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三菱 エクリプス クロス(2/3)新車試乗記(第834回)

Mitsubishi Eclipse Cross

2018年04月20日

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基本性能&ドライブフィール

1.5L直噴ターボを搭載

試乗したのは最上級グレード「G プラス パッケージ」の4WD(309万5280円)。

新開発の1.5Lガソリンターボは、直噴(シリンダー内直接噴射)と吸気ポート噴射を組み合わせた、トヨタ言うところのD-4S的な燃料噴射システムを備えたもので、ほかに吸・排気バルブタイミング可変機構「MIVEC」や、電動ウエストゲートなどの最新技術が盛り込まれた意欲作。

日本向けはレギュラーガソリン仕様ながら、最高出力150ps、最大トルクは従来型の2.4L自然吸気エンジンをしのぐ240Nmを発揮する。いずれはアウトランダーやデリカ D:5の2.0L/2.4L 自然吸気ガソリンエンジンもこれに置き換えられるとの話もあるダウンサイジングユニットだ。

車重はFFで1460~1480kg、試乗車(4WDのサンルーフ付)で1580kgだが、パワーは十分という印象。1500rpm以下でも力強く粘る。

 

トランスミッションはCVT(無段変速機)で、パドルシフトで操作する8速スポーツモード付「INVECS-III」を全車に採用。また、ロックアップ感や変速時の段付き感を強めた「ステップアップシフト制御」を採用して、「CVT特有の回転が先行するような吹け上がり感を低減し、ダイレクトで力強い加速感を実現」したとする。確かにそんな感じ。

剛性感は文句なしだが


ルームミラーからの後方視界は抜群に良好

印象的なのはボディ剛性感の高さ。もともとこのクラスの三菱車は、ギャランフォルティスや初代アウトランダーあたりでもガシッとした剛性感が印象的だったが、エクリプス クロスでは3点式ストラットタワーバーや構造用接着剤の採用で、さらに高剛性化したとのこと。リアにはアウトランダーやRVR同様にマルチリンクサスペンションが奢られてる。

一方で意外だったのはワインディングでの操縦性。コーナーで素早く、特に減速しながらステアリングを切り込むと、接地感がフワッと一瞬抜けるような感じがあってドキッとする。これは悪路での走破性や乗り心地とのトレードオフかもしれないし、アウトランダーよりクイックなステアリングレシオや、試乗車の場合は電動パノラマサンルーフ(カタログ値で30kg増)の影響かもしれない。

ACCは135km/hまで設定可能


ACC使用時のヘッドアップディスプレイ(photo:三菱自動車)

100km/h巡行時のエンジン回転数は、1800~1900rpmくらい。エンジン自体は静かで、ロードノイズは特定の路面でなぜか急にうるさくなることがあったが、総じて静粛性は高い、と感じた。直進安定性もまずまず。

「G」以上には最新のミリ波レーダーを採用した全車速対応ACCが標準装備される。アウトランダーのACCは停止から約2秒でブレーキが解除されるタイプだったが、これは電動パーキングブレーキの採用に伴い、それ以上の停止保持も行う。また、新東名などの制限速度引き上げに対応するべく、135km/hまで設定可能になった。

新しモノ好きにとっては物足りないのが、車線逸脱を防いだり車線中央を維持するための操舵支援機能が備わらない点だが(車線逸脱警報システムは備わる)、とりあえず実用上は不満はない。

 

全車標準のオートマチックハイビーム(AHB)も試してみた。これはハイ/ローを単純に切り替えるだけのタイプだが、少なくともG以上に装備されるLEDヘッドランプは、ロービームのままでも「見たいところを照らしてくれる」絶妙なもので、まったく不満がなかった。AHBをオンにための操作も、ライトスイッチレバーの先端を押すだけ、と分かりやすい。複数のLEDを使って照射範囲をバリアブルに可変するタイプも素晴らしいが、機能としてはこれで十分だ。

悪路重視の電子制御4WDシステム

三菱が「S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)」、車両運動統合制御システムと呼ぶ4WDシステムは、電子制御多板クラッチで後輪へのトルク配分を必要に応じて行うほか、左右輪の駆動力配分をブレーキ制御でコントロールするAYC(アクティブ ヨー コントロール)を備えたもの。

さらに、路面状況に応じて走行モードを選べるドライブモードセレクターも装備。通常時の「オート」、雪道用の「スノー」、後輪へのトルク配分率を最も増やす悪路用「グラベル(未舗装路)」の3つが備わる。4WDはFFの21万6000円高だが、単純なビスカスカップリング式でもそれくらいするから、内容を考えれば割安だ。

 

最低地上高はパッケージングの項でも触れたように、クロスオーバーSUVとしてはごく標準的な175mm。「SUVの三菱」というイメージからすると、200mmくらいあっても良さそうだが(ちなみにパジェロの最低地上高は225mm)、都市型SUVとしては十分だろう。

ちなみにアプローチアングルは20.3度(パジェロは36.5度)、ディーパーチャーアングルは30.8度(同25度)。これもクロスオーバーSUVとしては標準的な数値と言える。

レギュラー仕様で試乗燃費は9.3km/L~。JC08モード燃費は14.0~15.0km/L

今回は4WD車で約230km試乗。参考ながら試乗燃費は、一般道や高速道路を走った区間(約60km)が9.3km/L、一般道を大人しく走った区間(約30km×3回)が10.5km/L、10.7km/L、信号がほとんどない区間で12.0km/Lだった。

JC08モード燃費は、FFが15.0km/L、4WDが14.0km/L。直噴ターボだけに指定燃料はハイオクと思いきや、日本仕様はレギュラーでOKだ。

燃料タンク容量はFFで63L、4WDで60Lと、クラス相応の容量を確保している。

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