第103回 社説リーダーで読むと、全国紙と地方紙で正反対の内容なのがわかった

カテゴリ : 社会 / 日時: 2012年06月16日

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▲昨日(2015年6月15日)の「税の一体改革をめぐる修正協議で三党合意」、これを受けて新聞各紙が社説を16日付で載せている。スマホに「社説リーダー」というアプリがあり、全国の新聞の社説が読めるので便利だが、これで各紙の論調を読み比べてみた。そうすると全国紙と地方紙には大きな差があることがわかった。

▲まず全国紙の読売、朝日、毎日、日経は絶賛系だ。「決められない政治」から脱却してよかったと。あわせて数千万部の大メディアが三党が手を握ったことを誉め、増税路線を支持している。これに産経を加えると、系列にテレビ・ラジオ局を持つ新聞各社は完全に政府支持だ(ということは電波メディアも同意見ということになる可能性が高い)。一社として現政権に対する批判意見がないことに関しては、ちょっと不気味な感じがする。

▲一般の認識としては右寄りの読売、左寄りの朝日というものだろう。特に新聞を読む人が多い熟年層は、そういう認識が少なからずあるはずだ。どの新聞をとるかという基準もそこにあるという人は少なくない。そういう人らはこのような社説の偏りを認識しているのだろうか。熟年層では社説リーダーといったアプリを使うことはない人が多いだろうから、気づきもしていないかもしれない。

▲これに対して地方紙はかなり露骨に批判をしている新聞が多い。その筆頭は東京新聞=中日新聞だが、北海道新聞、秋田魁新報、北國新聞、福井新聞、信濃毎日新聞、京都新聞、山陽新聞、愛媛新聞、西日本新聞、沖縄タイムスなど地方の多くの主要新聞が全国紙とはまったく違う論調を示している。これは、東京での取材の渦中にいないと、同じ事件が違って見えるということだろう。より客観的に見えているとも考えられる。ただ逆に言えば裏事情がわかっていない(取材できてない・させてもらえない)のかもしれないが。世論調査で増税反対意見が半数以上を占める中、庶民感覚としては地方紙に同調する人の方が多いはずだ。

▲マニフェストを無視して突き進む野田政権を批判せず、世論と離れた増税を是とし、決められない政治からの脱却と賞賛する全国紙は、客観的に見ておかしな感じがすることは否めない。本来、様々な事象に対して「おかしいのではないか」と言うべきメディアが「おかしいのではないか」と思える中、それでも少なくとも地方においては、現政権を「おかしいのではないか」と言うメディアが存在していることは喜ばしい。そして残念に思うことは、そんな全国紙を「おかしいのではないか」と思わずに読んでいる良識派の人々が、全国に数多くいること。もはや右でも左でもない時代なのだが。

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