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第回 高脂血症と911テロ

カテゴリ : 健康 / 日時: 2002年01月30日

▼最近流行の生活習慣病の一つ、高脂血症をご存知だろうか。この病気は血液に悪玉コレステロールが増え、やがて血管を詰まらせ、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こし死に至らしめるというもの。50歳代の人はなんと半数以上が高脂血症であり、若年層にもどんどん増えているという。飽食とファーストフードなど欧米風の食生活がもたらした、まさに現代日本人ならではの生活習慣病だ。

▼というのもアメリカではこの病気、数が減りつつあるというのだ。高脂血症が一般に知られるようになり、食生活を変える努力がなされ、流行のダイエットやエクソサイズもそれなりに功を奏しているということのようだ。高脂血症という病名すら知らない人が多い日本人とは大違い。何しろこの病気、まったく自覚症状がなく、血管がつまるまでは健康でいられるため、「サイレントキラー」とも呼ばれている。

▼心筋梗塞や脳梗塞は癌に次ぐ高い死亡原因だ。それを引き起こす大きな原因である高脂血症は、なぜにここまで無関心なまま放置されているのだろうか。50代といえば団塊の世代。人口の多い彼らが老人になったときには、介護問題は今よりさらに悪化することがはっきりしているため、早く死ぬ人が増えるよう意図的に隠されているのでは、などという良からぬ想像すらしてしまう。

▼こういうことはあまり誰も言おうとしないが、どんどん人が長生きするようになるというのは、けして素晴らしいことばかりではないだろう。よく昔のSFのテーマになったように不老不死になると人は死に憧れるもののようだ。死というのは人間も生物である以上、必要かつ必然だろう。一定の数の人間が死なない限り、地球は人であふれてしまう。

▼高脂血症にしろ、いつになっても減らない交通事故死にしろ、全てが人為的なものではあるが、実は自然の摂理にかなっているのかもしれない。多くの人を人為的に生かそうとすることで、多くの人が生きにくくなるというパラドクス。こうしたことを意図的に表明すると非難されることが多いため、なかなか論点にはならないが、そんな大きな流れが現在あるように感じられてならない。

▼911テロ以降の世界情勢も、そんな流れで考えると別の見方ができるのではないだろうか。こんなことを言うと大顰蹙をかいそうだが、ブッシュ大統領はもしかすると戦争による人口減らしを21世紀のテーマにしているのかも。もちろん生き残るのは誰かを想定してだが。我々はそのどちら側にいるのだろう、とふと不安になった。

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