キャラクター&開発コンセプト
新世代エンジンと7速PDKを採用
ボクスターは1996年に初代(986型)がデビュー。2005年に第2世代(987型)となり、クーペ版のケイマンも登場しているが、そのボクスター/ケイマンシリーズのマイナーチェンジモデル(987後期型)が2008年11月に発表され、日本では12月に受注が開始された。改良内容は主にパワートレイン(エンジンと変速機)の変更とフェイスリフトだ。
エンジンに関しては全車、新世代ユニットに換装し、ベーシックグレードのボクスター/ケイマンは排気量を従来の2.7リッターから2.9リッターにアップ(ボクスターは245ps→255ps、ケイマンは245ps→265psに向上)、高性能版のボクスターS/ケイマンSは3.4リッターのまま直噴化を行っている(ボクスターSは295ps→310ps、ケイマンSは295ps→320ps)。これら数値の通り、ケイマンシリーズには今回からボクスターシリーズより10ps高い数値が与えられている。
変速機に関しては911シリーズにならって7速DCT、ポルシェ流に言うところの7速PDK(ポルシェ ドッペルクップルング)を全車に設定し、加速性能や燃費を大幅に向上。細かいところでは、従来5MTだったエントリーグレードのボクスターとケイマンを6MTに格上げしている。
■参考(過去のポルシェ ボクスター/ケイマン試乗記)
・ポルシェ ケイマン S (5AT) (2006年5月)
・ポルシェ ボクスター (5AT) (2005年7月)
価格帯&グレード展開
7速PDKは47万円高
ラインナップは以下の通り。トルコン5AT「ティプトロニックS」は廃止され、2ペダル車はすべて7速PDKとなった。6MTに対して7速PDKは47万円高となる。
■ボクスター (6MT) 608万円
■ボクスター (7-PDK) 655万円 ★今週の試乗車
■ボクスターS (6MT) 752万円
■ボクスターS (7-PDK) 799万円
■ケイマン (6MT) 661万円
■ケイマン (7-PDK) 708万円
■ケイマンS (6MT) 830万円
■ケイマンS (7-PDK) 877万円
パッケージング&スタイル
前後バンパーやライト類を刷新
ボディサイズは従来型とほぼ同じ全長4340mm×全幅1800mm×全高1290mmで、ボディパネルもほぼ同じだが、大胆に変わったのが前後のバンパー形状だ。ヘッドライトも新デザインとなり、エアインテーク部のフォグとポジションランプはLED化。リアコンビランプもLED内蔵の新デザインに変更されている。マフラー形状は従来通りボクスターが1本出し、ボクスターSが2本出しだが、こちらもバンパー形状に合わせてやはり新デザインだ。
内装の変更点はPDK用の操作系やセンターコンソールのデザイン
インテリアはセンターコンソールが新デザインとなったほか、ステアリングの変速スイッチとシフトレバーが911シリーズと同じPDK用に変更されている。ステアリングスイッチは左右スポークの裏側を引くとダウン、表側を押すとアップで、例えばアルファのセレスピードみたいに右側を引いてアップしようとすると逆にダウンするので注意が必要だ。
電動ソフトトップについては、頭上にあるロックレバーの操作は手動だが、それを除けば開閉時間はわずか12秒、50km/h以下なら走行中でも開閉可能だ。ここは従来のままとなっている。
荷室容量は合わせて280リッター
荷室まわりも従来通りで、容量はフロントが150リッター、リアが130リッターの合計280リッターとなっている。スペアタイヤはなく、パンク修理キットを搭載する。

