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新車試乗記 第791回 アウディ A4 アバント 2.0 TFSI クワトロ Audi A4 Avant 2.0 TFSI quattro

(2.0L 直4ターボ・7DCT・626万円~)

すべてが洗練され
着実に正常進化したA4に
死角はあるか?

2016年07月08日

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キャラクター&開発コンセプト

「B9」こと、5代目A4


新型アウディ A4 セダン(2015 東京モーターショー)

A4 / A4 アバントは、アウディのミッドサイズセダン/ステーションワゴン。1994年に登場した初代A4から数えて5代目の新型、通称B9型は、欧州では2015年、日本では2016年2月19日(アバントは2ヶ月遅れの4月21日)に発売された。

開発コードの由来は、前身のアウディ80(1972年登場)から数えて9代目だから。80とA4の累計販売台数は合わせて1200万台以上。メルセデス・ベンツ Cクラス、BMW 3シリーズに並ぶ、ドイツDセグメント車の代表格である。

FFモデルに、省燃費2.0TFSIエンジンと7速Sトロニックを新採用


新型アウディ A4 アバント

新型は、新世代のモジュラープラットフォーム「MLB evo」を採用。ホイールベースを+15mm、そして室内空間も拡大しつつ、ボディ単体では15kg軽量化したほか、クラストップのCd値0.23(セダン)/0.26(アバント)を実現している。

また、FFモデルには、アウディが「ライトサイジング(Rightsizing=正しい排気量)」と呼ぶ、ミラーサイクル燃焼技術を採用した2.0L TFSI(直噴ガソリンターボ)エンジンを採用。トランスミッションには、A4のFFモデルとしては初の7速Sトロニック(DCT)を新採用した(従来A4のFFモデルはCVTだった)。これらにより、FFモデルではJC08モードで33%の燃費改善を実現している(先代2.0 TFSI :13.8km/L → 新型2.0 TFSI:18.4km/L)。

 

アウディ バーチャル コックピット

また、照射範囲を自動でバリアブルに可変する「マトリクスLEDヘッドライト」をオプション設定。操作系では、12.3インチ液晶モニターを使った多機能ディスプレイシステム「Audi バーチャルコックピット」、最新世代のMMI、新デザインのシフトレバー、LTE通信でインターネットに常時接続するAudi connectなどが全車装備されている。

 

■過去の新車試乗記
アウディ>A4 アバント 1.8 TFSI (2008年9月掲載)
アウディ>A4 1.8 TFSI (2008年5月掲載)

 

価格帯&グレード展開

FFは518万円~、クワトロは597万円~。アバントは29万円高


A4 2.0 TFSI クワトロ スポーツ S line パッケージ(左)とA4 2.0 TFSI

目下のラインナップは、セダンが4グレード、アバントが4グレードの計8モデル。

今のところエンジンは2.0L4気筒ターボのみで、FFにはライトサイジング思想で開発された140kW(190ps)・320Nm仕様を、フルタイム4WDのクワトロには185kW(252ps)・370Nmのハイパワー仕様を搭載する。ミッションはFFも含めて、全車7速のSトロニックことDCT(デュアルクラッチトランスミッション)になった。

 

A4 アバント 2.0 TFSI(左)とA4 アバント 2.0 TFSI スポーツ S line パッケージ

価格はFFが518万円~、クワトロは597万円~。セダンとアバントの価格差は29万円。先代B8のFFモデルは400万円台前半からあったので(CVTだったが)、「A4も高くなったなぁ」という印象は否めない。

なお、FFとクワトロの両方で選べる「Sport」(FFは38万円高、クワトロは27万円高)は、スポーツサスペンション、専用バンパー、17インチアルミホイール、スポーツシートなどを備えたもの。さらに「S line パッケージ」 (35万円高)を装着すると、S lineバンパー、専用18インチアルミホイール等が備わり、見た目がぐっと精悍になるが、価格も上昇する。

