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スズキ スペーシア新車試乗記(第833回)

Suzuki Spacia

(0.66L直3 NA/ターボ・127万4400円~)

スーツケースに詰め込んだのは
「ワクワク」と安全装備!
新型スペーシアに試乗!


  

2018年03月23日

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キャラクター&開発コンセプト

全車マイルドハイブリッドを採用

新型スズキ スペーシア(2017 東京モーターショー参考出品車)
新型スペーシア(2017 東京モーターショー参考出品車)

2017年12月14日に発売された新型「スペーシア」「スペーシア カスタム」は、両側スライドドアを備えた、いわゆる“スーパーハイトワゴン”の軽乗用車。もともとはパレット(2008~2013年)の後継車として2013年2月に登場したモデルで、新型は2代目。約5年ぶりのフルモデルチェンジになる。

 
新型スペーシア(2017 名古屋モーターショー参考出品車)
新型スペーシア(2017 名古屋モーターショー参考出品車)

新型は現行アルト(2014年12月発売)やワゴンR(2017年2月発売)でも採用されている軽量・高剛性プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。パワートレインについては、モーターのみで発進し、最大10秒間クリープ走行できる「マイルドハイブリッド」を全車に搭載。JC08モード燃費はNAモデルで最高30.0km/L、主力グレードで28.2km/Lを達成している。

予防安全装備を充実。月販目標は1万2000台


(photo:Suzuki)

また、予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を採用し、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」や、軽自動車で初となる後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を全車標準とするなど、安全装備を充実させている。

さらにフロントガラスに道路標識や車両情報などをカラー表示するヘッドアップディスプレイや、周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」を軽自動車で初採用した。

月販目標台数はスペーシア全体で1万2000台。直近の実績は1月が1万0399台(軽自動車で5位)、2月が1万3620台(同3位)。最大のライバルは不動の1位、ホンダ N-BOX(月販目標1万5000台)だ。

 

■過去の新車試乗記
ホンダ N-BOX(2017年11月掲載)
スズキ ワゴンR(2017年5月掲載)
初代スズキ スペーシア(2013年4月掲載)

 

価格帯&グレード展開

安全装備充実で、133万3800円からスタート


スペーシア ハイブリッドX(photo:Suzuki)

いつものようにスペーシア(標準車)とスペーシア カスタムの2本立て。標準車はNAのみで、カスタムはNAとターボがある。

全車マイルドハイブリッド車で、トランスミッションはCVT(無段変速機)のみ。4WDは約12万円高。

■スペーシア
・HYBRID G  133万3800円~
・HYBRID X  146万8800円~

■スペーシア カスタム
・HYBRID GS  157万6800円~
・HYBRID XS  169万0200円~
・HYBRID XSターボ  178万7400円~

ヘッドアップディスプレイ等はオプション


スペーシア カスタム ハイブリッド XSターボ(photo:Suzuki)

メーカーオプションは、全方位モニター用カメラパッケージ(ヘッドアップディスプレイ、標識認識機能、全方位モニター用カメラ、ステアリングオーディオスイッチのセット)が7万7760円(カスタムは7万5600円)、アップグレードパッケージ(LEDヘッドランプ、14インチアルミホイールなど)が7万5600円(ハイブリッドX)、2トーンルーフパッケージ(2トーンルーフとルーフレール)が6万4800円など。

また、レスオプションで、衝突被害軽減ブレーキ非装着車(5万9400円安)も用意されている。

 

パッケージング&スタイル

モチーフはスーツケース

標準車とカスタムのデザインは一見まったくのベツモノだが、モチーフはいずれも「旅の道具を詰め込むときのスーツケース」。なるほど確かに、ボディサイドにはスーツケースのような凸面があるし、ドアのサイドドアガラスを囲む部分はスーツケースの持ち手のように見える。ブラックルーフだと特に印象的だ。

 

写真の標準車はオプションのアルミホイールを履くが、標準装備のフルホイールキャップはスーツケースのキャスター風。標準車のメッキグリルもスーツケースのバックルやジッパーをイメージしたという。スーパートール型ながら古典的なクルマらしさもあり、クルマ好きから見ても好感が持てるデザインだ。

 

なお、標準車のボディカラーは、写真の「オフブルーメタリック(ホワイト2トーンルーフ)」をはじめ、モノトーン10色と上級グレード専用の2トーン4色の全14パターンを用意。2トーンルーフはルーフレールとのセットオプション(6万4800円~)になる。

カスタムは迫力重視

一方のカスタムは、一瞬アルファードかと思ってしまいそうな大型メッキグリルやLEDヘッドランプを採用。今どきはこうじゃないと売れないとはいえ、かなり威圧感がある。デザインテーマはスペーシアの「ワクワク」に対して「圧倒的な迫力と存在感」なので、とりあえず目標は達成しているが……。こちらのボディカラーは「ピュアホワイトパール」などモノトーン9色、ブラック2トーンルーフ仕様5色(4万3200円~)の全14パターン。

