キャラクター&開発コンセプト
V8をV6(ただし過給器付)に「ダウンサイジング」
2004年にデビューした現行の3代目A6が、5年目に入った2009年1月13日にビッグマイナーチェンジを受けた。最大のトピックは従来の4.2リッターV8直噴に代わる、3リッターV6直噴スーパーチャージャーエンジンの新採用だ。
この新型エンジンの特徴は、スーパーチャージャーによって4.2リッターV8に匹敵する最大トルク42.8kgm(420Nm)を確保しつつ、排気量を約3分の2にダウンサイジングして優れた燃費性能を得ていること。このあたりはアウディお得意の「ダウンサイジングコンセプト」に則ったものだ。10・15モード燃費は、従来の3.2リッターV6モデル(8.7km/L)をしのぐ9.4km/Lとなっている。
もちろんデザインも外装を中心にアップデート。LEDを内蔵したヘッドライトアッセンブリーやリアコンビランプなどの採用によって新鮮味を出している。またオプションではあるが、斜め後方から接近する車両を感知し、ドライバーに警告を与える「アウディ サイドアシスト」などの運転支援システムも注目したいポイントだ。
価格帯&グレード展開
2.8リッターV6と3.0リッターV6スーパーチャージャーで再編
今回のマイナーチェンジで、従来の3.2リッターV6直噴と4.2リッターV8直噴は廃止。また2004年のデビュー時にあった2.4リッターV6+CVT(FF)も2007年いっぱいで廃止されている。
ということで、今回からエンジンは2.4とほぼ入れ替わる形で2007年に追加された2.8リッターV6直噴(ただし今回のマイナーチェンジで低フリクション化などを施して10psアップした改良型)と新開発の3.0リッターV6直噴スーパーチャージャーの2種類へ絞り込まれた。
ラインナップとしては「2.8 FSI quattro」、「3.0 TFSI quattro」、そして「3.0 TFSI quattro S-line」(19インチタイヤ、エアサスペンションなどを装備)の3種類となった。またこれらのアバント(ステーションワゴン)をそれぞれ32万円高で用意する。以上は全車右ハンドル、クワトロ、6ATだ。
これ以外に高性能モデルとして5.2リッターV10直噴の「S6」(アバントは32万円高)や、さらに強力な5.0リッターV10直噴ツインターボの「RS6」(アバントは35万円高)も用意された。こちらも全車6ATだ。それにしても、やたら新開発エンジンが多いアウディである。
■A6 2.8 FSI quattro 645万円 / A6 Avant 2.8 FSI quattro 677円
2.8L・V6直噴(220ps、28.6kgm)・6AT
10・15モード燃費 9.7km/L
■A6 3.0 TFSI quattro 780万円 / A6 Avant 2.8 FSI quattro 812円
3.0・V6直噴・スーパーチャージャー(290ps、42.8kgm)・6AT
10・15モード燃費 9.4km/L ★今週の試乗車
■A6 3.0 TFSI quattro S-line 861万円 / A6 Avant 3.0 TFSI quattro S-line 893円
3.0・V6直噴・スーパーチャージャー(290ps、42.8kgm)・6AT
10・15モード燃費 9.4km/L
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■S6 1228万円 / S6 Avant 1260万円
5.0L・V10直噴(435ps、55.1kgm)・6AT
10・15モード燃費 -km/L
■RS6 1645万円 / RS6 Avant 1680万円
5.0L・V10直噴・ツインターボ(580ps、66.3kgm)・6AT
10・15モード燃費 -km/L
パッケージング&スタイル
新デザインのランプ類でアップデート
全体のスタイルやパッケージングは基本的に従来通り。ボディサイズは全長4925mm×全幅1855mm×全高1435mmと、大きさはレクサスのLSとGSのちょうど真ん中あたりだ。今回のマイナーチェンジによって、先にフルモデルチェンジした新型A4に雰囲気が近くなったが、むしろA4の方がA6の領域へ入り始めた、と言うべきだろう。
当然ホイールベースは従来と変わらず2845mm。全長はA6の方が220mmも長いが、ホイールベースに関しては前軸が前に移動して2810mmに伸びた新型A4と、わずか35mmしか違わない。
なお、今やすっかりアウディの顔として定着した「シングルフレームグリル」は、5年前にこの3代目A6から始まっている。
・新デザインのフロントバンパー
・新デザインのヘッドライト(LEDポジショニングランプ内蔵)
・LEDターンシグナルインジケーター内蔵ドアミラー
・新デザインアルミホイール
・新デザインのLEDリヤコンビランプ
内装デザインの変更はほとんどなし。標準装備はかなり充実
要所要所に手が入ったエクステリアに対して、インテリアのデザインはほとんど変更なし。プレスリリースに明記されているのは、
・クローム処理を施した新意匠のスイッチ
・DIS(ドライバーズ・インフォメーション・ディスプレイ)の解像度向上
・リアシートヘッドレストの形状変更
以上の3点のみだ。
一方、装備はエントリーグレードも含めてかなり充実しており、キーを携帯するだけでドアの施解錠やエンジン始動が可能なアドバンストキーシステムを全車に標準装備する。ドアの解錠はトヨタ/レクサス車に似たタッチセンサー式で、施錠はドアノブ下のリクエストスイッチで行う、比較的珍しいもの。エンジン始動はセンターコンソールに差したキーによっても出来るが、始動ボタンを押すだけでも可能だ。
そのほか、BOSEサウンドシステム、DVD式だが最新型のナビ、デジタル対応のTV機能、ETCなども全車標準。シートやステアリングの調整もフル電動となっている。パーキングブレーキも従来通り電子制御式だ。
リアシートも基本的には従来通り
いくらA4がホイールベースの寸法で迫ろうとも、キャビンの広さは明らかにA6の方が上だ。ただし低い座面やスロープ状に下がってくる天井などは従来通りで、ことさら広々としているわけではない。
なおサイドウィンドウの日よけや後席シートヒーターは、「2.8 FSI クワトロ」だとレザーシートとのセットオプション(48万円と高価)だが、「3.0 TFSI クワトロ」には標準で備わる。後席に人をよく乗せるなら、欲しい装備だ。
スペアタイヤを廃し、パンク修理キットを装備
トランク容量は546リッターと相変わらず巨大。加えて背もたれを6:4分割で倒すトランクスルーも可能だ。スルー開口面積も広いから、ある意味アバントのような使い方も出来そうだ。

















































