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日産 ダットサンダブルキャブ新車試乗記(第 回)

Nissan Dutsun Double Cab



1997年03月26日

 
 
 

ワイルドさを失ってはいないがすっかりSUVとよべる仕上がりのフル装備トラック

ダットサンとは、ようはダットラの事。アメリカで人気のライトトラックで、日本でもワイルドなイメージで人気が高い。日産ダットサンという名で売られるこのトラックは、10年ぶりにフルチェンジして、1ナンバーながらSUV(スペースユーティリティヴィークル)のムードを色濃く反映している。

人気のテラノにしても3世代前はトラックだったわけで、SUVはトラックがルーツ。ダットサンはトラックだが、オートエアコン、革巻きハンドル、各パワー装備など全くのフル装備となっており、普段乗り回す分にはトラックを意識する事はないだろう。ただインパネの質感などは安っぽい印象だし、木目パネルもかなりプラスチッキー。しかし、日産得意のエルゴノミックシートの座りごこちは悪くない。

エンジンはノンターボ4気筒3.2リットルディーゼル(2.4リットルガソリンもあるがATの設定がない)。エンジンをかけると、騒音こそ見事に押さえられているものの、ハンドルにはディーゼル特有の振動が伝わってくる。とはいえシフトレバーをDレンジに入れればほとんど気にならないレベルとなるし、走り出せば十分快適。ディーゼルゆえ高回転までは回らないが、低速トルクはたっぷり。高速でも速度に乗れば十分高速巡航が可能だ(100km/hで2200rpmほど)。しかも細かな路面の凹凸を感じさせない快適な乗り心地。ただフロントサスはトーションバーを使ったダブルウィッシュボーンだが、リアは板バネリジットで、空荷の乗り心地を重視したセッティングがなされているとはいえ、やはり路面のうねりではボディを大きく揺すられる。ATの変速ショックがちょっと大きい事が気になったが、ワインディングでもセダン並みの粘りを見せるし、SUVとして十分通用する走りといっていいだろう。

肝心の4WDは昔ながらのパートタイム方式。スイッチ一つで切り替えられる最近の4WDに慣れた身には、ボディをとめてギアを選ぶという作業がちょっとわずらわしく感じられたのは確か。ただしオフロードの走破性はさすがで、サスペンションは生き返ったようにしなやかになる。

荷台にレジャー用品をほうり込み、汚れや傷を気にせず、海へ山へとアクティブに繰り出すというのがトラックの使い方。乗用車タイプのSUVではそこまでラフな使い方はできない。だからトラックでフル装備でしかも快適とくればいう事なし、のはずではあるが、結果として、ダットサンの価格はずいぶん高くなってしまった。ここまで高いともったいなくてあまりラフな使い方ができないのでは、と心配にもなってしまう。

公式サイトhttp://www.nissan.co.jp/

 
 
 
 
 

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