▲さっき日本シリーズ最終戦を見てきた。中日ドラゴンズ、見事な惨敗。50年ぶり悲願の日本一はまたも達成できなかった。今シーズンは開幕戦から最終戦まで10戦以上を名古屋ドームで観戦したが、その中で最悪の内容のゲームといえる。
選手は緊張でガチガチ、全く打てず、信じられない守りのミスの連発は、今回の日本シリーズ第一戦と同じ。
▲これは名古屋ドームの大声援の中、監督と選手が、勝たねばというプレッシャーに負けた結果だろう。落合監督は今期、オレ流采配を振るい、それは私が考えたり試合中に感じた采配の方向性と近かった。監督は特に投手の換え時をうまく見極め、自らマウンドに出向き、投手に失投の責を負わせることなく、優しくマウンドから降ろした。そのため投手は次の試合でも萎縮せず投げられたのだ。
▲しかし日本シリーズ中は違ってしまった。今日もすぐカッとするドミンゴをボークのあとすみやかに代えれば失点は防げたろう。岡本はじめ他の投手も結果として得点されないケースが多かったものの、危なげな投球に終始した。最終戦ゆえ、毎回1投手、川上を始め合計9人に投げさせても良かったのでは。西武は松坂を投げさせたくらいなのだから、それくらいの気合いが欲しかった。特に7点差の9回表に岩瀬を投げさせたのは、9回裏に打順が回る可能性もあっただけに、ゲームを捨てているとも思える采配だ。これでは志気が上がらない。
▲落合は平常心でゲームをすることを選手に植え付けた。変に気合いを入れることなく、普段どおりの野球をすることで、長いペナントレースで結果として勝ち数を上回らせることができたのだ。
しかし日本シリーズのような気合い一発の短期勝負の場合は、このやり方が通用しなかったということだろう。結果としていい成績や記録を残すことはできても、特に華々しさを感じることのなかった落合監督の選手時代同様の印象が、今シーズンのドラゴンズには残った。
▲しかし落合監督の采配はシーズン中、だいたいにおいて間違っていなかったと思う。彼も日本シリーズでは舞い上がってしまった、ということだろう。
第3戦で岡本を代えに行ってやめてしまったあたりに、落合監督の短期決戦向きでない性格、采配が表れていると思う。とはいえ、ペナントレースで結果を出したという点で、また日本シリーズをたっぷり楽しませてくれたという点で、落合監督を支持する気持ちに変わりはない。
▲それにしても名古屋の盛り上がりはすごかった。ふだん野球に興味のない人までが、大声援を送った日本シリーズは、プロ野球にとってローカル(地元)球団こそが基盤というベーシックな考え方を再確認させたはずだ。
中日ドラゴンズファンは70年以上、「名古屋」の中日ドラゴンズファンなのである。 最近の経済方面でも元気のいい名古屋はこうした一種の名古屋モンロー主義が支えているのだ。
▲ただ、今シーズン10試合以上名古屋ドームに通った身から言わせてもらえば「おまえら日本シリーズだけ盛り上がるなよ」。以前このトークでも書いたとおり、ペナントレース中のドームの人の入りは、消して満足できるものではなかった。
また野球そのものよりドラゴンズの勝ち負けばかりにこだわるファンも少なくない。今シーズン、負け試合でもいい試合は多かった。プロのワザを楽しめるゲームが多かったのだ。今年はそういう試合をたくさん見てきただけに、日本シリーズ最終戦は最悪に近い。それが残念でたまらない。見る方もやる方も、来年こそ、である。











