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新車試乗記 第783回 MINI クーパーS クラブマン MINI Cooper S Clubman

(2.0L 直4ターボ・8AT・384万円)

MINIきっての変わり者から
使える4ドアワゴンに進化!

2016年03月11日

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キャラクター&開発コンセプト

第2世代クラブマンは一般的な4ドアに


新型MINI クラブマン

日本では2015年9月に発表、11月7日に発売された新型「クラブマン」(F54型)は、MINIブランドの4ドアステーションワゴン。2007年に登場した先代クラブマン(R55型)の後継車にあたる。パワートレインやプラットフォームは現行の第3世代BMW MINIのほか、BMWの2シリーズ アクティブ ツアラー/グラン ツアラーやX1と共通する点が多い。

 

新型MINI クラブマン

先代クラブマンは観音開きの前後ドア(クラブドア、車体右側のみ)とリアゲート(スプリットドア)を備えていたが、新型はスプリットドアを継承しつつ、一般的な前ヒンジの4ドアを採用。ボディサイズは一回り以上大きくなった。

 

東京モーターショー2015に出展された新型MINIクラブマン

エンジンは現行の第3世代BMW MINIと同じ1.5L直3ターボエンジン(クーパー)と2.0L直4ターボエンジン(クーパーS)。トランスミッションはクーパーに6AT、クーパーSにMINI初の8速ATを採用している(いずれもアイシンAW製)。

■過去の新車試乗記
MINI クーパー クラブマン (2008年5月掲載)

 

価格帯&グレード展開

クーパーが344万円、クーパーSが384万円


手前(1本マフラー)がクーパー、奥(2本マフラー)がクーパーS

目下のラインナップは、1.5L直3ターボ(136ps、220Nm)+6ATの「クーパー クラブマン」(344万円)と、2.0L直4ターボ(192ps、280Nm)+8ATの「クーパーS」(384万円)の2種類。公式HPを見ると、さらに4WDの「クーパーS クラブマン ALL4」も追加される模様。日本仕様にMTの設定はない。

MINIらしくオプションは多種多様。思いつくままにレザーシートやアクティブクルーズコントロール(ミリ波レーダー式のクルーズコントロール)などを追加していくと、諸経費込みで500万円超えもあり得る。

 

オプションの「レザー チェスター」スポーツシートは30万5000円~43万7000円

ちなみにMINIの3ドアハッチ(F56型)は、標準グレードの「ワン」なら226万円~、5ドアハッチバック(F55型)なら255万円~。クラブマンはMINIの中でもかなりお高い方になる。

■クーパー クラブマン   344万円
■クーパーS クラブマン   384万円
■クーパーS クラブマン ALL4 -円

 

パッケージング&スタイル

前ヒンジの4ドアを採用

冒頭で触れたように、先代クラブマンにあったクラブドアが廃止され、一般的な前ヒンジの4ドアワゴンに生まれ変わった新型。ユニークさは薄れたが、実用性は明らかに向上した。デザイン上、ドア以外に大きく変わったのはリアコンビランプで、先代クラブマンではクラシックMINI時代の2ドアワゴン版(モーリス ミニ トラベラーなど)に倣った縦型だったが、新型ではMINIの上級2ドアクーペ「ペースマン」のような横型に変更された。おそらく上級感を出すためだろう。

全幅は1800mmに一挙拡大


標準タイヤは全車225/45R17だが、試乗車はオプションの225/40R18(ランフラット)を履く

全長は先代より290mm長くなり、全幅に至っては一気に115mm増えて1800mmになった。ホイールベースも125mm伸びて2670mm。結果として、全長、全幅、ホイールベースは、現行MINIで最大になり、VW ゴルフ7とほぼ同等になった。もはやどこから見ても堂々たるCセグメント車。全高は低いままなのでロー&ワイド、そして胴長に見える。

 

正面から見ると、そのワイドトレッドやフェンダーの張り出し感やよく分かる

全高が低いため、ワゴンというよりシューティングブレイク風にも見える
 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
MINI 3ドア(F56型、2014~) 3835~3860 1725 1415~1430 2495 5.15
MINI 5ドア(F55型、2015~) 4000~4015 1725 1445 2565
MINI クラブマン(R55型、2007~) 3935~3980 1685 1440 2545 5.5
MINI クロスオーバー(R60型、2010~) 4105~4145 1790 1550 2595 5.8
新型MINI クラブマン(F54型、2015~) 4270 1800 1470 2670 5.5
VW ゴルフ GTI(2013~) 4275 1800 1450 2635 5.2
BMW 2シリーズ アクティブツアラー(2014~) 4350~4355 1800 1550 2670 5.5
BMW X1(2015~) 4455 1820 1600~1610 2670 5.4
4代目トヨタ プリウス (2015~) 4540 1760 1470~1475 2700 5.1~5.4
 

インテリア&ラゲッジスペース

MINI初の電動パーキングブレーキを採用


試乗車はオプションの「レザー クロス・パンチ ピュア・バーガンディ(スポーツシート)装着車

インパネは、現行の3/5ドアハッチとほぼ同じで、メーターはドライバーの正面に、純正ナビ(全車標準)はインパネの真ん中に配置される。速度計がインパネ中央にあった時と比べると、面白みは薄まったが、視認性はまともになった。

注目は、MINIで初めて採用された電動パーキングブレーキ。クロスオーバーやペースマンでも手動サイドブレーキだったわけで、新型クラブマンがいかに上級モデルとして開発されたかが分かる。

 

エンジンの始動・停止はセンターコンソールのトグルスイッチで行う

夜間は乗降時にLEDライトが足元を照らしてくれる。地面に浮かび上がるロゴマークにびっくり
 

8.8インチワイドディスプレイとナビは全車標準

MINI コントローラー(BMWで言うところのiDriveコントローラー)と電動パーキングブレーキのスイッチ
 

クラブドアを廃止し、便利さアップ


運転席メモリー機能付き電動レザーシートもオプションで用意

クラブドアを廃止し、前ヒンジの4ドアにしたことで、“便利さ”は大幅にアップした。先代のクラブドアは、フロントドアの開けないとリアドアが開かないなど、率直に言ってかなり不便だったが、新型ではごく自然にリアドアを開けて、手荷物を後席に置ける。後席の乗降性も当然ながら良くなった。

室内スペース、特に後席は明らかに広くなった。惜しむらくは座面が後ろ下がりで、かつ背もたれの角度が立ち気味なおかげで、リラックスした姿勢で座れないこと。

 

ドアの数的に先代が5ドアだったとすれば、新型は6ドアと言える

後席は先代より明らかに広く、乗降性もアップ
 

荷室容量アップ。スプリットドアは健在


後席は標準だと60:40分割だが、「スルー・ローディング・システム」装着車なら40:20:40の3分割

荷室容量は先代クラブマン(260L)や現行5ドア(278L)より広く、ゴルフ7(380L)に迫る360Lに拡大。後席を倒せば1250Lに拡大できる。

リアのスプリットドアは、ドアハンドルのほか、「コンフォート・アクセス・システム」装着車ならリモコンのボタン操作でも開けることができるが、その場合は右側がバネ仕掛けで勢いよく開くのでご注意を。試すのを忘れてしまったが、もう一度ボタンを押すと左側も開き、また、リアバンパーの下に足を入れるジェスチャーでも開けることが出来るようだ。

 

荷室容量は360~1250L。背もたれは完全にフラットには倒れない

スプリットドアは、ドアハンドル、スマートキー、バンパー下に足をかざす、の3通りで開けられる
 
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