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第15回 運転免許に技量認定制度を作ったら交通がスムーズになる?

カテゴリ : 法律 / 日時: 2002年04月26日

▼先日、「運転がうまくない」ことを自認するある人と話をしたおり、運転免許になぜ技量による差をつけないか、という話題となった。彼いわく、「自分のようなヘタクソとあなた(水野)のような運転手が同じ道路を走っていることは大変危険だ。初心者マークのように運転技量マークという制度を導入してはどうか」。

▼確かに、一般道はまだしも高速道などではいかにも不慣れな運転のクルマを見かけることが多い。流れに乗れないクルマは危険、ということは多くのドライバーが実感しているはずだ。3車線以上あれば低速車線を設けることもできようが、ほとんどの高速ではそれはムリ。特に私がよく使う東名高速などは、早急に第2東名を完成させて3車線化し、ハードウェアとしての充実を図るべきだろう。名古屋ではすでに第2東名の一部が開通しているが、たいへん快適な道だ。工事凍結などとんでもない話だと思う。

▼さて、技量に応じた免許制度ができれば、それなりに流れは良くなるはず。画期的な案だとは思うが一つ大きな問題がある。それはこの技量を誰が認定するかだ。もちろん普通なら国(国土交通省)、そして警察庁あたりがそれを担当することになると思うが、そのコストは膨大であり、現在の財政事情ではムリに決まっている。またこうした個人能力試験みたいなことを権力にゆだねるのはどうかと思う。

▼例えば警察がその人の運転技量を認定する、なんてことになったら、ますます走りにくくなることは間違いない。交通違反歴のある人はまず技量があるとは認められないだろうし、技量免許を取るための変な試験技術が生まれることも想像に難くない。警察が考える安全能力=運転技量の高さでないことは、経験的に誰もがわかるはずだ。

▼現在話題となっている個人情報保護法に見られるように、国家としてはとにかく安全確保を名目に個人を管理したがっている。こんな制度がもしできて、運転技量まで国家に管理されるのはかんべんしてもらいたいところだ。ドライバー各々が技量に応じて「分」をわきまえて運転すれば、確かに走りやすく安全にもなるが、押しつけられた「分」より危険な自由を私は選びたい。

▼話がちょっとずれてきたが、有事立法や個人情報保護法など最近、どうも胡散臭い動きが目立つ。裁判でもメディア側が負ける判例が多いし、胡散臭いというよりすでにきな臭い感じすらしてしまう。私もメディアの一員として個人情報保護法には絶対に反対だ。うちの会社はクルマ業界のネタが多いのであまり関係ないようにも思えるが、今後もいいクルマはいい、良くないクルマは良くないといえる社会であることが「物言うクルマメディア」を育てていくための大前提だ。高速道路建設凍結をはじめ、本質を見極めて改革しようとせず、人気取り施策ばかりをいうだけの小泉首相には、相当がっかりしている。

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