キャラクター&開発コンセプト
299万円の1.4直噴ターボ+7速DCT
日本ではアウディ販売台数の4分の1を占めるというA3。現行の2代目は2003年に登場し、国内では現在5ドアの「A3 スポーツバック」のみがラインナップされている。そのA3が2008年9月にビッグマイナーチェンジを受けた。
改良内容の一つは、VWゴルフのTSIトレンドライン(2008年6月発売)と同じ1.4リッター直噴ターボと7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)をアウディ車で初めて採用したこと。その新グレード「1.4 TFSI」は299万円とシリーズ中で最も安く、また10・15モード燃費は従来の1.6リッターノンターボの6AT車より30%優れる15.8km/Lを誇る。プレミアムなだけでなく、エコロジカルでエコノミーなアウディだ。
同時にシリーズ全体でフェイスリフトも実施。新デザインのランプ類などで印象をリフレッシュしている。
■アウディ ジャパン>プレスリリース>新型アウディA3 スポーツバック発売(2008年9月25日)
価格帯&グレード展開
1.4 TFSIは299万円。ゴルフの51万円高
A3スポーツバック(高性能モデルのS3を含む)は全車右ハンドルの5ドアだが、2009年内にはソフトトップを備えた4人乗りのA3カブリオレが追加される予定だ。
目玉となる1.4 TFSIの価格は299万円。同じパワートレインを持つゴルフ TSI トレンドライン(248万円)の51万円高となる。
■A3 Sportback 1.4 TFSI 1.4L ターボ(125ps、20.4kgm)・7速Sトロニック・FF 299万円 ★今週の試乗車
■A3 Sportback 1.8 TFSI 1.8L ターボ(160ps、25.5kgm)・7速Sトロニック・FF 359万円
■A3 Sportback 2.0 TFSI quattro 2.0L ターボ(200ps、28.6kgm)・6速Sトロニック・4WD 443万円
■S3 Sportback 2.0L ターボ(256ps、33.7kgm)・6速Sトロニック・4WD 515万円
なおLED付きのバイキセノンヘッドライトは1.4 TFSIにのみオプション(10万円)。HDDナビゲーションもS3を除く全車にオプション(29万円)となる。
パッケージング&スタイル
新型ヘッドライト等でフェイスリフト
ボディサイズはマイナーチェンジ前とほとんど同じ全長4290mm×全幅1765mm×全高1465mm(HDDナビ非装着車は1430mm)。プラットフォームを共有するゴルフよりも若干長くて低いが、ホイールベースはゴルフと同じ2575mm。ゆえにA3アバントではなく、ただのハッチバックでもなく、スポーツバックと名乗るわけだ。
今回変わった点で一番目立つ部分は、新型A4のようにレンズ内が隈取りされたヘッドライトだろう。特にバイキセノン仕様では、ポジションランプとして機能する7個のLEDが埋め込まれる。フロントバンパーもA4のようなエラの張ったデザインとなった。またリアコンビランプも最近流行りの光ファイバーを使ったものに変更されている。
ゴルフより51万円高いだけのことはある
インパネも基本的には2003年デビュー時のまま。それでもこうやって現役でいられるのは、当時から質感が高かったからだろう。試乗車はオプションのレザーシートやウッドパネルが装着されているが、それを差し引いてもウレタンステアリングが標準のゴルフ TSIトレンドラインより51万円高いだけのことはあると思う。
またTSIトレンドラインではギアポジションが6速分しかメーターに表示されなかったが(つまり1速~6速か2速~7速)、A3ではちゃんと7速分表示される。せっかくの7速なのでこれは嬉しい。
オプションとなるが、アウディのHDDナビは相変わらず使いやすい。テレビは12セグ/1セグの自動切替式で、なおかつ停止すればすぐに映像を表示。Bluetoothにも対応している。インターフェイスが上級モデルのようなMMIではない分、ブラインド操作はしにくいが、初心者には操作しやすい。
ゴルフのような広さ感はない
パッケージング的なものも、当然ながらこの6年間で変わっていない。ファミリーカーとして考えた場合、A3のウィークポイントは後席がそれほど広くないことだ。ゴルフよりタイトに感じられるのは天井が低く、サイドウインドウが小さいせいか。リアドアは小さく、乗降性もあまり良くはない。とはいえもちろん大人4人が快適に過ごせる空間は十分にある。
後席用サイドエアバッグは今回から全車に標準化され、ゴルフ同様に8エアバッグとなった。後席のセンターアームレストとカップホルダーも全車標準となっている。
ゴルフよりスタイルと日常の使い勝手を重視
5人乗車時の荷室容量は、ゴルフの350リッターより20リッター多い370リッター。拡大方法はゴルフと同じで、背もたれを倒すだけのシングルフォールディングだ。おかげで床はフラットにならないが、操作は簡単。床下にはテンパースペアが収納されている。

















































