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新車試乗記 第623回 レクサス CT200h “バージョン L” Lexus CT200h “version L”

(1.8リッター直4+モーター・430万円)

躍るハイブリッド!
それはトヨタの本領たる、
レクサス印の良品だった!

2011年02月10日

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キャラクター&開発コンセプト

レクサス初のコンパクトカー。パワートレインはプリウス、シャシーはHS250h譲り


レクサス CT200h
(photo:トヨタ自動車)

トヨタが2011年1月12日に発売したレクサス「CT200h」は、いわゆるプレミアムコンパクトクラスのハイブリッド車。レクサス初のコンパクトカーであり、同ブランドのハイブリッド車としては「GS450h」「LS600h」「RX450h」「HS250h」に続く第5弾となる。トヨタ曰く、「乗って走って楽しい」5ドアハッチバック車だ。

ハイブリッドシステムは、3代目プリウスと全く同じ。すなわちアトキンソンサイクルの1.8リッター直4(99ps、14.5kgm)、駆動用モーター(82ps、21.1kgm)、ニッケル水素電池を持ち、システム全体で136psを発揮、前輪を駆動する。

プラットフォームはHS250h譲りで、リアサスペンションはそれと同じダブルウイッシュボーン(プリウスはトーションビーム)。ただしホイールベースはHS250hやプリウスより100mm短かく、全長もプリウスより140mm短かくなっている。

販売目標は月間1500台


2009年に発表されたコンセプトカー「LF-Ch」。東京モーターショーにも出展された

車名の「CT」とは“Creative Touring”の意。「200h」は2リッター車並みの動力性能を表す。

生産はISシリーズ(IS Fを除く)、RXシリーズ、HS250hなどと同じトヨタ自動車九州(株)の宮田工場で、販売目標はHS250hの3倍となる月間1500台。広告キャッチコピーは「Dances with Wolves」ならぬ、「Dance with Hybrid」となっている。

 

※過去の新車試乗記
■モーターデイズ>新車試乗記>レクサス HS250h (2009年8月更新)
■モーターデイズ>新車試乗記>トヨタ 3代目プリウス (2009年6月更新)
■モーターデイズ>新車試乗記>レクサス RX450h (2009年6月更新)
■モーターデイズ>新車試乗記>レクサス LS600hL (2007年6月更新)
■モーターデイズ>新車試乗記>レクサス GS450h (2006年4月更新)

 

※外部リンク
■トヨタ自動車株式会社>プレスリリース>LEXUS、CT200hを新発売 (2011年1月)

価格帯&グレード展開

レクサスで最も安い355万円~430万円


上は新色の「フレアイエローマイカメタリック」
(photo:トヨタ自動車)

グレードは以下の4種類で、価格は355万円~430万円。ちなみに排気量2.4リッターのHS250hは395万円~535万円で、装備内容を無視すればCT200hの方が40万円~100万円ほど安い。ただしCT200hの標準車はパフォーマンスダンパーが装着されず、LEDヘッドライトやエアロバンパーの設定もないので、販売主力は“バージョン C”(375万円)以上だろう。

 

LEDヘッドライト(ロービーム)はプリウスと同じデュアルタイプ。ハイビームはハロゲンのマルチリフレクター

ボディカラーは全9色と豊富。内装はファブリック仕様で5色(うち2色は2トーン)、“バージョン L”のレザー仕様では3色を用意。また、“F スポーツ”では専用ファブリック(ブルー/ブラックの2トーン)と専用レザー(セットオプションで28万1400円)の2種類を用意している。

・CT200h(標準車)    355万円
 ※195/65R15タイヤが標準。

・CT200h “version C”  375万円
 ※205/55R16タイヤ、パフォーマンスダンパーを装備。LEDヘッドライト等をオプションで用意。

 

専用サスペンション等を備えたCT200h “F スポーツ”

・CT200h “F SPORT”   405万円
 ※215/45R17タイヤ、LEDヘッドライト、専用サスペンション、専用内装等を装備。

・CT200h “version L”  430万円  ★今回の試乗車
 ※215/45R17タイヤ、LEDヘッドライト、電動レザーシート等を装備した最上級グレード。

パッケージング&スタイル

ロングノーズ&ロングキャビン


試乗車は“バージョン L”。ただしタイヤはオプションで205/55R16にインチダウンしてある

CT200hのプロポーションは、5ドアハッチバックというより、ショートワゴン風。ISのようなロングノーズ、立ち気味のBピラー、そしてロングルーフとロングキャビンがそれっぽい。同じ5ドアハッチでも、プリウスとは全くシルエットが異なる。

 

Cd値は0.28。空力面ではプリウスより不利なスタイルでも頑張っている

デザインはレクサスらしく凝りに凝ったもので、いわゆる「L-finesse」、つまりLeading-Edge(先鋭)とFinesse(精妙)に沿ったもの。サイドウインドウはモールの処理も含めて、他のレクサス車に通じる形状で、リアウインドウはサイドまでガラスが回り込んでいるように見える(実際にはリアクォーターウインドウがある)。

