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第19回 デイズはメディア規制法案に反対します

カテゴリ : 社会 / 日時: 2002年05月24日

▼今回はやや遅ればせながら、ではあるがメディア規制法案反対について書こう。先日名古屋で行われた反対シンポジウムにも参加してきたが、とにもかくにもこれらの法案、反対するしかない悪法である。とくにうちのようにメディアの端くれである以上、直接我が身に降りかかってくる困った法律なのだ。

▼法案の内容に関しては様々なメディアが取り上げているのでそれを参照してもらいたいが、報道、表現の自由を脅かす、いや自由を奪うどうしようもない法律である。確かに過剰な取材、行き過ぎた報道はもはや誰の目にもわかる各種メディアの問題点だし、記者クラブに代表される大手メディアの権力的な構造も、われわれ弱小メディアには痛いほどわかっている。またインターネットを積極的に使っているメディアとしては、個人情報の漏洩に関する危機感はこれまたヒシヒシと感じられるのだ。しかしそれらを隠れ蓑にしてメディアを規制しよう、と意図されているとしか思えない個人情報保護法案や人権擁護法案を押し通そうとする小泉内閣は、もはや改革派でもなんでもない。改悪派ならぬ最悪派だ。

▼モータージャーナリストと称する人はいるが、はたしてモータージャーナリズムというものがあるのか、という議論はさておいて、クルマについてあれこれ書いているわれわれとしては、御用ジャーナリストにだけはなりたくないと思っている。クルマを愛しているがゆえに、クルマをけなすのでなく、よくなって欲しいという意味を込めて、ちょっと苦言も書くのだが、できた原稿を相手にみせなくてはならないとしたら、それも書きにくくなくなってしまう。何しろわれわれはクルマを貸してもらって書いているのだから。メディア規制法案はそんなことを求められるように解釈できる法案ゆえ、反対なのだ。

▼しかし困ったことにメディア以外の人にはどうにもわかりにくい。というより昨今のひどい過剰報道は規制した方がいいと思っている人の方が多いだろう。メディアが商売を維持するために法案に反対しているだけ、と感じているに違いない。しかしこの規制の方向がさらに進めば、例えばインターネットで個人が情報発信することも規制される可能性がある。2ちゃんねるなど最初につぶされかねない。それは困る、という人は少なくないはずだ。

▼基本的に情報というものは、いいことも悪いことも、事実も嘘も、とにかく何でもかんでも、とにかく大量に流れることが、最も重要だと私は考える。そしてその情報を鵜呑みにせず、裏を読む訓練をする事が個人には求められる。現在はテレビや新聞(や他の大手メディア)をまともに信じる人が多いばかりに報道被害も増大する、というのは言い過ぎだろうか。

▼実際のところ、新聞記者などは知っていることの半分も書いていない(書けない)。そのわけは色々あるのだが、基本的には絶対的な事実、あるいは何らかの裏付け(例えば警察発表)がない限り、大きなメディアはその影響力を鑑みて書けないのだ。それを週刊誌などがフォローして書く。さらにはもっと胡散臭い雑誌やミニコミが書く。さらにはインターネットで噂が流れる。実は情報というものは、今でもそんな風にうまい具合に層をなして流れているのだ。新聞しか読まないのでは、裏は読めないのだ。

▼例えばクルマの情報は、そこまで厚い情報の層ができていない。だからもっともっと情報が欲しいのだ。しかしメディア規制法ができれば、それも不可能になってしまうだろう。けして他人事ではないと思うのだが。

▼参加したシンポジウムでは岐阜県御嵩町の柳川町長(テロ被害にあった人物)から、「自由という問題は環境問題に似ている。気付かないうちにジワジワと悪化し、いったん悪化するともう簡単には元に戻らない」とウンチクのある発言があった。また杉浦という弁護士からは「反対なら政府に反対メールを送りつけよう。100万人からメールが来れば無視できないはず」と呼びかけがあった。人気が支えている小泉内閣には確かにボディブローになるはず。選挙まで待つしかないというこれまでの政治に対する歯がゆさは、こうした直メールが変えるかもしれない。これこそが自由というものだ。

大分ヤナセ
ポル検 公式テキスト&公式問題集

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