第90回 サラリーマンの領域をファミリーが侵す。店の作りを考えて欲しいもの

カテゴリ : 社会 / 日時: 2009年03月17日

 

▲私は基本的に外食である。自宅で食べることが健康のためによいといわれたりするのだが、気を使っていれば外食もそう不健康とはいえないと思う。最近はメニューにカロリー表示なんかもあるので、自宅で好きなものを食べすぎるより、ましなようにも思うのだ。ただ、不足気味なのは野菜である。こればかりはサラダの充実した店を探すしかない。しかしまだ多くはないのが残念なところだ。サラダがメインの外食店があってもいいと思う。

▲外食といっても一食1000円を超えるような食事は経済的にも厳しいので、ファーストフードに分類されている吉野家、松屋、すき家といった牛丼チェーンや、いわゆる定食屋(うちの界隈では、街かど屋とか○○(地域名)食堂、ザ・メシヤといったチェーン店)などを時間的にもよく使うことになる(夜遅く食べることも多いので)。定食は各店ともそれなりに充実しているから、だいたい500円~800円くらいで食べられるのがありがたいところ。牛丼チェーンでは松屋がサラダの面でポイントが高い。100円のサラダだが、充実度は三店中一番。このサラダのために行くことがあるほどだ。

▲そういえば近所の吉野家が改装してオシャレになったのはここ1年ほどのこと。そして最近、別の吉野家はなんと十割蕎麦と天丼・鰻丼(もちろん牛丼も)というメニューに変身した。どうやら実験店のようで、ほかでは見かけたことがないのだが、630円で蕎麦と小牛丼のセットがあってこれが大変素晴らしく、牛丼だけでは飽きてしまうが、これなら十分満足。いちおう蕎麦湯がポットに入れてあるのも、なんだかうれしい。小さな、小さな幸せである(苦笑)。

▲そんなサラリーマン&肉体労働者(私はサラリーマンとは違うが、たぶん食事はサラリーマン同様)の小さな幸せをぶち壊してくれるのが、この手の低価格めし屋へ進出してきた家族連れだ。最近は本当に増えてきて、ふだん、静かに黙々と、礼儀正しく食べていられたこれらの店が、ガチャガチャうるさく、しかも妙に混むようになった。一度など、人が並んでいることが理解できず(持帰り待ちの列だと思った)さっさと席についたら、怒られた。この手の店はさっさと食べられるのがメリットなのだが、なんなんだ、これは!(怒)

▲吉野家など09年はさらに出店が拡大されるという。新聞によると「吉野家は過去最高の100店強を出し、松屋フーズも最大で08年度より約7割増やす」そうだ。ファミレスの集客が厳しくなるのに反比例してこれらの店が増えるのは、安いから、につきる。特に子供はファミレスが1000円近くかかるのに比べ、牛丼一杯で済んでしまうから、それは大助かりだろう。この未曾有の不況ゆえ、理解はできる。理解はできるが、頼むからもうちょっと静かにメシを食ってくれ、てきぱきと注文してくれ。

▲その意味では、今後はもうちょっと店側にも配慮が必要になるだろう。ファミリーにも対応できる体制をとると同時に、絶対多数をこれまで占めてきたサラリーマンにも配慮した店舗レイアウトが求められるのだ。これは最近、郊外型居酒屋が対応を進めているよう。ファミリー客を受け入れる居酒屋が増え、キッズルームを増設する店も出てきている。酒の場に子供を入れるのはどうかと思うが、せめて分煙ならぬ分ガキはしようという店は評価したい。

▲昔、牛丼屋には女性客はいなかったもの。それが最近は子供までがあふれている。このところ、できるだけガキのいない時間をねらっていくのだが、最近は春休みのせいか、かなり遅い時間までファミリーがいる。それに応えて出店を加速すること自体はまあ喜ばしいことだが、なんとかうまい店作りを考えていかないと、旧来からの客を逃がすと思う。これ以上ファミリー客が増えるのなら、私ももう行きたくない。でもサラダが充実した店の場合はそれでも行くかもしれないが…。

 
 

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