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スズキ クロスビー新車試乗記(第832回)

Suzuki XBEE

(1.0L 直3ターボ・6AT・176万5800円~)

SUVとワゴンがクロスオーバー。
ハスラーと普通車もクロスオーバー。
スズキの新型クロスオーバーに試乗!

2018年03月09日

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キャラクター&開発コンセプト

リッタークラスで「ワゴンとSUVを融合」

スズキ クロスビーの画像
スズキ クロスビー(2017 東京モーターショー参考出品車)

2017年12月25日に発売されたスズキの新型車「クロスビー」は、スズキによれば「ワゴンとSUVの要素を融合させた新ジャンルの小型クロスオーバーワゴン」。であるが、一般的には軽自動車「ハスラー」(2014年1月発売)の普通車バージョンといった方が分かりやすいだろう。「ハスラーの小型車版が欲しい」という市場からのリクエストに応えたクルマだ。

 
スズキ イグニスの画像
スズキ イグニス(2016年)

メカニズム的にはハスラーの単なる拡大版ではなく、車台にはイグニスやソリオに採用されている新世代の軽量・高剛性プラットフォーム「ハーテクト」、通称Aプラットフォームを採用。デザインもクロスビー専用とされた。乗車定員はハスラーの4名に対して5名になる。

1.0Lターボとマイルドハイブリッドを初めてセットに

スズキ クロスビーの画像
新型クロスビー(参考出品車)とハスラー (2017 名古屋モーターショー)

パワートレインには、マイルドハイブリッドとの組み合わせは今回初となる1.0L 3気筒・直噴ターボエンジンと6速ATを採用。ちなみに1.0LターボエンジンがAプラットフォームに搭載されるのも今回が初だ。駆動方式にはFFと4WDを設定する。

4WDシステムはハスラーと同じビスカス方式で、ハスラー同様に雪道やアイスバーンでの発進・加速時にタイヤの空転を抑える「スノーモード」、ぬかるみや滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」、急な坂を下る際に車速を約7km/hに維持する「ヒルディセントコントロール」が採用されている。

また、予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を採用。単眼カメラと赤外線レーザーセンサーを使用した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」に加えて、スズキ小型車で初となる後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」が採用されている。

月販目標は2000台

スズキ クロスビーの画像

月販目標台数は2000台。イグニス(国内向けは同1500台)より多く、スイフトシリーズ(スイフトスポーツを含めて同3500台)の半分強、ハスラー(同5000台)の4割方に相当する。

気になる販売実績は、2018年1月が2442台(登録車で31位、スズキ登録車では23位ソリオ、28位スイフトに次いで3位)、2月が2905台(登録車で30位、スズキ登録車では24位ソリオ、27位スイフトに次いで3位)とまずまず順調。というか、ソリオの手堅い好調ぶりにも驚くが。

■過去の新車試乗記
スズキ イグニス(2016年4月掲載)
スズキ ハスラー(2014年2月掲載)

 

価格帯&グレード展開

176万5800円からスタート。上級グレードは200万3400円~

スズキ クロスビーの画像
上級グレード「ハイブリッドMZ」(ボディカラーはスピーディブルーメタリック)。下位グレードとの識別点はLEDヘッドランプ、LEDサイドターンランプ付ドアミラー、メッキドアハンドルなど(photo:SUZUKI)

エンジンは全車1L 3気筒ターボ、変速機は全車6速ATだが、駆動方式はFFと4WDから選べる。

グレードはベースグレード「ハイブリッドMX」と上級グレード「ハイブリッドMZ」の2種類。グレード間の価格差は23万7600円と小さくないが、前者はスズキセーフティ サポートパッケージ(デュアルセンサーブレーキサポートやフロントサイド&カーテンシールドエアバッグ等のセットで10万6920円)、LEDパッケージ(LEDヘッドライトやオートライトシステム等のセットで7万1280円 もしくは 7万5600円)がオプションになる一方で、上級グレードはそれらの安全装備に加えて、内外装の加飾、クルーズコントロール、撥水加工シート、防汚タイプの荷室、各種ユーティリティ装備を標準装備する。となると、やはり上級グレードを選びたくなるところ。16インチアルミホイールは全車標準。オーディオヘッドユニットは販売店オプションになる。

 
スズキ クロスビーの画像
「スーパーブラックパール」の2トーンルーフ・3トーンコーディネート仕様車(2017 東京モーターショー参考出品車)

ボディカラーは、2トーンルーフ6色、モノトーン3色、ルーフとドアスプラッシュガードのカラーパネルを組みあわせた3トーンコーディネート2色の、全11パターン。そのうちカタログの表紙を飾る「ラッシュイエローメタリック(ブラックルーフ)」と、今回の試乗した「キャラバンアイボリーパールメタリック(ホワイトルーフ)」が新色になる。後者はハスラーの「シフォンアイボリーメタリック」に似ているが、ベージュ感が強い新規開発色だ。2トーンルーフ・3トーンコーディネート仕様車は4万3200円高。

イグニス(138万2400円~)の同等装備車と比べるとエンジンおよびミッションが異なるせいもあるが、30万円ほど高い感じ。また、ハスラーのターボと比べると、50万円ほど高くなる。

