新車試乗記 第608回 ホンダ フリード スパイク G・ジャストセレクション Honda Freed Spike G・Just-selection

(1.5リッター直4・CVT・178万8000円)

車中泊できるフリード!
レジャーユースにちょうどイイ、
新型スパイクをチェック!

日時: 2010年09月10日

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キャラクター&開発コンセプト

フリードのワゴン版であり、モビリオスパイクの後継車

2010年7月9日に発売された「フリード スパイク」は、小型ミニバンのフリード(2008年5月発売)をベースに開発された自称“コンパクトハイトワゴン”。実質的にはフリード登場時に販売が終わっていたモビリオ スパイク(2002~2008年)の後継車だ。


新型フリード スパイク
(photo:本田技研工業)

開発キーワードは“可能性搭載コンパクト”。要は乗車定員を5人乗りとした上で、レジャービークルとしての使い勝手を追求したものだ。もともとフリードには5人乗り仕様の「フリード FLEX」があったが、スパイクではフラットに折り畳めるリアシートや「反転フロアボード」を新採用し、車中泊や自転車の積載に対応。外観もフロントマスクを中心に専用デザインとなっている。

販売目標は月間2500台。発売後一ヶ月の受注はその4倍の1万台を超えるなど、立ち上がりは順調なようだ。ホンダによると主な購入層は「子離れ世代の男性ユーザーが約40%、独身男性ユーザーが約20%」とのことで、どちらかと言えば非ファミリー層が中心になっている。


■過去の新車試乗記>ホンダ フリード G Lパッケージ(7人乗り) (2008年7月)

■過去の新車試乗記>ホンダ モビリオ スパイク (2002年10月)

価格帯&グレード展開

全車1.5リッターで159万8000円~246万8000円

エンジンは全車1.5リッター直4(118ps、14.7kgm)だが、FFはCVT、4WD(19万9000円高)は5ATとなる。価格帯は159万8000円から246万8000円までと幅広いが、主軸は「G・ジャストセレクション」を中心とする170万~180万円前後だろう。さらにメーカーオプションで、助手席側の電動スライドドアやスマートキー等をセットにした「Lパッケージ」等が用意されている。ラインナップは以下の通り。


ボディカラーは計7色。試乗車はシルバーやホワイトの次に人気の「プレミアムブラキッシュ・パール」

【フリード スパイク】 10・15モード燃費:16.4km/L(FF)/14.0km/L(4WD)
 
■C        159万8000円(FF)/179万7000円(4WD)
 ※マニュアルエアコン、ホイールキャップレス
■G        169万8000円(FF)/189万7000円(4WD)
 ※オートエアコン、カラードドアミラー等を装備
■G・ジャストセレクション  178万8000円(FF)/198万7000円(4WD)  ★今回の試乗車
 ※ディスチャージヘッドライト、プライバシーガラス、チタン調インテリアパーツ等を装備
■G エアロ     198万8000円(FF)/218万7000円(4WD)
 ※エアロパーツ、メッキパーツ、テレスコピックステアリング等を装備
■Gi エアロ     246万8000円(FF)
  ※両側電動スライドドア、スマートキー、HDDインターナビ、6エアバッグ等を装備

パッケージング&スタイル

スパイク独自なのは「顔」とリアクォーター

全長4210mm×全幅1695mm×全高1715mm(4WDは1745mm)という寸法は、フリードとほとんど同じ。ホイールベースも同様に2740mmと長大で、なんと全長4.6メートル弱のマツダ・プレマシーと10mmしか違わない。ただホイールベース自体は、モビリオ/モビリオスパイク時代と同じだ。

 

外観でフリードと異なるのは、クォーターウインドウがスチールパネルと樹脂で埋められたところ。またフロント部分も、ボンネット、フロントフェンダー、グリル、ヘッドライト、バンパー、そして内部骨格までスパイク専用となっている。ただ、その割に印象に残らないのは、顔つきがステップワゴンとそっくりなせいか。この2点以外は、フリードとほとんど同じだ。

インテリア&ラゲッジスペース

棚型ダッシュボードなどインパネ周辺もほぼ同じ

インパネまわりも、ほとんどフリードと共通。一見して異なるのはメーターや樹脂パーツ等の色、そして上位グレードの付くチタン調の加飾パネルくらいか。しかし改めてフリードシリーズのインパネを眺めてみると、ホンダが昔から好んで使う棚のようなダッシュボード、その両脇に配されたドリンクホルダー(試乗車の場合は照明付で、夜でもすぐに位置が分かる)、使いやすいインパネシフト、そして見やすいナビモニター位置など、なかなか機能的だ。

 

