Published by DAYS since 1997 from Nagoya,Japan. 名古屋から全国に発信する新車試乗記や不定期コラム、クルマ情報サイト

ホーム > 新車試乗記 > スバル エクシーガ クロスオーバー7

新車試乗記 第765回 スバル エクシーガ クロスオーバー7 Subaru Exiga Crossover 7

(2.5L 水平対向4気筒・CVT・275万4000円)

発売7年目を迎えた
エクシーガとSUVが出会う時……
それがクロスオーバーセブン!

2015年07月31日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • mixiチェック
 
 
 

キャラクター&開発コンセプト

エクシーガから生まれた「7シーターSUV」


エクシーガ クロスオーバー7
(photo:subaru)

富士重工業スバルが2015年4月16日に発売した「クロスオーバー7」は、3列シート・7人乗りのエクシーガ(2008年6月発売)をベースにした、いわゆるクロスオーバーSUVモデル。スバル言うところの「7シーターSUV」であり、スバルにとっては唯一の3列シート車になる。

つまりは登場から7年経ったエクシーガを都市型SUVに仕立て直したもので、さかのぼること1年と半年前の2013年11月には、東京モーターショーで同名のコンセプトモデルが参考出品されていた。

基本メカはエクシーガの最終2.5Lモデルと同じ


2013年11月の東京モーターショーで発表された「Crossover 7 Concept」(写真は同年12月の名古屋モーターショー)

エクシーガはそのモデルライフにおいて何度かマイナーチェンジを受けており、その最終モデルの一つである自然吸気2.5Lエンジン(FB25型)の「エクシーガ 2.5i EyeSight」が、クロスオーバー7の直接のベース車と言える。ステレオカメラを使ったスバル独自の先進安全装備「EyeSight」も、従来エクシーガと同じver.2(バージョン2)がキャリーオーバーされている。

 

エクシーガ 2.0GT(2008年)

なお、クロスオーバー7の登場をもって、従来エクシーガの販売は終了。また、正式には「エクシーガ クロスオーバー7」という車名も、いずれエクシーガがとれて「クロスオーバー7」になると思われる。

2008年エクシーガ発売時の販売計画台数は月間2300台だったが、クロスオーバー7は同600台。なお、エクシーガはオーストラリアに輸出されたが、クロスオーバー7は国内販売のみの模様。

【外部リンク】 【参考記事】
 

価格帯&グレード展開

2.5L・CVT・AWDで、275万4000円

クロスオーバー7は自然吸気2.5Lエンジンの「2.5i EyeSight」のみで、価格は275万4000円。ミッションはCVT(無段変速機)、駆動方式は電子制御4WD(スバル独自のアクティブトルクスプリットAWD)になり、EyeSight(ver.2)が標準装備になる。

それ以外には、前席サイドエアバッグ、1列目から3列目までカバーするカーテンエアバッグ、運転席&助手席パワーシート、タン色のファブリック/合成皮革のコンビシート、HIDヘッドライト(ハイ/ロー)、専用17インチアルミホイールも標準装備する。

ウルトラスエード内装やオーディオ/ナビはオプション


ウルトラスエード/本革シート装着車
(photo:subaru)

唯一のメーカーオプション(工場装着オプション)は、東レのウルトラスエード(人工スエード)と本革のコンビシート(10万8000円)。色は標準仕様と同じタン色になる。

一方で、ナビゲーションシステムやオーディオヘッドユニットは、ディーラーオプション。また、SUVテイストを強める前後バンパーパネル(セットで7万5600円)、LEDフォグランプキット(7万7760円)も同じくディーラーオプションになる。

ボディカラーは全5色。うち4色は現行レガシィ等と共通カラーで、ダークブルー・パールだけが新色になる。

 

パッケージング&スタイル

前後左右の樹脂パーツで、SUVスタイルに変身


試乗車は前後バンパーキット装着車。ルーフレールや17インチアルミは標準装備

従来エクシーガと比較すると、最低地上高は専用サスペンションで10mm増えただけだが(170mmになった)、新デザインの前後バンパーやフロントグリル(全長は+40mm)、ボディサイドの樹脂製フェンダーアーチトリム(全幅は+25mmの1800mmになった)、サイドシルの樹脂製クラッディングなどで、クロスオーバーSUVスタイルに変身。新設計のルーフレールや専用デザインの17インチアルミホイールも標準装備されている。