 

なお、新型のボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1785mm、ホイールベース2460mm。室内の広さでN-BOXに対抗すべく、全高は先代に比べて一気に50mmも高くなっている。

 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
ダイハツ ムーヴ キャンバス (2016~) 3395 1475 1655 2455 4.4
2代目ホンダ N-BOX (2017~) 1790~1815 2520 4.5~4.7
新型スズキ スペーシア (2017~) 1785~1800 2460 4.4~4.6
ダイハツ ウェイク (2014~) 1835 2455 4.4~4.7
スズキ ソリオ(2015~) 3710 1625 1745 2480 4.8
トヨタ タンク/ルーミー(2016~) 3700~3725 1670 1735 2490 4.6~4.7
 

インテリア&ラゲッジスペース

内装もスーツケースがモチーフ


標準車では写真のベージュのほかにブラック内装をも選べる

インパネもスーツケースがモチーフ。助手席の正面にはまさにスーツケースのようなデザインのカラーパネルがあり、そこがガバッと開くほか、その下には「引き出し」まである。オシャレで便利なデザインだ。フロントガラス左脇にはサイドアンダーミラーを設置し、側方ドアまわりの死角を減らしている。

 

カスタムの内装はブラックのみ

カスタムの方はブラック内装のみで精悍さが増す一方で、オシャレ感やワクワク感が薄まるのは仕方ないところか。メーターは回転計付きの専用デザインになる。

なお、エアバッグは前席フロントに加えて、前席サイドを全車に標準装備。スペーシア カスタムのターボ車はカーテンエアバッグも標準装備する。

フロントガラス投影式ヘッドアップディスプレイを軽で初採用

フロントガラス投影式ヘッドアップディスプレイ
フロントガラス投影式ヘッドアップディスプレイ
(photo:Suzuki)

現行ワゴンRでは、電動昇降式の透明樹脂製ボードに投影するタイプのヘッドアップディスプレイ(HUD)が採用されているが、新型スペーシアではフロントガラス投影式のHUDが軽自動車で初めて採用された。

この新型HUD、実際に使ってみると映り込みのなくて視認性がとてもいい。最近ではマツダもHUDをボードタイプからフロントガラス投影式に切り替える方向にあるし、ここに来て徐々にHUDが普及しそうな予感。スペーシアの場合、HUDには車速、シフトポジション、デュアルセンサーブレーキサポートの警告表示、進入禁止の道路標識、ナビ情報(対応ナビ装着時)などがカラー表示される。

 
全方位モニター用カメラの3Dビュー
全方位モニター用カメラの3Dビュー
(photo:Suzuki)

また、新型スペーシアには、周囲を立体的に360°確認できる3Dビューも軽自動車で初採用された。「立体的に」というのが新しいところで、真上からの俯瞰だけでなく、斜め上からの映像や、運転席から車体を透かしたような映像も確認できる。

さらに広くなった室内空間

スズキ スペーシアのフロントシート画像

室内空間はより広く、例えば室内高は小学3年生くらいが立てる1410mmに。電動スライドドアの開口幅も20mm増しの600mmになり、開口高も20mm高くなって1250mmになった。

ホイールベースも先代より35mm長くなり、前後乗員間の距離や、後席の足もとスペースも増えている。そして前席の左右乗員間距離も30mm、ショルダールームも25mm、後席ヘッドクリアランスも45mm増えたとのこと。

 
スズキ スペーシアのリアシート画像

パレットの頃を思うと質感も高くなり、居心地もずいぶんよくなった。もちろん引き出し式ロールサンシェードも採用(標準車上級グレードとカスタムに標準装備)。細かいところでは、Bピラーに配置された乗降グリップの位置も低くなり、大人から子どもまで乗り降りしやすいようになっている。

 
スズキ スペーシア カスタムのスリムサーキュレーター画像

室内の天井には、車内の空気を循環し、エアコン使用時の前後席の温度差を少なくする「スリムサーキュレーター」をスズキで初採用。スズキで初、とあるのは、同様のものが三菱のeKスペースや日産デイズルークスですでに採用されているからだが、顔などに直接風を当てない工夫など、空気の流れの作り方に独自性がある。

ワンタッチダブルフォールディング式リヤシートを採用

スズキ スペーシアの荷室画像

荷室容量は、後席の前後スライド位置(210mm可動)などで調整できる。また、ワンアクションで後席を素早く格納・復帰できる「ワンタッチダブルフォールディング式リヤシート」を採用。後席を格納すれば、27インチタイヤの自転車を搭載可能で、よく見るとリアゲートの敷居には、自転車を載せる時にタイヤを沿わせる溝まで付いている。助手席の背もたれも倒せば、じゅうたんのような長いものも積めそうだ。

 
スズキ スペーシアのトランク床下の画像

荷室の床下にはパンク修理キット、パンタグラフジャッキ、そして三角表示板のスペースなどがある。

 
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