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三菱 エクリプス クロス新車試乗記(第834回)

Mitsubishi Eclipse Cross

(1.5L 直4ターボ・CVT・253万2600円~)

「SUVの三菱」と
「エクリプス」が
「クロス」オーバーして
帰ってきた!

2018年04月20日

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キャラクター&開発コンセプト

久々のブランニューモデル

三菱 エクリプス クロス (2017 東京モーターショー)
三菱 エクリプス クロス (2017 東京モーターショー)

国内では2017年12月22日に受注を開始、2018年3月1日に発売された新型「エクリプス クロス」は、ミッドサイズSUVの「アウトランダー」とコンパクトSUV「RVR」の中間に位置する新型クロスオーバーSUV。同社にとっては2012年発売のアウトランダー以来となる久々のニューモデル。

 
三菱 エクリプス(1989~95年)
初代エクリプス(1989~95年)

(photo:三菱自動車)

その特徴はクーペ風のダイナミックなデザイン、新開発の1.5L 4気筒直噴ターボエンジン、電子制御4WDによる高い走行性能、先進安全装備など。

プラットフォームはRVR(2010年発売)や現行アウトランダー(2012年発売)のものをベースに大幅に改良・高剛性化したものが採用されている。

世界80ヵ国で販売するグローバルモデル

三菱 コンセプト XR-PHEV(2013 東京モーターショー)
三菱 コンセプト XR-PHEV
(2013 東京モーターショー)

生産拠点はアウトランダーと同じ岡崎製作所(愛知県岡崎市)。販売は海外が先行しており、2017年10月に欧州、11月に豪州・ニュージーランド、アセアン地域、2018年1月に北米向けの輸出がスタート。最終的に約80ヶ国で販売する予定。

 
三菱 eX コンセプト(2015 東京モーターショー)
三菱 eX コンセプト(2015 東京モーターショー)

国内の月販目標は1000台(2018年度)。3月の販売実績は4996台で、登録車の販売ランキングでは三菱では最上位の27位に入っている。

■外部リンク
三菱自動車>ニュースリリース>エクリプス クロスを発売(2018年3月1日)

 

価格帯&グレード展開

1.5Lターボで、253万2600円から

三菱 エクリプス クロス M
三菱 エクリプス クロス M
(photo:三菱自動車)

海外向けには2.2L 4気筒ディーゼルターボ+8速AT仕様も用意されるようだが、国内向けは今のところ1.5L 4気筒ガソリンターボエンジンと「INVECS-III」こと8速スポーツモード付CVT(無段変速機)のみ。駆動方式はFFと4WD(21万6000円高)がある。

グレードは3段階。ベースグレードの「M」でも赤外線レーダー&単眼カメラ方式の自動ブレーキが標準装備される。

販売主力の中間グレード「G」には、LEDヘッドライト、メッキ加飾、ヘッドアップディスプレイ、18インチアルミホイール、ミリ波レーダーによる全車速対応レーダークルーズコントロール(ACC)、電動パーキングブレーキが標準装備され、メーカーオプションで7インチメモリーナビ等のセット(35万1000円)や電動パノラマサンルーフ(12万4200円)が用意される。

 
三菱 エクリプス クロス G (photo:三菱自動車)
三菱 エクリプス クロス G
(photo:三菱自動車)

さらに最上級グレードの「G Plus Package」には、スマートフォン連携ディスプレイオーディオ、タッチパッドコントローラー、後側方車両検知警報システム、後退時車両検知警報システムが標準装備され、オプションでロックフォードフォズゲート プレミアムサウンドシステム(10万2600円)、メモリーナビ等のセットオプション(21万6000円)、本革シート(24万8400円)などが用意される。

 

■M 253万2600円(FF)/274万8600円(4WD)
■G 270万6480円(FF)/292万2480円(4WD)
■G Plus Package  287万9280円(FF)/309万5280円(4WD)

 

パッケージング&スタイル

三菱らしいエッジ感

久しぶりに三菱らしいデザインだな、というのが第一印象。最新の三菱車共通の「ダイナミックシールド」と呼ばれる精悍なフロントまわり、鋭い目つきのLEDヘッドライト、前傾姿勢のシルエット、ビシッと入ったキャラクターライン、そして垂直に短く断ち切られたリアオーバーハングが印象的。「三菱自動車らしいシャープでダイナミックなクーペSUVとした」という言葉に誇張はない。

 

ボディカラーは全8色。試乗車は売れ線のパールホワイト(3万2400円高)だが、印象的なのが、これまた三菱らしい「レッドダイヤモンド」(7万5600円高)という新規開発色。赤と言えばマツダのソウルレッドプレミアムメタリックが真っ先に頭に浮かんでしまう昨今だが、「赤と言えばうちだ」と言わんばかりの鮮やかさが自慢。

サイズはセグメントのど真ん中

ボディサイズは全長4405mm×全幅1805mm×全高1685mmと、コンパクトSUVクラスのど真ん中。ホイールベースはRVRやアウトランダーと同じ2670mmだ。

このクラスの場合、全高については立体駐車場に収まる低めのタイプ(1550mm以下。Q2、CX-3、C-HR、GLA、XVなど)と、SUVらしい高めのタイプ(ヴェゼル、ティグアン、CX-5、フォレスターなど)に分かれるが、エクリプス クロスは後者になる。クーペ風のスタイリングの割に、背は高めだ。