パッケージングにエクシーガの面影が残る

エクシーガの面影は当然ながらあり、例えばヘッドライトやリアコンビライトの形状、大きくて直立したサイドウインドウ、後ろ上がりのルーフラインやウエストラインなどに色濃く残る。横から見ると全体に後ろ上がりなのは、乗員の視点や着座位置が3列シートの後ろほど高くなるシアターシートレイアウトだから。

ボディサイズは、全長こそ4780mmと長いが、全幅は1800mmに抑えられている。ただし全高は1670mmあるので機械式駐車場は厳しい感じ。ちなみにグローバルモデルのレガシィB4やアウトバックはもう少し大きく、全長が4.8m前後あり、全幅は1840mmに達する。

 
 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
トヨタ プリウス α (2011~) 4615~4645 1775 1575~1600 2780 5.5~5.8
日産 エクストレイル (2013~) 4640 1820 1715 2705 5.6
ホンダ ジェイド (2015~) 4650 1775 1530 2760 5.5
三菱 アウトランダー (2015~)
※スペックは3列シート・ガソリン車
4695 1810 1680 2670 5.3
スバル エクシーガ (2008~2015) 4740 1775 1660 2750 5.5
スバル エクシーガ クロスオーバー7 (2015~) 4780 1800 1670 2750 5.5
スバル レガシィ B4 (BN型 2014~) 4795 1840 1500 2750 5.6
スバル レガシィ アウトバック (BS型 2014~) 4815 1840 1605 2745 5.5
 

インテリア&ラゲッジスペース

タン色内装でイメチェン


オーディオやナビは販売店オプション。試乗車はカロッツェリアのHDDナビを装備

インパネは従来エクシーガと基本的に同じだが、内装色はブラックやアイボリーだったエクシーガに対して、専用のタン色、というか実際にはオレンジ色に近いものになった。よく見るとステッチカラーがブルーグリーンでオシャレ。

メーターやシフトレバー周辺のデザインは従来エクシーガの時にマイチェン済みで、今回は新しくピアノブラック調やメタル調の加飾パネルを採用。さらに電動シート(運転席と助手席)やシートヒーターを標準装備にするなど、快適装備もテコ入れされている。

 

写真はオプションのウルトラスエード/本革シート

試乗車はメーカーオプションのウルトラスエードと本革のコンビシートを装備。ちなみにウルトラスエードとアルカンターラは、いずれも東レが開発した人工スエードで、基本的には同じもの。日本生産品は近年ウルトラスエードと呼ばれるようになったが、以前はアルカンターラが世界統一ブランドだったので、今でもレヴォーグやWRXではアルカンターラという名称が使われている。

 

シアターシートレイアウトは今も有効


セカンドシートはリクライニングや前後スライドが可能(写真は最後端の状態)

今回あらためて実感したのは、3列シート車としてパッケージングの良さ。後部座席ほど視点が高くなる「シアターシートレイアウト」によって、サードシートのヘッドルーム(ほとんど圧迫感がない)、高めのアイポイント(サードシートからインパネのディスプレイまで見通せる)、十分なヒール段差(体育座りにならない)、フットルーム(つま先がセカンドシートの下に入る)が確保されている。サードシートで唯一気になるのは、背もたれや座面のクッションが平板なことだが、おそらくセカンド中央席よりサードシートの方が快適。7人フル乗車はお勧めできないが、2×2×2の6人乗りまでなら、まずまず実用的だと思う。

ちなみにエクシーガ発売時には「7シーターパノラマツーリング」というコンセプトにのっとって、オプションでパノラミックガラスルーフが大々的に用意されていたが、今回は設定なし。

 

サードシートはほぼ水平に倒れるが、セカンドシートとの間に段差が生じる。荷室高は800~810mm(発表値)

サードシートは広さ、見晴らし、乗降性など意外にOK。クッションはやや平板で、長時間は辛いかも
 

荷室床下には小物収納スペースと工具。これで終わりかと思いきや……

工具が収まるボックスをガバっと取り外すと、その下にテンパースペアタイヤが現れる
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • mixiチェック
 
 
 
名古屋スバル自動車

最近の試乗記