ボディサイズはセグメントのど真ん中

下の表を見ても分かるように、サイズ的にはCセグメントのど真ん中だ。そのサイズ感から、プラットフォームはプリウスと共通かと早合点しそうだが、実際には前述の通りHS250hの改変版。特徴的なのは、ホイールベースがプリウスやHS250hより100mm短いことだ。シャープなハンドリングや軽量化にも効いているはずだが、見た目に関しても2700mmではかなり間延びしてしまったはず。

 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) ホイールベース(mm)
■VW ゴルフ TSI コンフォートライン 4210 1790 1520 2575
■アウディ A3 1.4 TFSI 4290 1765 1465 2575
■レクサス CT200h 4320 1765 1460 2600
■トヨタ プリウス G 4460 1745 1490 2700
■マツダ アクセラスポーツ 20S 4490 1755 1465 2640
■レクサス HS250h 4700 1785 1505 2700

インテリア&ラゲッジスペース

上級レクサス車に見劣りせず


写真は“バージョンL”の本革内装(色はウォーターホワイト)

試乗車はレザー内装の最上級グレード“バージョン L”で、高級感はレクサスの上級モデルにも見劣りしない。何より一目でレクサスと分かるデザインや仕上げがいい。欧州車にはない独自のテイストがあり、しかもハイテク感や清潔感も含めて、「日本」を感じさせるデザインになっている。

リモートタッチも標準装備


パソコンのマウスのような操作感が特徴の「リモートタッチ」

「リモートタッチ」は、RXシリーズやHS250hに続いての採用。ジョイスティック式のコントローラーで画面上のポインターを動かすもので、操作性の良さは、これまで当試乗記でお伝えしてきた通り。RXシリーズの初期リモートタッチには、モーター駆動によって独特の操作感を生み出す「ハプティック技術(Haptic technology)」が採用されていたが、内部構造に変更があったのか、CT200hでの操作感は普通で、結果的にスムーズに操作できる。

内装パネルに「竹」を採用


本木ならぬ本「竹」のパネルをオプションで用意。着せ替えも可能だ

もう一つ目を引くのが助手席側ダッシュボードのオーナメントパネル。標準装備のブラック(“Fスポーツ”は専用メタル調パネル)、オプションの艶消しウッドパネル(アッシュバールと呼ばれるタモを使ったもの)もあるが、試乗車は「バンブー」、つまり竹のパネルだ(3万1500円のオプション)。

竹は高知県産らしいが、もちろんそのままではなく、合板にして薄くスライスしたもの。竹の内装パネルというと何年か前のアストンマーティン DB9が思い浮かぶが、量産車ではCT200hが初では。DB9と違って使用面積は狭いが、後で他のパネルに付け替えることが出来る。

スポーティな前席。広々ではないが、実用になる後席


エアバッグは運転席・助手席ニーエアバッグを含む計8個

フロントシートの着座位置は、レクサス車の中でLFAに次いで低く、ISよりも低いという。実際のところはリフターの調整幅が大きいせいか、そこまで低くは感じないが(BMW・1シリーズの方が体感的には低い)、言われてみれば確かにスポーティ。その割りに見晴らしも良く、乗り降りもしやすい。

 

3名分のヘッドレストと3点式シートベルトを備える。座面は固定で、その下に駆動用バッテリーが収まる

一方、後席の広さは、Cセグメント車の平均といったところ。アクセラやゴルフ、プリウスほど広くはないが、A3とはだいたい互角、ISシリーズやBMWの1シリーズは上回る、といったところか。身長170センチでも頭上に圧迫感はなく、つま先はフロントシートの下に入る(後席足もとへの空調吹き出し口がフットレスト代わりになる)。着座姿勢も問題なく、座り心地もいい。

乗降性はまずまず。なぜかアームレスト&ドリンクホルダーはない

乗降性は、乗る時も降りる時も、頭を意識して屈める必要はあるが、開口部が狭い割には苦にならない。また足運びも、サイドシルの高さがそれほどないので、意外とスムーズに出来る。

ただし、後席でちょっと驚いたのが、ドリンクホルダーや後席アームレストがないこと。「いちいちモーターデイズは細かいな」と思うかもしれないが、フランス車やイタリアならいざ知らず、このクラスの国産車でそんな例がこの10年であっただろうか? 何か意図があるとしか思えない。

荷室:プリウスより狭いが、十分に実用的


床下スペースは全面樹脂製で、汚れたものや濡れたものも入れやすい

床下奧にニッケル水素バッテリーがあることや、おそらくリアサスの関係もあるだろう、荷室フロアは高め。後席使用時の容量(VDA測定法)はプリウスの446リッターに対して、375リッターに留まるが、Cセグメント車(350リッター前後がベンチマーク)としては大きい方だ。ゴルフバッグの横積みも出来る。

さらに背もたれを倒せば、ほぼツライチでフラットになり、荷室容量は960リッター、奥行きも1.5~1.6メートルほどになる。レクサス初のステーションワゴン?としても使えそう。

 

後席背もたれはほぼフラットに畳める

樹脂製ボックスを外すと、パンク修理キット、工具、そして駆動用バッテリーが現れる
 
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