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第34回 「噂の真相」休刊で、まともな与太話が読めなくなる

カテゴリ : カルチャー / 日時: 2003年12月05日

▲半年ぶりくらいに更新します。半年間、毎日仕事してました。どうもすみません。スタッフに更新をせかされました。締切のあるものから片づける悲しい性なので、これからはこのトークにも締切を設定してもらいます。これで更新間違いなし(苦笑)。

▲で、ネタは半年溜まっているので書きたいことはいっぱいあるが、今回のお題は「噂の真相」休刊。今や業界で知らない人はいないというメジャーなマイナー誌「噂の真相」はかねてからの公言どおり、あと4号で休刊(実質的な廃刊)にするとのこと。私は噂の真相の前身である「マスコミ評論」の時代からの読者だが、数十年欠かさず毎月読んできた身としては、大変残念。内容の是非はとにかく、裏事情を書くメディアは、いまだ他に存在していないからだ。例えばブッシュのイラク戦遂行の裏事情などもこの雑誌では独自の見方が示されていた。

▲それはごくおおざっぱに言えば、ブッシュ親子が身内の石油利権を確保するためにイラクに戦を仕掛けた、ということ。これを読めばアメリカの正義なんて所詮こんな程度のことと、斜に構えることが可能。これを元に考えれば、さらにもっと裏があって、以前ここで書いたように、サダムとの間で裏取引があったんじゃないか(現にいまだにサダムは消息不明。そんなことってあり得る?)とか、歴史の謎解きに近い考えを巡らせることができる。

▲米国ではケネディ暗殺40周年とかで、その真相暴き本が発行されているが、それによれば黒幕は軍需産業と癒着したジョンソン副大統領(当時)だとか。その後、米国がベトナム戦争へ深入りしていったことと関連しているという。パールハーバーでも日本はうまいことだまし討ちに仕立てられたという見方もあるし、9.11テロに関しても、大統領は知っていてながらイラク戦の口実のため黙認したのではないか、など、アメリカという国のやることに疑惑はつきない。

▲まあ、これらはほとんど想像の域にすぎず、与太話と笑い飛ばすことも可能だろう。ただこうしたまともな与太話が読めたのは噂の真相だけ(一歩間違うと、とんでも本だが)。大新聞が本音と建て前を使い分けていることは今や多くの人が分かっているはずで、「まともなメディア」からは「まともな情報」しか流れない。それでよしとしていては、皆「まともな見方」しかできなくなり、メディアの多様性も、人類の進化(退化?)もなくなっていってしまう。私はもっともっと不真面目な与太話が読みたいのだ。

▲そういった状況を顕著に示しているのが、芸能ニュースネタだろう。大手プロダクションに気を使って何も書けない芸能マスコミに対して、噂の真相の芸能ネタはかなりリアル。そして、あとで読み返してみれば、なるほどと思うことが多い(つまり当たっているのだ)。芸能界の裏話など知っていてどうなるというものではない「典型的などーでもいい情報」だが、それすら他では読めないというのが、現在のマスコミだ。

▲噂の真相的芸能ネタが読めなくなるのは辛い。その一点でもこの雑誌には大きな価値があった。自衛隊派遣、憲法改正と、どんどんきな臭くなる日本で、そんな噂の真相が撤退してしまうのはある意味「敵前逃亡」ではないだろうか。最後の一兵卒まで戦う姿勢こそ我が国の国民のためにいま必要なことではないだろうか。編集者の岡留氏は沖縄へ移住(楽隠居?)するそうだが、それは断固許してはならない。うらやましいぞ、岡留。戦い続けろ!噂の真相(笑)。

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