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第40回 ちょっと待った!1リーグ制。それより野球にはエンターテイメント性の導入が必要だ。

カテゴリ : カルチャー / 日時: 2004年07月09日

▲プロ野球がいよいよ2005年に1リーグになるらしい。私の応援する中日ドラゴンズは2リーグ最後の年である2004 年の今年こそ、念願の日本一になってもらいたいものだ。前半戦、なんと首位で折り返すという、ある意味大きな誤算(苦笑)があり、これと急展開の1リーグ制の話が相まって、いやがおうにも期待が膨らむ。

▲それにつけてもプロ野球の長期低落傾向はいかんともしがたい。今年もすでにナゴヤドームへ7回ほど観戦に出かけているが、一度も満席になった試合を見たことがないのだ。ゴールデンウィーク中のゲームもそうだったし、首位で折り返す前半最終戦ですらが発表数字で7分の入り、実際には半分というところ(2万人くらい)。場内売店のアルバイトに聞くと、これくらいの人しか入らないと売上は採算すれすれだとか。

▲ドームで客の観戦状況を見ていると、客の多くは野球をじっと観戦しているわけではなく、食べたり飲んだり、ロビーへ出たりと忙しい。多くの人は私のようにしょっちゅう見に来るワケではないだろうから、ドーム内の見学をしたり、まあお祭りとして楽しんでいる。それはそれでいいのだが、とにかくゲームを見ていないのだ。

▲ 野球というゲームは見ていて、そうおもしろいものではないからだろう。投手が投げ、打者が打とうとする、という時間が長すぎ、打った後は一瞬の展開。たとえホームランが出たとしても、場内のかなりの人間がその瞬間を見逃しているだろう。しかもテレビならビデオでもう一度見られるが、会場ではそうはいかない。ましてちょっとしたクロスプレーなどだと、何が起こったか、相当集中して見ていないと私でも分からないことが多い。

▲ それに加え、場内でのエンターテイメント性も大きく欠ける。打者が打席に入るときにテーマソングが流れる程度で、選手のインフォメーションは一切なし。せめて「立浪選手、今日の成績はこれまで2三振。この回はがんばれ!」程度のアナウンスが流れてもいいのでは。他に、現在は着ぐるみやチアガールが踊ったり、応援歌を合唱したりする程度で、数千円を出して見るエンターテイメントとしてはかなりお粗末だと思う。

▲ これでは他のエンターテイメント性の高いスポーツやイベントに客を取られ、赤字となってもしかたないのでは。1リーグにしたら選手が増えるため、より相手のチームに関するインフォメーションが場内では分からなくなり、つまらなくなりそうだ。なにより、どう客を楽しませるか、満足して帰ってもらえるかという発想を野球に持ち込まないと、どんどん客が減り、自滅していくだけだろう。

▲と、いつもゲームを見ながら考えていたのだが、どうやら同じことを考えている人がいた。近鉄を買収したいと申し出たライブドアの堀江社長がその人。インタビューで同じようなことを言っていた。つまりは旧い体質のままの人々による、どうしようもない発想が1リーグ制ということ。もともとたいしておもしろくはないのが、真剣勝負の野球の世界。そこで野球を愛している人による大改革がなければ、マイナースポーツに成り下がる可能性が高いのだ。

▲ 私だって500億円も現金があれば、中日ドラゴンズを買い取り、ナゴヤドームをエンターテイメント空間に改造して、プロの妙技が光るおもしろい野球を仕掛けてみたい。またパ・リーグのない名古屋でも、仕掛け一つでパリーグ球団でナゴヤドームを満員にすることができるはずなのだ。やるべきは1リーグ制ではなく、オーナー総取っ替えといった大胆な野球の構造改革だ。

▲選手会もストなどという古くさい手段で対抗せず、どうしたら野球がおもしろくなるかを提案すべきだろう。中日のエース川上選手あたりも明確には口に出さないものの、そういう危機感と提案を持っているようだ。そうした実力のある選手達の考え方や意見を表に出すべきで、かなり状況は変わっていくのではないか。

▲ 中日ドラゴンズの観客動員は、地方まわりが多かったためそれでも半期で3万人ほど増えている。逆にナゴヤドームは3万人ほどの減少。単純に人数が増えたと喜ばず、地元に飽きられるチームになっていることに危機感を持つべき。優勝するかもしれない年でこの数字では、やはりゆゆしき問題と言える。

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