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マツダ カペラ新車試乗記(第 回)

Mazda Capera

 

1997年09月03日

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30代以上の人なら「マグマ大使」って昔のテレビ番組のこと、覚えがあるでしょう。で、トヨタの高剛性ボディが「ゴア」というネーミングで、結構笑えるものがあったけど、これに対抗してどこかがマグマなんて名前をつけたらそれこそ大笑いだな、と思ってたら、ホントに出ちゃった。マツダニューカペラの高剛性ボディのネーミングは「マグマ」です。Mazda Geometric Mothion Absorptionの略だそうだけどこじつけですよね? 日産だってゾーンボディコンセプトという控えめな名前でやってるのに、いくら何でもマグマはねぇ… (三菱がつけそうな名前とは思ってましたが)。

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ギャグとしか思えないネーミングけれど、作りはいたってまじめです。フロア、サイドシル、ルーフに配された補強材がそれぞれH型になるトリプルH構造となり、ルーフレール部は繋ぎ材(ガセット)で補強されてるため、前モデルに比べ曲げ剛性で67%、ねじり剛性で84%も向上している。このためメイン市場の欧州で来年実施される新衝突安全基準を軽くクリア。わずかで3年フルモデルチェンジしたねらいは、このボディを獲得することにあったのである(そうはいっても開発には2年かかっていないのだけど)。

エンジンの改良も意欲的に行われ、排気ガスを燃焼室へ再循環させてポンピングロスをセーブする「ダイリューテッドバーン」システムを新開発。パワーを36%、燃費も18%向上させ、逆にCO2とNOxは18%低減させてます。これは素晴らしい。その結果2リットルAT車の10・15モード燃費は13Km/リットルとかなり良くなりました。 で、さっそく170馬力の2リットル車、Zi-Rに試乗してみました。

まずキャビンでは確かに剛性感が感じられます。堅いカプセルに入っている感じ。足まわりも欧州車みたいに堅め。つまり堅いボディゆえ堅い足が実現できたということです。パワーはホドホド。大型車に乗り慣れていると、かなりトルク感が不足ぎみに感じてしまうけど、今時の2リットルならこんなものというところか。ちょっとアクセルに力を入れるとキックダウンは結構敏感で、ショックも少しあり。Zi-Rはスポーティな味付けということだけど、セダンなんだからもう少しゆったりトルクフルに走りたいところ。室内の静粛性はかなりのもの。これも剛性のおかげです。他に走りに関しては特に強い印象は受けなかった。必要なだけ走り、必要なだけ曲がり、止まるという感じです。

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カペラはそれよりシートアレンジとか、安全性とかで語るべきクルマでしょう。 助手席は2ヵ所のレバー操作で折り畳め、テーブルに。パソコン置き場としてはかなり重宝しますが、できれば滑り止めのベルトも欲しいところ。この状態でリアに乗ると、前がよく見通せ今までにない乗車感が味わえます。折り畳んだシートバックと座面の間には足を滑り込ますことができ、足置きとしても使えます。 リアシートは6:4分割可倒式シートバックなので、トランクスルーが可能。助手席シートバックを倒しておくと2.7mまでの長尺物が積み込めます。スキーにはちょっと長すぎるし、日常でこんな長いモノ運ぶことあるのかと思ったら、今流行りのロングボード(サーフボード)が入るという。オヤジが家族に隠れて、昔とった杵柄でサーフィンに行くには確かにいいクルマかも。外観からはあまり気がつかないけれど、結構ヒップアップしていてトランクは502リットルと大型。トランクスルーと組み合わせればワゴン並のスペースができます。普通、こうした機能を持たせるなら5ドアハッチバックにするところですが、日本では売れないので、セダンでやってしまったということでしょう。

メーカーが力を入れて作ったというシートは確かに前よりぐっと良くなってます。腰をシートバックに押しつける座り方をすれば、かなり欧州車っぽいかけ心地。ただ足の短い筆者にはちょっと座面が大きすぎ、膝裏が落ち着かなかった。このあたりは足の長い欧州人向けのまま?。着座高が19mm高められていますが、ほとんど高まった感覚はなく、視界もごく普通。

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マツダの世界戦略車626、日本名カペラは、セダンとしてはいいところまできていると思います。今までのセダンより少しRVが入っているところが今っぽい。なにかと使いやすいことは間違いなく、世界初の頭部保護装置付サイドエアバッグも素晴らしい。ABSやトラクションコントロールまでが標準装備で安全装備はてんこ盛り状態です。ただ、もう一つ、買う人の顔が見えてきません。今さらセダンを買うような人は、こうした装備をあまり必要としないと思うし。結局、今のカペラの主力オーナーである50代位の人の代替が主要な需要になってしまいそう。ただカペラも地味ながらセダンイノベーションには貢献してます。当たり前から一歩前へ出ているクルマ作りは評価すべきでしょう。日本ではもうじき出てくるワゴンが主力となるはずです。

 

 

 
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