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新車試乗記 第786回 スズキ アルト ワークス Suzuki Alto Works

(0.66L直3ターボ・5MT・150万9840円~)


求ム 5MT!
スズキファンの熱い声に応えて
“ワークス”が復活した!

2016年04月07日

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キャラクター&開発コンセプト

5速MT採用の“軽ホットハッチ”


東京モーターショー2015に出展されたアルト ワークス(参考出品車)

新型「アルト ワークス」は、現行アルト(2014年12月発売)から派生した高性能モデル「アルト ターボRS」(2015年3月発売)をベースに、さらに尖ったモデルとして誕生した“軽ホットハッチ”。2015年秋の東京モーターショーにて参考出品車としてサプライズ出展され、クリスマスイブの12月24日に発売された。

ターボRSでは、いわゆるセミATの5速オートギヤシフト(5AGS)のみだったが、ワークスではユーザーの要望に応えるため専用開発された5速MTを設定(5AGSも併せて用意)。「クルマを操る楽しさを追求し、さらに走りを磨き上げた軽ホットハッチ」を目指し、最大トルクを若干引き上げたエンジン、専用チューニングを施したサスペンション、そして専用レカロ製フロントシート等を採用している。

 

開発の念頭にあったのは、1987年に初代が登場し、1990年代にかけて人気を得た往年のアルトワークス。開発陣は1年にも満たない短い開発期間の中、かつてのアルトワークスを何台か集めて試乗し、新生アルトワークスの方向性を探ったという。今回の新型アルトワークスは、2000年の販売終了以来15年ぶり、「ワークス」としては2009年に販売終了した「Kei ワークス」以来6年ぶりの復活になる。

5AGS仕様も用意されたが、広告キャッチコピーは「いま、マニュアルに乗る。」。販売目標台数はアルト全体(アルト、アルト ターボRS、アルト ワークス)で月間7500台。

■過去の新車試乗記
スズキ アルト ターボRS (2015年4月掲載)
8代目スズキ アルト (2015年2月掲載)

 

価格帯&グレード展開

150万9840円~。セミATや4WDも用意

works-02pr.jpg
ボディカラーは、写真のスチールシルバーメタリック、パールホワイト(試乗車)、ピュアレッド、ブルーイッシュブラックパール3の全4色

普通のアルトにはCVT(無段変速機)もあるが、ワークスには5MTと5AGSを用意(価格差なし)。4WDは10万8000円高。なお、5MT仕様では、レーダーブレーキサポート(自動ブレーキ)やアイドリングストップが省略される。

ディスチャージヘッドランプ、フルオートエアコン、キーレスプッシュスタートシステム、レカロシートは全車標準。スチールシルバーメタリック、パールホワイト塗装車は2万1600円高。

 

■アルトバン(5MT/5AGS)
FF:69万6600円~ / 4WD:88万5600円~

■アルト(5MT/5AGS/CVT)
FF:84万7800円~ / 4WD:95万3640円~

■アルト ターボRS(5AGS)
FF:129万3840円~ / 4WD:140万5080円~

■アルト ワークス(5MT/5AGS)
FF:150万9840円 / 4WD:161万7840円

 

パッケージング&スタイル

派手さを抑えた、渋めの仕上げ

ターボRSの外観がメッキパーツや赤の指し色を使った、いかにもスポーティなものだったのに対して、ワークスでは逆に、派手さを抑えた渋めの仕上げ。ヘッドランプはブラックメッキ仕上げ、前後バンパーロアガーニッシュはガンメタ、サイドデカールは黒基調、ターボRSからリム幅を0.5J拡げたワークス専用15×5Jアルミホイール(エンケイ製)はブラック塗装と、かなり色彩を抑えた感じになっている。このあたり、往年のワークスを知る「大人」がターゲットだからかも。

また、フロントの3連横スリットはターボRSと同じだが、アルトワークスにはその反対側にWORKSロゴの入ったフロントバンパーアッパーガーニッシュ(カーボン調)と、エンジン冷却のためのスリットが備わる。

 

ワークス専用15インチアルミホイールはブラック仕上げ。スポークデザインが先々々代スイフトスポーツ(2003~2005年)と同形状。ディーラーオプションで白も選べる

全長3395mm×全幅1475mm×全高1500mm、ホイールベース2460mm
 

インテリア&ラゲッジスペース

5速MTと合わせて、“フロアシフト”も新採用

黒基調のインテリアには、レッドステッチの入った本革巻ステアリングホイールやシフトブーツ、サテンメッキ調の空調吹き出し口、ステンレス製ペダルプレートといったワークス専用装備が備わる。特に注目したいのはシフトレバーの位置。べース車のアルトは、5MT/5AGS共にインパネシフトだが、ワークスではいわゆるフロアシフトを新設計している。開発陣の意気込みがうかがえる部分。

 

ワークスでは新設計のフロアシフトを採用。ストロークは短く、カチカチと決まる

滑り止め付きステンレス製ABCペダル。見た目や操作感は悪くないが、求むフットレスト
 

専用レカロ製フロントシートを採用


レカロ製シートは、軽の室内に収めるべくショルダー部の張り出しを抑え、リクライナーのダイアルを内側に変更したもの

ワークス専用レカロ製シートのホールド性、座り心地は、まさにレカロらしいもので、他社のもっと高価なスポーツモデルに引けを取らない。150万円そこそこの車両価格を思えば、作りも十分に満足いくレベルだと思う。ただし、おそらくシートレール部分のスペースがなかったのだろう、座面の高さや角度の調整機構はなく、またステアリングのテレスコピック機能もないため、ポジションについてはやや不満が残る。

後席に関しては、広さは十分だが、シートが全体に小さく平板。また、目の前に立派なレカロシートが立ちふさがり、前席との格差を感じてしまう。

 

後席は足元こそ広いが、座面と背もたれ、共にクッションが小ぶり

フロントシートの背面にもラリーカーよろしく「RECARO」の文字
 

荷室は簡素な作り。後席背もたれは左右一体で倒れるタイプ

荷室床下にはパンク修理キットとジャッキ、そして若干の収納スペースがある
 
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