▼すっかり更新をさぼっているうちに、テーマにしたいと思っていたイラク戦争も終わってしまった。戦争前、戦争中に書きかけたトーク原稿もあるが、現実の進展の早さ(と私の忙しさ)によって、完成させることができなかった。そこで今回は終結したイラク戦争に関して書こう。
▼しかしその前に、この数ヶ月の更新さぼりのいいわけを。1,2,3月はありがたいことに受注仕事が多く、忙殺されてしまった。で、4月は早々から会社の事務所の引っ越しをした。といっても貧乏会社ゆえ、引っ越し屋に頼んだのでなく、すべて社員で行った。異動先は目と鼻の先だが、トラックに机を積んで運び、段ボールには大量の雑誌や資料を詰めこみ、新事務所ではLANや電話の配線から室内を区切るパーテーション製作まですべて自前。このため、なんだかんだと細かい片づけが続き、最近、そう、5月もゴールデンウィーク開けになってやっと少し落ち着いてきたところだ。
▼以上のため、書けませんでした、というのはかなり言い訳っぽいのだが、一応そういうことで……。さて、本題のイラク戦争に関してだが、ズバリ私は、サダムとブッシュの間に開戦前から裏取引があったと思う。今頃サダムは、米国の保護(あるいは密約)のもと、どこかの国で優雅に時間を過ごしているはずだ。そう考えないと、どうにもつじつまが合わない。
▼私の想像はこうだ。ブッシュが自らの利益(もちろん米国の利益でもある)のため、イラクを攻めたいという野望を持ったことは、多くが認めるところだろう。サダムにしてもまともに戦って勝てる相手でないことは、自ずと分かっていたはずだ。ならサダムとしてはどうするか。自らの保身と引き替えに、国を売ることしかないだろう。開戦前には秘密裏にその交渉が行われていたと思う。そして合意ができたから、開戦したわけだ。
▼サダムにもブッシュにも国際的にメンツがあるから、表だって亡命をしたり、それを許したりはしないだろう。そこであらかじめサダムを逃がした上で、形ばかりの戦争をでっち上げたと思う。ブッシュはピンポイント攻撃でできるだけ市民の犠牲を少なくすることを約束し、サダムは共和国防衛隊に抵抗をしないように指示しておく。こうしたシナリオがあったとすれば、今回のあまりにあっけない戦争の幕切れのワケもみえてくるのではないだろうか。
▼企業戦争の図式に置き換えてみれば、もはや世界シェア50%超のアメリカという巨大企業が、小さいが強固なライバル社イラクを強制的に合併吸収した、ということだ。実際のビジネス社会だったらどうするだろうか。創業社長(サダム)の個人財産を保全する代わりに、社長の座からおりてもらい、その会社の経営権を握るわけだ。まともにぶつかってその会社をつぶすより、手間がかからず経営資産を引き継げるメリットがあるし、創業社長も顔をつぶさない。もちろん従業員(この場合はイラク国民)の雇用も守られる、というわけだ。
▼いまだに発見されていないサダムとその側近たちの行方、あまりに弱かったイラク軍など、この戦争に対して何か釈然としない気持ちを持っている人は多いと思う。あれだけの絶対的勝利を収めながら、米軍がサダムとその側近たちの大半が生きているのか死んでいるのかすら確認できないはずはないだろう。こう想像すると、9.11テロですらが、米国の筋書きにあったようにも思えてくる(あまりに被害が巨大すぎたのは誤算かもしれないが)。
▼こうなると、北朝鮮もこのパターンでの解決があるかもしれない。実際のところ、北朝鮮も会社に例えればれば倒産寸前だ。私が経営者なら破れかぶれの勝負には出ない。何しろ、会社の経営方針(社会主義)が世間(世界)に通用しなくなっていることは当の経営者が一番分かっているはず。とはいえ、自らでは引くに引けない状況には違いない。身分保障を勝ち取った上で秘密裏に表舞台から姿を消す、一番利口なやり方のような気がするが。
▼こんな想像が正しいかどうか、自信も根拠も全くないが、歴史には常に「裏」が存在していたことも事実だ。こうしてある意味平和に政権交代が行われることは、好まれないにしろ歓迎されることだとは思う。ただし、現在の帝国主義的米国の姿と、世界的な市場経済への移行が正しいのかといわれれば、簡単に肯定はできない。資本主義は最終的には人や資源といった地球の資産を食いつぶし、行き着いたところは崖っぷちで、あとは皆で転がり落ちるだけ、という危険性を孕んでいると思う。というか、きっとそこへ行き着く。しかし我々には現在それしか選択肢がないのだ。どうすればいいのかを考え続けるしかない自分が歯がゆいが……。