最小回転半径は5.4mと、このクラスでは標準的なレベル。最低地上高は175mmで、「SUV」にしては低めだが、都市型SUVとしては標準的なところ。

 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
アウディ Q2(2017~) 4200~4205 1795 1530 2595 5.1
マツダ CX-3 (2015~) 4275 1765 1550 2570 5.3
ホンダ ヴェゼル (2013~) 4295 1770 1605 2610 5.3
三菱 RVR (2010~) 4295~4365 1770 1615~1630 2670 5.3
トヨタ C-HR (2016~) 4360 1795 1550~1565 2640 5.2
アウディ Q3 (2012~) 4385~4400 1830 1595~1615 2605 5.7
三菱 エクリプス クロス(2018~) 4405 1805 1685 2670 5.4
メルセデス・ベンツ GLA(2017~) 4430~4460 1805 1500~1505 2700 5.7
スバル XV(2017~) 4465 1800 1550 2670 5.4
VW ティグアン(2017~) 4500 1840 1675 2675 5.4
マツダ CX-5(2017~) 4545 1840 1690 2700 5.5
スバル フォレスター(2012~2018) 4595 1795 1695 2640 5.3
三菱 アウトランダー PHEV(2013~) 4655~4695 1800 1680~1710 2670 5.3
 

インテリア&ラゲッジスペース

HUDを三菱で初採用

立体的なシルバー加飾が施されたインパネは、ダッシュボード中央上部にディスプレイスペースを、運転席正面にアナログ式2眼メーターを配置するなど、構成はオーソドクス。

「G」以上には電動昇降式のHUD(ヘッドアップディスプレイ)が標準装備される。HUDは意外にも今回が三菱初とのこと。

なお、電動パーキングブレーキと全車速対応ACCは「G」以上の装備で、「M」ではハンドブレーキになる。

スマートフォン連携ディスプレイオーディオと「タッチパッドコントローラー」を採用

最上級グレードの「G Plus Package」には、7インチディスプレイを備えたスマートフォン連携ディスプレイオーディオ「SDA」と「タッチパッドコントローラー」が標準装備される。これにはナビ機能は内蔵されていないため、ナビゲーションを車載ディスプレイで行う場合はUSBケーブルでスマートフォンと車両を接続し、「Apple CarPlay」もしくは「Android Auto」を起動して、スマートフォン内の地図アプリ(Apple標準マップ もしくは Googleマップ)を利用することになる。ただしタッチパッド自体は今のところAndroid Autoに未対応だ。

 

一方で、独立した車載ナビが欲しいというニーズにも対応するため、「G」以上にはメーカーオプションで7インチメモリーナビ、地デジ、マルチアラウンドモニター等のセットを用意する。これはGだと35万1000円、G Plus Packageでも21万6000円もする。

 

アルパイン製のエクリプスクロス専用「ビッグX 11」

さらに販売店オプションでは、7.7インチディスプレイのクラリオン製メモリーナビ(16万7270円)を用意。旧富士通テン(2017年からデンソーテン)の「イクリプス」ナビじゃないのがちょっと残念。

また、フローティングタイプの11インチディスプレイを備えるアルパイン製「ビッグX 11」シリーズにも、エクリプスクロス専用モデル(本体27万円)が用意されている。

室内スペースはアウトランダー並み

ドライビングポジションはアウトランダーとほぼ同じらしいが、座ってみて感じたのは、どちらかと言えば大柄な人向けで、ペダルに足を合わせるとシートを前側に、かつ低めにセットする必要があること。もちろん、ステアリングのチルト/テレスコやシートリフターの調整によって、適切な姿勢をとることができる。

 

クーペスタイルの割に後席の乗降性は悪くなく、室内も意外に広い。それもそのはず、2670mmのホイールベースはアウトランダーとも同じだ。背もたれはリアのエクストラウインドウと共に後方視界を確保するべく低めで、その分だけ人が座る時にはヘッドレストを上に延ばす格好になる。

 

リアシートには200mmの前後ロングスライド機構と9段階のリクライニング機構も備わる。ただし、一番前に寄せた状態だと後席フットルームがほぼなくなってしまうが。

 

試乗車には電動パノラマサンルーフ(12万4200円)も装備されていた。フロント側は電動でシェイドの開閉とチルト&アウタースライディングが可能で、リア側は後席側天井のスイッチでシェイドを電動開閉できるタイプ。

荷室容量は341~448Lで可変

荷室容量はリアシートを後端にした状態で341Lと、いわゆるCセグメント(VWゴルフなど)並み。一番前に寄せると448Lで、その状態だと後席背もたれの後ろ側に幅200mmの空洞が生じる。

 

後席の背もたれを倒した時は、フロアが少し少し斜めになってしまうが、奥行きは約1.6mになり、身長170cm程度でも斜めに寝れば、なんとか足を伸ばすことができる。フロア高が高めなので、荷室高は700~800mm程度だ。

 

床下には樹脂製アンダーボックスがあり(ネジで固定されている)、標準装備のパンク修理キットが収まる。オプションで応急スペアタイヤ(1万0800円)に変更することも可能で、初期受注の2割ほどはスペアタイヤを選択しているようだ。

 
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