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第24回 ヘビーユーザーとしては第2東名の建設中止に反対したい

カテゴリ : その他クルマの話題 / 日時: 2002年08月19日

▲小泉内閣の改革路線のもと、高速道路の建設凍結論議が盛り上がっている。造ってもどうせ赤字だから止めてしまえという論議には説得力があるし、天下り天国(天から下るとまた天国がある=うらやましい)の道路公団ゆえ、特に反論する気もないが、全線一律の建設凍結には反対だ。

▲仕事柄、東名・名神高速を頻繁に利用するが、この路線は明らかにパンク状態だ。一部3車線区間を除いて、慢性的にクルマが溢れている。2車線しかないので、遅いクルマが2車線共をふさぎ、スムーズに走ることは不可能に近い。3車線あれば一番右側の車線を高速で流れることもできるのだが、現在はとにかくストレスが溜まる道だ。その意味で第2東名は絶対必要と実感している。

▲最近のクルマの性能は大変向上しており、150km/h巡航に何のストレスもないクルマが多いことは、ご承知のとおり。安全に走れるインフラ=整備された高速道路さえあれば、この性能を十二分に発揮できる。「高速道路の主な事故原因はスピードの出しすぎ」と反論されるかもしれないが、現在の高速道路の整備状況ではそれも確かだ。低速走行車と高速走行車が2車線に混在していては事故も起きる。こういう環境を改善してこそ、高速道路本来の意味が出てくるのではないか。むろん道交法の改正も必要だが。

▲某大手メーカー首脳は「第2東名ができれば、うちのクルマの性能もやっと生きる」といっていたが、まさにそのとおり。自家用車に限らず、トラックにもそれは重要だ。深夜の東名高速道路を走ってみると、トラックがまさに日本経済を支えていることを実感できる。このドライバーたちに渋滞しらずの快適な労働条件を与えることは悪いことだろうか? 先日鈴鹿で起きた悲惨な追突事故も、事故以前に渋滞に巻き込まれたトラックが、時間短縮のため無理をしたことが原因のひとつだ。夏恒例の渋滞とはいえ、道路管理者には責任はないのだろうか。

▲高速道路といえば渋滞。首都高はいうに及ばず、最近は東名や名神でも何かあればすぐ渋滞してしまう(これも2車線の弊害だ)。いつも思うのだが、事故など突発的な渋滞はいたしかたないものの、工事渋滞などはあらかじめ渋滞することがわかっているのだから、通行料金を返却あるいは減額すべきだろう。事業者の都合で利用者に迷惑をかけるのだから、それを補填する、というのは資本主義の常識だ。こういうあたりにも現在の改革路線を支持せざるを得ない部分がある。

▲しかしながらクルマ好きとして、また地方に住んでいるものとしては、高速道路の建設凍結はぜひともやめてもらいたい。日本のどこへでも、自分のクルマをとばしてすぐ行けるというのは、東京など大都市圏在住の人にはわからない感覚だろう。名古屋から飛騨高山までは大赤字路線の東海北陸道を使えばずいぶん近くなった。そしてその途中にある公共交通機関のない地方都市の恩恵は計り知れない。「便利さ」を地方の人に我慢させるというのは、公共の福祉にも反しているとおもうのだが。

▲とにかく見直すべきは、公団の組織であり、高速道路ビジネスのあり方だ。走行を無料にしろとは言わないが、現在の利用料金は高すぎる。名古屋から東京まではガソリン代を入れると新幹線より高くなる。半額にしても採算を取れるビジネスフォームの再構築が必要だ。収益のプール制をやめれば、少なくとも東名や名神ではそれは可能だろう。半額なら多少渋滞しても許す気にもなる。そして第2東名の建設を早め、それによって更に収益を上げ、地方の高速道路を買収していくという図式はいかがか。むろん簡単ではないが、まず建設中止ありきという現在の方向性は、はどうにも腑に落ちないのだ。いったん止まった工事が再開するのは、また多くの手続きが要るはず。改革をすすめながら高速道路建設をしていくことは、ヒトラーでもない限り不可能なのだろうか。

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