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アルファロメオ アルファGTV新車試乗記(第6回)

Alfa Romeo Alfa GTV

 

1998年01月09日

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カーデータ

カテゴリー

2ドアクーペ

クラス(排気量)

V6 DOHC・2958ccc

キャラクター

アルファの最高級クーペ。ピニンファリナとの共作による独自で美しいスタイル、ニューエンジンの俊敏な走り、新ブレーキの強力な制動、FFながらスポーティなハンドリングなど、楽しく快適な大人向けスポーツクーペ。

コンセプト

グランツーリスモベローチェ(GTV)が示すとおり、過激なスポーツ性はなく、快適性とスポーティさを両立させてある。昨年6月、2リットルV6ターボから3リットルV6NAに変わったエンジンで、よりマイルドさは高まったが、フラットなトルク性能で走りの楽しさはかえって向上。よりGTVな印象だ。

注目度

クルマ自体は騒がれるほどの知名度がなく、知る人ぞ知るというものだが、ひとたび街に連れ出せば、そのスタイルで嫌がおうにも注目を集める。特に赤系はこれぞまさにアルファ、という感じで、オシャレ系業界の人にも受けがいい。

特筆装備

ボディのルックスはもちろんいいが、エンジンのルックスもまたいい。6本のエグゾーストパイプがメッキで光っているあたり、日本車では真似できないもの。ブレンボの4ピストンキャリパーが、ホイールの穴からちらりと見えるのもこれまたかっこいい。また、夜間、ドアに連動して室内灯の他に足下を照らすランプが点灯するのが便利。

燃費

150Kmほど走って4.8Km/リットル。プレミアムガソリン仕様。

価格・販売

440万円。2リットルより10万上がった。絶対的には高いが、買えない価格でもないところが微妙。例えばアリストのV300は436万円。これくらいの金がある人は、どっちを買うか悩みそうだ。

スタイル

私は「カッコいい」と思うが、「なんかヘン」と紙一重の危うさがあるようにも…。最近のアルファのデザインはマーケティングを考えたらおそらく製品化できないはず。それとも、イタリアあたりではこのデザインがコモンセンスなのか? 新型になったアルミは文句なくイカス。

パッケージング

着座位置は意外に高く視界は良好。背の高い人には高すぎるかも。フロント2座の室内スペースは十分広いが、リアはエマージェンシーサイズ。特筆すべきはトランクが異様に狭いこと。スペアタイアも入っており、ここに関しては完全にデザインの犠牲。

内装(質感)

高級スポーティーカーとしてはごく一般的な質感。妙な光り物もなく、不満はない。

シート・ステアリング・シフト感触

レザーシートはホールドそこそこ、快適性十分でいい妥協点で仕上がっている。新型3スポークステアリングはチルトするし、一般的に言われるような特殊なポジションをとる必要はなかった。シフトフィーリングはグニュとした、節度感のないもので、古いFF車に乗ってるみたい。ストロークも大きい。

動力性能(加速・高速巡航)

220馬力なのに何で? と思う程良く走る。エンジンの吹けは軽快で、トルクの谷がないからぐいぐい引っ張っていける。中低速で力強い。街乗りは3速までのギアで十分。高速でも鼻歌混じりで軽く200Km/hクルージングを楽しめる。

ハンドリング・フットワーク

すばらしくクイックなハンドリング。ちょっと切り込むだけで軽く鼻先を回し、ステアリングのしっかり感も十分ある。楽しい。リアマルチリンクサスやボディ剛性のしっかり感で軽快かつ安定したフットワークだ。

乗り心地

堅めだが、乗り心地はけして悪くない。試乗車が5000Km近くを走っていたせいかもしれないが、雑誌のインプレッションでよく指摘された突き上げ感は感じなかった。

騒音

結構静かだが、もし無音のGTがあったらこれは不気味。程良いエンジンサウンドがBGM。

安全性

デュアルエアバッグはある。

環境対策

特になし。

ここがイイ

どこにもないデザイン、すばらしいハンドリング、久々に楽しい動力性能、十分な室内空間、十分な質感、新車から1年間だけは壊れても安心なPASS(パーフェクト・アシスタンス・サービス・システム)がつくこと。

ここがダメ

PASSがなくなった2年目以降はそれなりの世界が待っていると思われる。

総合評価

ちょっと甘すぎると思うが、このクルマ、そうとうイイ。安全、環境、スペース効率といったこれからのクルマの方向性は全く無視し、かっこよくてよく走るという大昔からのクルマ本来の姿がある(よく壊れるという大昔からのおまけも付いてるかも)。本来クルマってこうだったよな、という幸せな気分にさせてくれる。

お勧め度(バリューフォーマネー)

10年もするとこういうクルマは発売されなくなるだろう。その意味では20年も乗っているとどんどん価値がでてくるはず(30年も前の旧GTVが今高い価値を持っているように)。いろいろ乗ってきた人が「上がり」のクルマにしてずっと乗るには最適。人かクルマかどちらかが死ぬまで所有してください。ただし、それまで石油が保つかどうか…

 

公式サイトhttp://www.alfaromeo-jp.com/

 
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