ステアリングの上から見る「アウトホイールメーター」もまずまず見やすい。また前方視界に関しては、傾斜の強いAピラーが多少気になるが、細めのピラーや大きな三角窓がそれを補っている。Cピラー(リアクォーターパネル)はかなり太いが、斜め後方の視界もそんなに気にならなかった。

 

車体後端を示す黄色線は、バックドアパネルとガラスのはめ合わせ線に入っている

面白いのが、リアウインドウ室内側の上部に設けられた「後方視角支援ミラー」。これは言ってみればミニバンやワンボックス車でおなじみのリアアンダーミラーを室内側に設置したもの。ミラーサイズが小さいのでちょっと見にくいが、まったく見えないよりはもちろん安心感がある。

専用リアシートを60mm後方に設置。ダイブダウン機能で、フラットな荷室拡大を実現

ドライビングポジションにも大きな不満はなかったが、意外にもシートリフターは全車に備わらない。また上位グレードの「G エアロ」以上を選ばないと、ステアリングにテレスコピック調整が付かない。別に問題なければいいのではあるが、女性など小柄な人は少し座面を上げたくなるかもしれない。

 

リアシートの空間は、文句なしに広々。前後スライドはしないが、フリード FLEXより60mm後方に設置されたため、特に足もとは下手な3列シートミニバンを上回る。またフロアも低いし(床面地上高は390mm)、スライドドアの開口幅も600mmとかなり広いから、乗り降りも楽だ。

 

またリアシートには、フリード FLEXのタンブル式(座面ごと前に跳ね上げて畳むタイプ)に代えて、背もたれを倒すのに連動して座面が沈み込むダイブダウン式が採用されている。これはタンブル式だと室内高は稼げるが、前後長は短くなってしまうからだ。

その機能とのトレードオフで、クッションは薄くなってしまうが、それをカバーするため座面にはS字バネを採用。おかげで乗り心地は、特に平板さを感じないものになっている。

「反転フロアボード」で、2パターンの荷室形状を実現

スパイク最大の売りとも言えるのが、荷室の「反転フロアボード」だ。補強剤となるアルミ押し出し材を樹脂でくるんだもので、これを180度ひっくり返すだけで、「フラットモード」(上げ底)と荷室高優先の「スロープモード」の2パターンが選べる、というものだ。

まず「フラットモード」は、荷物を積むためというより、明らかに「車中泊」を想定したものだ。荷室長は約2メートル。正確には助手席を一番前にした状態で最大2015mm、一番後ろにした状態でも1775mmあり、大人でも十分に足を伸ばして寝ることができる。ちなみにフロア部分の幅は1010mm。オプションのスカイルーフを付ければ、眺めもかなり良さそうだ。

タイヤを付けたまま自転車が楽々2台積める

もう一つの「スロープモード」は、自転車のような背の高いものを積む場合に便利。例えば、実際にマウンテンバイクで試してみると、前輪を外さず、サドルも下げない状態で、そのまま真っ直ぐ積むことが出来た。これなら2台積みも楽勝で、ペダルさえうまくクリアできれば、3台積みも出来るかもしれない。

また少なくとも一般的なハンドル形状とサイズのスポーツ自転車なら、上のフラットモードでも天井に干渉せずに積むことができる。荷室高はフラットモードで1070mm、スロープモードで1185mmだ。

 

この写真では前輪を後ろにしているが、一般的なサイズの自転車なら後輪が後ろでも入る
(photo:本田技研工業)

もちろん反転フロアボードは両面樹脂製で、汚れたものでも気兼ねなく置ける。また贅沢にもアルミ押し出し材を補強剤(イカの骨のように4本入っている)とスロープ部に使用したことで、耐荷重は100kgを確保。そして重量も左側が4.7kg、右側が2.7kgと、片手で楽に持てるくらい軽い。

また完全に床がフラットだと、いわゆる体育座りをしたり、あぐらをかいたりしなくてはいけないが、「スロープモード」なら床に11.5センチの段差が出来るので、足を伸ばしてちょっと腰掛けることが出来る。これが意外に楽ちんで、段差もこうなると使い方次第という感じだ。

道具感のある各種ユーティリティ装備

他にも荷室まわりにはいろいろ工夫があり、壁面にはキャンピングカーのような収納スペースやビルトインされたテーブル、タイダウンフック等があるほか、ハンガーなどが掛けられるサイドレールや角度調節機構付のカーゴスポットライトなども装備できる。小型キャンピングカーを思わせる、いかにも道具といった感じのシンプルな作りが好ましい。

なおフリードシリーズは全車スペアタイヤレス。パンク修理キットは助手席の下に搭載している。

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