■クロスビー (1.0L 直3ターボ・6AT)
・HYBRID MX 176万5800円(FF)・190万8360円(4WD)
・HYBRID MZ 200万3400円(FF)・214万5960円(4WD)

 

パッケージング&スタイル

コンセプトは「愛すべき相棒」

スズキ クロスビーの画像
写真のボディカラーは新色「キャラバンアイボリーパールメタリック(ホワイトルーフ)」

パッと見は「大きなハスラー」だが、大きいと言っても全長は3.7mちょっと、全幅は5ナンバー枠まで余裕を残した1670mmで、3ナンバー当たり前の昨今からすると、普通車としてはかなりコンパクトだ。

 
スズキ クロスビーの画像

デザインコンセプトは「一緒に毎日の楽しさを広げていきたくなる“愛すべき相棒”」。スズキとしては「筋肉質で」「力強くたくましい」を目指したようだが、何となく「ぽっちゃり系のハスラー」という印象もある。

 
スズキ クロスビーの画像

ハスラーそっくりのヘッドライトや直立したAピラーなどに惑わされてしまうが、スクエアな面やラインが印象的なハスラーに対し、クロスビーは曲面や曲線を多用していて、方向性はまったく異なる。デザイナー陣にもハスラーの単なる拡大版にはしない、という思いがあったようだ。ちなみにハスラーとの共通パーツは、外観に関してはアウタードアハンドルだけとのこと。

 
スズキ ハスラーの画像
こちらはハスラー

ボディサイズは全長3760mm×全幅1670mm×全高1705mm、ホイールベース2435mm。全高以外の数値は、イグニスとほとんど同じだ。

最小回転半径はハスラーより0.1m大きいだけの4.7m。175/60R16の大径タイヤを履き、最低地上高はハスラーやイグニスと同じ180mmを確保している。

 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
スズキ ハスラー(2014~) 3395 1475 1665 2425 4.6
スズキ ジムニー シエラ (JB43型、2002~) 3600 1600 1705 2250 4.9
フィアット パンダ 4×4 (2014~) 3685 1670 1615 2300
スズキ イグニス (2016~) 3700 1660 1595 2435 4.7
スズキ クロスビー(2017~) 3760 1670 1705 2435 4.7
スズキ スイフトスポーツ (2017~) 3890 1735 1500 2450 5.1
トヨタ アクア クロスオーバー(2017~) 4060 1715 1500 2550 5.4
日産 ジューク(2010~) 4135 1765 1565 2530 5.3
新型スズキ エスクード(2015~) 4175 1775 1610 2500 5.2
 

インテリア&ラゲッジスペース

立体的なデザイン、広々したスペース

スズキ クロスビーの画像

ハスラーで好評の、Aピラーとフロントガラスの立った感じや見晴らしの良さ、カラーパネル等を踏襲しつつ、より立体感や質感のあるインパネデザインを採用。モチーフはインパネを横に貫く「2本のパイプフレーム」とのことで、よく見るとダッシュボードの両端にはエンドキャップ風のパーツまで付いている。

 
スズキ ハスラーの画像
こちらはハスラー(2014年モデル)のインパネ

インパネのカラーパネルは全車アイボリーが標準だが、販売店オプションでイエロー、オレンジ、レッド、ブラックなどに変更できるほか、上から貼るだけのデカールセットも用意されている。。

上級グレードに撥水加工シートを採用

スズキ クロスビーの画像

上級グレードのシート表皮は撥水加工され、ボディカラーに応じて3種類あるアクセントカラーがパイピングなどに配される。前席シートヒーターやチルトステアリングは全車標準だが、テレスコ(前後調整機能)はない。

助手席下のバケツ&収納スペースや、そのさらに下にあるマイルドハイブリッド用のリチウムイオン電池などは、ほかのスズキ車で見なれたものだ。

 
スズキ クロスビーの画像

軽自動車より一回り大きいとはいえ、全長3760mm、ホイールベース2435mmという寸法は普通車としては最小レベルだが、そこはさすがスズキ、後席スペースは広々。後席は前後スライドが可能だが、前席乗員と会話するなら少し前に出した方がいいくらいだ。上級グレードには折り畳み式のテーブルも装備される。

 

荷室容量は可変。フルフラットも可

スズキ クロスビーの画像

荷室容量はAセグメント相応という感じだが、普段の買い物には十分。容量は後席のスライド位置(165mm可動)によって変わり、後席を後端にした状態では124L、前にスライドした状態では203L。上級グレードでは、荷室が防汚タイプ、つまりフロアボードが汚れても掃除しやい樹脂製になる。

 
スズキ クロスビーの画像

リアシートの背もたれを倒せば最大520Lとなり、フルフラットなフロアが広がる。さらに助手席の背もたれを倒せば、じゅうたんや短かめのサーフボード(ショートボード)のような物も積載可。このあたりのシートアレンジ方法もハスラーと同様だ。

 
スズキ ハスラーの荷室の画像
こちらはハスラーの荷室

床下には同じく樹脂製で、取り外して丸洗いもできるラゲッジアンダーボックスがあり、靴などを気がねなく放り込める。容量はFFで81L、写真の4WDで37Lだ。

その下にはパンク修理キット、パンタグラフジャッキ、三角表示板が収納されている。

 
スズキ クロスビーの画像
 
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