 
【A4 セダン】
  • 2.0 TFSI (FF)  518万円
  • 2.0 TFSI Sport (FF)  556万円
  • 2.0 TFSI quattro  597万円
  • 2.0 TFSI quattro Sport  624万円
【A4 アバント】
  • 2.0 TFSI (FF)  547万円
  • 2.0 TFSI Sport (FF)  585万円
  • 2.0 TFSI quattro  626万円
  • 2.0 TFSI quattro Sport  653万円
 

パッケージング&スタイル

デザインもサイズも微妙に変わった

先代とどこが違うのか、新型のデビュー直後に分からないのはアウディの常?で、マイナーチェンジだと勘違いしそう。よく見ると全体に質感が高まり、精悍さが増したのが分かる。分かりやすい識別点はヘッドライトだが、LEDヘッドライトおよびマトリクスLEDヘッドライトは全車オプションで、標準はプロジェクター式のバイキセノンヘッドライト+LEDポジションライトになる。

ボディサイズは下の表でも分かるように、先代A4も同クラスで最も大きなモデルだったが、新型ではさらに全長、全幅、ホイールベースがそれぞれ15mmずつ大きくなった。

 

機能美や品質感をひたすら追求するのがアウディ流だが、デザインについては全体に大人しめ。そんなわけで、ついSportのS line パッケージ装着車を選びたくなる、というのがメーカーの狙いか? Cd値は量産車で世界トップクラスの0.23とのこと(アバントは0.26)。

 

マトリクスLEDヘッドライト
 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
BMW 3シリーズ(2012~) 4625 1800 1440 2810 5.4
レクサス IS(2013~) 4665 1810 1430~1460 2800 5.2
ジャガー XE (2015~) 4680 1850 1415 2835 5.5
メルセデス・ベンツ Cクラス (W205型、2014~) 4690~4715 1810 1430~1445 2840 5.1~5.3
アウディ A4 (B8型、2008~2016) 4705~4730 1825 1440~1465 2810 5.5
新型アウディ A4(B9型、2016~) 4735~4740 1840 1410~1430
1435~1455
2825 5.5
アウディ A6 (2011~) 4930~4955 1875 1465~1495 2910 5.7
 

インテリア&ラゲッジスペース

バーチャルコックピットや新型シフトレバーを採用

水平基調になったインパネの見どころは、12.3インチ(1440×540ピクセル)のフル液晶メーターを使った「アウディバーチャルコックピット」(マトリクスLEDとのセットオプション)だろう。基本的には新型TTに続くものだが、メーターディスプレイだけのTTと違って、A4にはもう一つ、8.3インチのディスプレイがダッシュボード上にも備わる。TTの場合、助手席からテレビが見えないという問題があったが、A4では大丈夫だ。

また、通信モジュールが先代の3GからLTEになった「Audi connect」は全車標準なので、ナビゲーションの地図をGoogleEarthに変更したり、Googleストリートビューを表示したりもできる。

 

Googleストリートビューを表示したところ

MMIやシフトレバーのデザインも刷新された。シフトレバーは完全に電子制御タイプになり、P(パーキング)はボタンに変更。最初はPに入れるつもりで、R(リバース)に入れてしまったりもするが、すぐに慣れる。シフトレバーの上面がMMI操作時のパームレストになるなど、秀逸なデザイン。

シートも全面新設計で、フロントシートの骨格には高強度スチール、リアシートにはマグネシウムを使用し、合わせて最大9kg軽量化したという。

 

シフトレバーは常に中立位置に戻る電子制御式

オプションの電動レザーシート。調整幅がやたらある
 

A6要らず?の後席。上質な荷室スペース

先代A4の後席も十分広かったが、新型ではホイールベースが15mm伸び、A6要らずの?広さを確保。室内長は17mm、後席レッグルームは実質23mm拡大されたという。特につま先の周辺が広いのが良い。

荷室も若干広くなった。アバントの場合、後席使用時の荷室容量は505L(先代比+15L)、後席背もたれを畳むと最大1510L(同+80L)になる。上質感のあるカーペットや気の利いた装備もアバントの売りで、全車に電動リアゲートやパーティションネットが標準装備される。

 

アバントには電動リアゲートが標準。後席の背もたれは3分割で倒せる

床下にはテンパースペアタイヤを搭載
 
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アウディ 名古屋中央

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