▼2001年のクルマの新車登録台数が発表されている。前年比0.9%減の405万9046台。2年ぶりの減少だ。ただしホンダだけは22.9%増で、日産も5年ぶりに増加した。軽自動車は1.1%減の185万3519台。とはいえ過去3番目という高い台数で、依然好調であることには変わりない。セダンイノベーションを掲げ、毎月のように新車を投入したトヨタを後目に、ホンダ一人勝ちの様相だ。トヨタもほぼ現状維持と善戦してはいるが。
▼このホンダの勝ち方はミニバンに特化したことにつきる。売れたのはストリームにステップワゴン、そしてイヤーカーのフィット(ミニバン的小型車)まで、ミニバン揃い踏み。オデッセイやラグレイトという大型のミニバンもちゃんと売れているし、軽ではライフが軽3強に入る。今や日本一のミニバンメーカーに成り上がった(成り下がったと嘆く人もいるかもしれないが)。四駆一辺倒で、その後「コケた」三菱を彷彿とさせる、などと意地悪な意見も聞こえてくる。
▼栄枯盛衰は必ずあるから、ミニバンもいずれ廃れるはず。ただ、ミニバンの良さというのは、やはりそのパッケージングだ。同じ縦横サイズなら絶対的に広いミニバンの使い勝手が、セダンやスポーツカーに勝ることに異論はないはず。走りを楽しむのもクルマだが、やはりクルマは生活の道具。道具としてみればミニバンに勝るモノはない。しかも近年のミニバンは走りまでセダン並になってしまったから、もはや無敵だ。世の中はセダンかミニバンかではなく、ミニバンどおしの差異を云々するという段階に入っている。そこに開発資源を集中させたホンダが伸びるのは、マーケッティング的にもまさに正しい。
▼どうやらトヨタも2002年はついにセダンイノベーションを棄てるらしい。ミニバンあるいはミニバン的なクルマが今後ますます増えてくるだろう。コロナやカリーナというなじみの深い車名がついに死語になったように、セダンは今後10年ほどの間に、一部高級車だけになると大胆に予想してしまおう。そして世の中全てがミニバン的なものになってしまうターニングポイントは、タクシー業界のミニバン採用だ。最近はタクシーに乗ったときにその狭さに辟易としてしまう。タクシーにこそ広いミニバンがふさわしい(オートスライドドアもあるし)。名古屋で無料タクシーを走らせ始めた業界の暴れん坊MKタクシーあたりがやってくれると、一気にそちらへ行きそうなのだが。私? ミニバン歴早10余年です(昔はワンボックスといいましたが)。











