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三菱 ディアマンテ ワゴン LS新車試乗記(第4回)

Mitsubishi Diamante Wagon LS



1997年12月19日

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カーデータ

●カテゴリー:ステーションワゴン
●クラス(排気量):ラージクラス・2972cc
●キャラクター:非常に日本的な高級車である新型ディアマンテにワゴンボディを与え、オーストラリア三菱で生産されて、日本へ輸入される帰国子女。数が売れるクルマではないとメーカー自らが思っている節がある。
●コンセプト:ラージクラスの高級ワゴンだが、オーストラリアという大陸で使われるだけに、どことなくヘビーデューティーなムード。リアサスは5リンクリジットだし。
●注目度:10月に発売されているが、残念ながら全くと言っていいほど注目されていない。例の三菱自動車不祥事事件の影響をもろにかぶり、CMが打てなかったこと、その後CMが解禁してからはグランディスやRVRに力が注がれたことで、見事に消えてしまっている。これでいいのか?
●特筆装備:試乗した上級車種LSには何もかもがそろっている。その中で久々に見たような気がしたのがクルーズコントロール。この装置、今でも装備されているクルマはあるにはあるが、はたして日本国内で利用する人はいるのだろうか。オーストラリアの大平原を走るときにはよく使われる装備なのだろうか?
●燃費:3リットルV6エンジンはGDIではなく、都内、首都高を約100Km走って、満タン法で計ったら4.8Km/リットル。10・15モードは8.6Km/リットルだからせめて6Km/リットルは走ってほしかった。
●価格・販売:革シートの上級車種LSが324万8000円。トラクションコントロール、プライバシーガラス、高級オーディオ+CDチェンジャー、ナルディのステアリングとシフトノブ、ハイコントラストメーター(照明で浮き出るタイプ)クルーズコントロール等が262万5000円のESとの違い。全三菱店で販売。

スタイル

セダンのエグイ感じがするリアの造形が無く、さっぱりとしてすごく好感が持てるスタイル。幅はマークIIクオリスと同じだが、さらにワイドで、平ぺったく見えるのがイイ。かっこいいと思います。

パッケージング

室内は余裕シャクシャク。横幅が広いからリアセンターアームレストの幅が広いこと、広いこと。荷室はがらんと広大。コンパクトな5リンクリジットサスのせいで、サスの張り出しがきわめて少ない。リアシートバックはシングルフォールディングで真っ平らにはならないが、横幅は1400mm、シートバックが立っている状態で1220mm、倒した場合で1895mmの奥行きがあり、毛足の短めの絨毯が敷き詰められている。変に高級感を演出しておらず、使いやすい道具という感じ。

内装(質感)

日本車特有の過剰な高級感が演出されていないのがいい。ウッドパネルや革シートなどで一応セオリーどおりに高級だが、トヨタのアバロン同様、何となくおおざっぱな、大陸的なチープさがあるのがおもしろい。外人の高級感に裏打ちされた質感です。

シート・ステアリング・シフト感触

革シートはイギリス車みたいなちょっとチープな感じ。寒い朝は尻が冷たいが、電動でポジション決めができ、ぴたりと決まると実に快適。合格。ウッドと革のコンビとなっているナルディは滑り抵抗が違って嫌いだったが、こういう高級系車なら(そんなにしゃにむに回しはしないから)これはこれでいいか、と納得。5速のスポーツモード付きINVECS-IIはマニュアルゲートだと自動では全く変速しない。

動力性能(加速・高速巡航)

あまり速いという感じはない。最大トルクが意外に上の方で発生するので、ついマニュアルゲートに入れて引っ張ってしまうが、気にせずATで乗っていれば快適だ。当たり前だが、高速でも別に何も不満はない。エンジンはSOHC24バルブの3.0リットルV6で、200PS/28.0kgmを発生。

ハンドリング・フットワーク

今時のクルマなら当然のこととして、高級車然としたダルなものではなく、それなりにクイックなハンドリング。

乗り心地

リアはリジットだが、はねるようなこともなく、ゆったりとした乗り心地となる。日本の高級車的なふんわりした感じはなく、腰がある感じ。

騒音

静か。

安全性

現在ある普通の安全性は当然確保。他に特に突出したところはない。

環境対策

特になし

ここがイイ

国産高級車のいかにも豪華に作ってみましたというあざとさがなく、普通に使えるちょっと高級な道具というムードがいい。シンプルな高級感とでもいうか、ごく当たり前の上質感だから、購入すれば長く使えそう。

ここがダメ

インパネの形状がナビを装着しにくい形状であること。「ここがイイ」で長く使えると書いたが、燃費がいまいちの上、環境、安全、ナビなどのハイテク部門での目新しさは何もないから、そのあたりを気にしだすと長くはもたないかも。それとリモコンボタンが小さくて使いにくかった。

総合評価

ライバルとなるのがマークIIクオリスやセフィーロワゴンだが、それら日本の高級車にはない大陸的おおらかさがあるのが魅力。マークIIクオリスと同じ1785mmの全幅で、広く、使いやすく、ステーションワゴンの中では上位に位置するクルマだ。

反面、人によってはここまで金を出すならもっと高級な作りがほしいと思うはず。ちょっとクルマにウンチクを持つ人ならディアマンテワゴンは選択肢となるが、その絶対数はかなり少なそう。しかも実際に購入するとなると、オーバー300万だからいろいろ他車も考えてしまいそう…。日本的な高級感になじめないニッチマーケットにむけて発売されてはいるが、もう少し注目されてもいいクルマだ。

お勧め度(バリューフォーマネー)

先週と同じく、バリューを認める人が10年乗れば、バリューフォーマネー。ただ、将来的にはこのクラスのワゴンは、人気や評価の面でかなり情勢が変わるはず。その時にどう対応できるかで決まりそう。

 
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