と思うからだ。
▼セルフが登場したとき、日本ではまず流行らないだろうと予測したものだ。というのも、座っているだけで、様々なサービスを受けられるガソリンスタンドは、このサービスこそが(ガソリンより)商品だったのだから。サービスが良くなることを売り物にするならとにかく、悪くなることを売り物にして成功したビジネスモデルというのは、最近、他に例がないのでは。全国的に定着するのか、興味深い。
▼私の場合、セルフスタンドを利用するもう一つの大きな理由は、セルフ洗車機を用意している店が多いことだ。昔はガソリンスタンドの隅で、自分で洗車できたものだが、いつの間にかできなくなり、高い洗車機だけになってしまった。その結果、コイン洗車場が増えたわけだが、やはり給油と洗車はセットになっていると便利。特にセルフにある洗車機は500円以下で洗えることが多く、リーズナブルだ。給油して、掃除して、洗車してという一連のメンテが自分でできるわけで、クルマ好きには悪くない。
▼ところで、この洗車機だが、対応できない車種が表示してある。これがおもしろいので紹介しよう。まずキャミ・テリオス、ランクル、ジムニー。四駆系は小さくてもダメなのはなぜだろう。ジムニーがダメでパジェロミニはいいのはなぜ? 同様に不思議なのはキャロル、バモス、ゴルフワゴン。どれも特に問題なさそうなのだが…。納得できるのはデリカ、VWヴァナゴン。これはでかい。もう一つはベンツ。タイプが書いてないのだが、何かあったときに恐い人が出てこないようにという配慮か。
▼そしてファンカーゴとWiLL Vi。特にWiLL Viはクリフカットされたリアウインドウの上角が洗車機に認識されず、洗車機が通り過ぎてからバックしてくるときに当たってしまうのだ。実は、これ、試乗車を洗車するときに実体験した。その時は当方の問題か、洗車機の問題か分からず、けっこう冷や汗ものだったが、どうやら洗車機の構造的な問題だったようで、おそらく我々が最初の事故だった模様。その後、洗車機メーカーやガソリンスタンドにお触れが回ったようで、WiLL Viが洗車機に通らないというのは関係者の多くが知るところとなった。
▼そんなわけで調子に乗ってセルフ洗車機にクルマを入れると、思わぬトラブルに見舞われることも。以前911カブリオレを入れたら、室内がビショビショになったこともあったが、セルフなだけに自己責任とあきらめるしかない。自己責任といえば、給油種類を間違える事故は起きないのだろうか。軽油のクルマにガソリンを入れるなんてことは結構ありそうなのだが。これから数が増えればきっとそんな事故も起きるだろう。セルフスタンドに関してはその時また論議がおきるだろう。
















